土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ』#05「皇女と魔女」の感想。

「強ければいいのか?弱いことは、いけないことなんだろうか?あの頃、十歳の僕らには、世界はとても悲しいものに見えた。飢餓、病気、汚職、腐敗、差別、戦争とテロリズム、繰り返される憎しみの連鎖、愚かなイタチごっこだ。誰かが、この連鎖を断ち切らなければならない。」
「理想だな。」
「もちろん、そうしたものが、すべてなくせるなんて思わない。俺はそこまで傲慢じゃない。だから、大切な人を失わなくて済む、せめて戦争のない世界に。」
「そんな都合のいい世界、どうすれば?」
「簡単だ。誰かが勝てば、戦いは終わる。」
『コードギアス 反逆のルルーシュ』#05「皇女と魔女」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 ここに来て、ようやくコミカルな感じが出てきましたねぇ。今までは基本的な設定と物語の基軸を展開させるのに手一杯でしたから。。なんていうか、生真面目で何事にも緻密な計画を立てるルルーシュと楽観的に高みの見物的な位置から物事を眺めるC.C.の掛け合いが面白い…。余裕を持たずに一生懸命なルルーシュと余裕綽々なC.C.って感じ?お互いに直截な言い方で会話するところもコミカルさを増してますよねwいわゆる「むっは」と呼ばれるBGMが本格的に使われたのも初めてなんじゃないかな??正式名は「ストレイ・キャット」だったような。。シリアスな場面ばかりでも気詰まりしちゃいますけど、このコミカルな場面との絶妙なバランスもコードギアスのいいところですよね☆

■第一主題の提示

 冒頭に掲げたセリフこそコードギアスが最終話まで通して語ろうとするひとつのテーマになりますよね。今から思えば、「誰かが勝てば、戦いは終わる」っていうのも最終話を予感させる重要なセリフだったんだなぁ。要は、ルルーシュもスザクも方法こそ異なっていても目的は最初から一緒だったってことです。「誰かが、この連鎖を断ち切らなければならない」として、二人は立ち上がるんですね。
 このセリフはルルーシュとスザクが交互に同じ文脈を分担して話して、その合いの手としてC.C.とユフィが同じ文脈をもって口を挟むかたちになっています。だから、読み取りとしては、ルルーシュもスザクも同じ意志を持っていると受け取ったほうがいいと思う。こんな方法って面白い。。本当にわかりやすい二項対立の図式を複雑に絡ませていますよね。。話を作るにしても受け手のわかりやすさからしても、効率のいい方法なんでしょう。
 ルルーシュの言う「大切な人を失わなくて済む世界」とは、当然ナナリーを想定したものなんだろうね。いわゆる「やさしい世界」ってやつかな?ただし、ルルーシュはナナリー至上主義的な面があるから、後にナナリーと自分との楽しい世界を求めるのか、ナナリーとの関係のみならず世界全体のために身をささげるのかという選択を迫られることになるんですね。その点、スザクは最初から割り切っている部分があるみたいだけど。。っていうか、スザクの場合は父親も死んじゃうし、ユフィも途中で死んじゃうから、ルルーシュとは違って割り切らざるを得ない、選択の余地のない状況に追い込まれることになるんだね。だからこそ、そんな覚悟をしたスザクを前にルルーシュは選択を余儀なくされるというか、シビアに覚悟を迫られることに…。やっぱり物語の構造として具合がいいというか、なんでここまで無駄のない設定を考えられるんだろう。。惚れ惚れしちゃうww

■声の使い分け

 ルルーシュもC.C.も二種類の声音を使い分けています。ルルーシュの場合はゼロとしての立場で会話をしているときの太い声と、ナナリーや生徒会のメンバーなど表向きの人々と会話するときの軽やかな声。そして、C.C.の場合はマリアンヌと会話しているときのトーンのダウンした声と、目の前の人間と会話しているときの少し高飛車な声。今回も、なかなか気付かせにくいながら、「見込み通り、面白い男だ。」っていうのはマリアンヌに対するセリフだったと思います。だって、ルルーシュとの会話の文脈から言って、脈絡に欠けるもん。だとすれば、#01で幼少のルルーシュを背後から見守るC.C.が描かれていますけど、あれもマリアンヌの差し金だったと理解していいのかな?

