土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『化物語』#12「つばさキャット其ノ貳」の感想。

「さて、デートをします。んっ、違うわね。こうじゃないわ…。デートを…、デートをして…、頂けませんか?デートをし…、したらどうなん、です?…何よ、いやなの?アララギくん。」
「いや、嫌じゃないけど…。」
「そう。では、私とデートをしなさい、アララギくん。」
「最終的に、そう落ち着くか…。」
『化物語』#12「つばさキャット其ノ貳」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 ヒタギを出せとは言ったが…、いや、いえ、言いましたね。。。こんな展開をお願いしたわけじゃないのに…。。。今回は2人の初デート(父親随行)、それだけ。羽川翼なんて関係ないんですね、はい。題名の「つばさキャット」とは意味ないんですね。。。見てるこっちが恥ずかしくなるような内容でしたけど、それなりにキャラ設定の奥ゆかしさを感じながら展開されていたし、まぁいい最終回でしたwいや、Webで続きはあるらしいけど…。

■ヒタギの不安とその解消

「アララギくん、だから、キスをします。違うわね、こうじゃないわ…、キスを、キスをして、頂けませんか?キスをし…、したらどうなん、んです?…キスをしましょう、アララギくん。」
「最終的に、そう落ち着くか。」

 最初は「私とデートをしなさい、アララギくん。」だったのが、最後には「キスをしましょう、アララギくん。」になっています。要は、最初の段階では命令口調でないとアララギが付いて来ないのではないかという不安が表れ、最後の段になってからはお互いの気持ちを確認して安心したためか双方向の関係性に発展したと思ったんでしょうか。確かに、「アララギくんを失うことが怖い」と発言していましたから、無理にでもアララギくんを振り回して付き合わせるほうが安心だったんでしょう。そんな気持ちが表れていて、いい感じのセリフだったと思います。それに、一話の中の構成も最初と最後でつながりを持っていて良かった。なんていうか、「まよいマイマイ」でのラストを思い出させるような内容でした。
 ヒタギはあーだこーだと口数多く話しますけど、それは不安を裏返したようなもの。アララギもそうだけど、2人は羽川さんに「セルフフィールド」を持っているということで一括りにされていました。つまり、人付き合いが苦手っていうこと。その点、似たもの同士っていうことですね。でも、ヒタギはずいぶんと積極的だった。きっと、とんでもなくアララギのことを手放したくなかったんだろうなぁ。自分のすべてをさらけ出しての今回ですから、総力戦ってわけです。その結果、アララギは完敗w完全に受身だったよなぁwwそんなアララギが良かったんだろうか。。。すべてを投げ打ってアララギにアタックした結果、見事、アララギのほうから手を握ってもらえたわけで、双方向の関係になれたと実感したんでしょうね。よかったね、はい。

 今回の話ではヒタギの生い立ちに関する設定っていうのがいい具合に作用していたし、そういった生い立ちがあってのヒタギの性格なり行動っていうのが意味合いの連関を格段に強めていた。たとえば、父親と歓談しているときの内容がまさにそうなんだけど、ヒタギは母親とのゴタゴタもあって体重を喪失して、友人がいない状況になっていたわけです。そんな中で、アララギと出会ってここまできた。ヒタギはすべてをさらけ出してアララギに迫るけど、それがヒタギというキャラクターにとってずいぶんと勇気を必要とする行為であることは十分に想像できるはずです。そもそも、ヒタギは騙され続けてきたんですから、余計にアララギに気を許すことは躊躇われたはず。なんかねぇ、「ツンデレ」って呼ばれる現象を構造解析して緻密に組み上げたような印象です。「ツン」の背景には不安なり憂鬱なりマイナスな思考が働いていて、それを解消させてくれる存在を前にしたときだけは「デレ」を出すっていうところでしょうか。

■ラノベ原作の強み

 いや、原作はまだ読み終わってませんwだけど、どうもキャラクターの設定にしてもセリフ回しにしても、ずいぶんとしっかりした内容になっていると思う。他の作品に比べての話なので、ここまで褒めるのもどうかと思うけどwそれに、果たして原作が良かったからなのかどうかは、まだ検証中。まだ「ひたぎクラブ」しか読んでないんですよ(^_^;)でも、それだけの感想で言えば、アニメはずいぶんと頑張ったように思う。原作はどうにもメタ構造が強くって脈絡が落ちているところがあるし、言葉遊びばっかり目に付いちゃって本筋を追いかけるのに苦労したり、第一、それぞれの言葉が軽すぎるwいわゆる「意味ありげ」ってやつが多くって、滅入っちゃいます。そんな印象もあって、なかなか読み進まず。だからこそ、アニメ化されたことによって物語が良いかたちに再構築されたんじゃないのか…、なんていう印象をまずは持っています。これから読み進めれば、その印象も変わるかな?wアニメが落としている部分も相当にあるみたいだし。まぁ、『化物語』の場合はとにかく原作の強みを生かしてアニメに取り入れることができていたんじゃないのかな。。。。

「それでいいんだよ。必要なときにそこにいてくれたという事実は、ただそれだけのことで、何にも増してありがたいことだ。」

 なんだか、意味もなく印象に残ったセリフ。例によって「意味ありげ」なだけで父親の具体的な行動や表現を伴った裏付けはないんだけど、まぁ、なんだろね。押し付けがましいセリフだwこのセリフを導くための物語を用意できていたら、なおのこと良かったんだけど、まぁ、それは蛇足になっちゃうのかな?とにかく、なにやら奥ゆかしさを感じさせるセリフだったし、このセリフを父親が言ったことによって父親のキャラクターにある程度の背景的な保障が与えられていたと思う。
 う~ん、何か原作モノをアニメ化するときの強みっていうのは、おいしいところ取りをできるところなんだろうか。予め構築された世界観を再構築するだけに、どんな端役にも何かしら深みのある設定を持たせたセリフなり行動を与えることができるんだろうね。最初からアニメオリジナルで作る場合にはアニメ内で完結させちゃうから、どうしても端役には深い設定もなく、薄っぺらなキャラクターになっちゃうことが多いけど。。その点、原作ありの場合には、今回の父親のようにちょっとしか出なくっても、何か大きな流れがあってのセリフであるかのように受け止められる。これは原作モノの強みって言えるのかな?逆に弱点にもなりそうだけど。



 ヒタギがわざとアララギの頬に米粒をつけたのは、それを手で取って食べるという一連のベタなイベントをやろうと見せかけて、ゴミとして捨てる行為をやりたかったんですね。米粒をつけようと思いついたときのヒタギの表情がよかったなぁwいたずらを思いついたときの子供みたいだったwwそういえば、父親の仕事ってなんなんだろう…。あんな山奥で二時間だけでできる仕事って…ww謎は多いけど、とにかく原作を読み進めてからの話だね。今回は商業に踊らされてもいいかなって思ったw


テーマ:化物語 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/09/26(土) 02:43:05|
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