土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『バスカッシュ!』#26「フリー Free」の感想。

「おめぇ、ハズレじゃね?」
「おれ…、ハズレ??」
『バスカッシュ!』#26「フリー Free」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 自虐ネタにしか聞こえない…w最終話を見てもポカーンって感じでした。作画に気合が入っていたことは感じたし、なんとか展開を収束させようと頑張ったことは解りました。けど、、、とっちらかった伏線は回収できず、ジグザグにパスされてめちゃくちゃになった筋書きもまとめることができず、どうにも具合の悪い最終回だったように思います。最初のローリングタウン編で感じられたバスカッシュの試合の盛り上がりも欠けていた。。先のセリフはシニカルなものにしか受け止められなかったですよねwwどうして佐藤竜雄さんだけで26話通して脚本を担当しなかったんだろうか…。確かに全26話のうち13.5話の脚本を担当していましたから、半分は佐藤さんの脚本だったわけですけど。。

■テーマはなんだったのか

 結局、ナヴィとセラの恋愛とかアランとダンの恋愛とかスラッシュの若返り設定とかヤンの総支配人設定とか、いろんな展開を持ち込んだせいで作品の統一感が感じられませんでした。いや、設定としてそういうのがあるのはいいんだろうけど、その設定の裏付けになるような具体的な内容を作中で説明しきれなかったところに不安定な要素を抱えてしまったんだと思う。
 それでは、テーマはなんだったのか。たぶん、「オレはオレだ!」ってダンが繰り返し言っているところにテーマを見つけるべきなんだと思います。あるいは、セラが血筋とかDNAというシガラミから抜け出したこととか、アイスマンが過去を振り切ったところとか。。とにかく、何か自分の行動や存在を縛り付けるもの=ルール・血筋・DNA・過去っていうものを否定するところにバスカッシュの真髄があるんじゃないのかな?だからこそ、最終話のタイトルは「フリー Free」だったんだと思います。それにOPテーマでも「古い社会などシカトして 僕らが新しいルールになれ ほら ぶち壊せ この手で」っていう歌い出しで始まりますから、やっぱりテーマはシガラミの否定と自由の獲得ってところでしょうか。
 そして、一人の個人プレーによって伝説を再現するのではなく、みんなの力を合わせて新しい伝説を創生することでオチをつけていました。言ってみれば、昔の人から受け継いでいる伝説こそシガラミの代表格みたいなものですから、その伝説を否定して自分たちの好きなように書き換えたっていうところに「自由」の獲得を見たということでしょうか。

■一貫性のなさ

 スタッフの人たちって仲が悪かったのかなぁ。。そんな想像をしてしまうほど、一貫性がなかったように思います。同じ方向性を持っていない状況でなければ、ここまであっちゃこっちゃ方向性が乱れることはないんじゃないのかな?
 たとえば、ダンっていうキャラクターも最終話近くになると「まとも」になってきちゃいました。最初の頃はダンは考えることが苦手で、とにかく直感的に行動を起こしてルールをぶち壊していくところに爽快さがあったと思います。けど、最終話では他人のことを気遣ってフォローしたり伝説でなかったことに落ち込んだり、何かダンらしくない感じがしました。まぁ、何話か忘れましたけど、他のプレイヤーにパスを出すようになったことが描かれていましたから、それもダンの成長として受け止めることもできるかもしれない。ルージュに対してあそこまでの恋愛感情を持つに至った過程もあんまり理解できないですし、どうも成長を描いたにしては言葉足らずになっているんじゃないのかな?
 それに、さっきのテーマっていうのはローリングタウン編で示されちゃってるんだから、敢えて最終回で繰り返す必要はそこまでなかった。というか、逆に繰り返すことによって作品としての統一感を無理に演出したように思います。そっちの効果を期待しての方法だったんじゃないのかな?
 あと、ココって結局なんだったの?ココの足を治すっていう動機のもとにダンは月へ向かったはずなのに、そのことは一切触れられず。最後の場面でなぜか車椅子を降りて歩き出そうとした場面が描かれるだけで、その背景に何があったのかは不明のまま。「クララが立った!!」って感じでしたけど、それほどの感動も与えられなかったw「傍観者」としての立場も最後まで生かすことができずに、単なるそこらへんにいる脇役っていうポジションに落ち着いちゃった感じが残念でした。



 う~ん、後半でいろいろ意味不明な風呂敷の広げ方をしちゃったがために、最終話付近で伏線の回収に奔走。そのため、ひとつひとつの伏線に与えられるべき具体的な裏付けも中途半端になり、まとめることができなかった感じでしょうか。そこで、テーマを振り出しに戻すことで作品に一貫性を持たせ、「伝説」に対してもテーマと絡めた解釈を与えることでオチをつけた。でも、そんなテーマを示したかっただけなら26話も必要なかったと思うし、逆に展開した伏線を丁寧に解消するならもっと話数が必要だったと思う。まぁ、「ハズレ」なんでしょうねwwそこらへんに自覚的であるところが良かったのかな?www

テーマ:バスカッシュ!-BASQUASH- - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/10/03(土) 22:54:26|
  2. バスカッシュ!
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