■コミカルさ

 C.C.が勝手に校内を出歩いているところで、カレンに振り向かせないように顔を両手でがばっと押さえるシーンがありました。別に、キスしてるわけじゃないみたいだけど。。カレンが「ねぇ、これは何?」って動揺しているところに、「あぁ、何だろう。」って真面目にルルーシュが答えているところが面白いwこんな場面でも冷静沈着なんですね。。wC.C.に対しても「あの女…!」だなんて、ルルーシュがC.C.を「女」呼ばわりしているところもウケるwwそして、そんな場面を見下ろすシャーリー…みたいな。こんな場面を見ちゃうように仕向けるから、あとでシャーリーがルルーシュとの恋に燃えることになるんですよねぇ。本当に上手いよなぁ~。
 それに、ルルーシュが帰宅してC.C.と出会った場面もよかったw

(ナナ)「ひょっとして、お兄様の恋人?」
(ルル)「えっ…。」
(CC)「将来を約束した関係だ。な?」
(ルル)「は?」
(ナナ)「将来って、結婚??」
(ルル)「違う!違うって。そうゆうのじゃなくって。。だから、その…、彼女は冗談が…。」
(CC)「嫌いだ。」

 ルルーシュってナナリーが大好きなんだねwwしかも、ルルーシュには冗談が通じないときたもんだwこれじゃぁC.C.がからかいたくなるのもわかる…。その代わり、ティーカップを割って窮地を脱するという機転の速さはさすがですよね。。

■コードギアスの描く「日本人」

 ガサラキとのつながりは#01の感想でも指摘しましたが、そのひとつが「日本」なるものでした。コードギアスでは「日本」をどのように捉えているのか、それを読み取れるような一節が出てきました。スザクがユフィを連れて新宿に行ったとき、例によって噛ませ犬ぐらいの役回りしか与えられない哀れな
玉城がオタクにケンカを吹っかけている場面です。またもや、かっこ悪く帰る玉城。。。ジェレミアは人気も得てよっかったと思いますが、玉城は同じような立ち位置にいながらウケはよくなかったですよねwっていうか、あのオタクって役名もオタクなんだ…w

「プライドも仲間も魂も売って、それでも日本人かっ!!」

 玉城がスザクに対してこう言うんですよ。ってことは、「日本人」というアイデンティティーの構成要素は精神性であるという認識を持たせていることになります。確かに、国籍やら言語やらもブリタニアに取り上げられてしまったようなので、公的なアイデンティテイーとして「日本人」という枠組みはないですから、当然なのかもしれません。あ、そうそう、視聴者には言語は日本語として聞こえるようですが、たぶん劇中ではブリタニア語でしゃべっていることになってるんだろうなぁ。C.C.が読んでいた新聞なんかはすべて日本語ではない言語で記述されていましたし。まぁ、国籍や言語を無意識的にボーダレスにしちゃうのはアニメの伝統ですかね?
 それにしても、やっぱり「誇り」とか「魂」なんて言葉が出るんですね。。もはや、そこまでの共同体意識は今の日本にはないように思うけど。。だって、今の時代において「国民的愛唱歌」とか「国民的アイドル」っていないでしょ?みんな、それぞれの嗜好によって文化を享受しているわけで、特に共通の文化的基盤を互いに共有しているようには思えない。むしろ、日本は戦後社会において「国家」の枠組みを捨てて、もっと個人やある一定の国家規模には至らない社会集団ぐらいのレベルで枠組みを持っているように思うから、「日本人」ってのも浸透しないもんだわさ。自分のアイデンティティーの第一に「日本人」っていうのを挙げるのは、せめて海外に行ったときぐらいだもんね。作中でもそうであるように、「日本」ってのは語られるだけの幻想に過ぎなくなっちゃったのかな?



 いやいや、ユーフェミアがようやく登場しました。この声を最初に聞いたときはゾクゾクしたものです。だって、ルリルリだよ?あの、「ばかばっか」のルリルリなんだよ??もう感激!!って感じwwそれに、ユフィのキャラ設定もいいですよねぇ。皇族でありながら、その立場をかさに着ないで物事を正しく見ようとするっていうのは後の展開でも重要なファクターになってきます。それに、キューエル卿を抑えた後に従属するスザクを見て落胆するユフィもよかった。「あぁ、スザクも私を前に跪くんですね」っていう声が聞こえてくる感じです。。こういった設定を明言せずに暗に示すところがいい!!
 そして、最後の場面はスザクが転入するという超展開wwやはり谷口悟朗はやり手ですwww次回はコミカル要素を爆発させる学園での場面に。。そして、事態は「黒の騎士団」の結成に向かうことになります。さぁ、楽しくなってくるぞ~☆

テーマ:コードギアス 反逆のルルーシュ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/09/01(火) 23:24:02|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ
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