土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ』#14「ギアス対ギアス」の感想。

「俺が完璧に読み負けるなんて…、何者だコイツは!」
「聞いてないの?C.C.に。」
「あっ」
「さすがだねぇ。ボクの正体について一瞬で14の可能性を考えつくなんて…。しかも、そのうちの1つは大正解。」
『コードギアス 反逆のルルーシュ』#14「ギアス対ギアス」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 久しぶりのギアス更新となりました。ちょっと夏アニメと秋アニメの切り替えの時期だったので、総括と初見の感想に忙しかったもので…。今シーズンは感想を書くアニメも少なそうなので、ギアスとか過去アニメが中心になりそうです。
 今回のお話はいろいろ演出が過ぎたような…。いい最終回ではあったけど、ちょっと都合よく持っていき過ぎじゃない?wシャーリーの記憶が消される直前の演技はすげー良かったけど、あんまりにも話が作られすぎていて少し引いちゃったところもありました。

■ルルーシュの思考

 「聞いてないの?C.C.に。」というセリフを聞いただけの条件でマオの正体に14もの可能性を提示できるんでしょうか?無理じゃね??どうせ14話だったから14っていう数字を使っただけなんでしょ。それだけルルーシュが高い思考力を持っていると言いたかったんでしょ。。たとえば、このセリフを聞いたあの状況で、どんな可能性を考えることができるでしょうか?C.C.という誰も知らないはずの名前を知り、何かC.C.とつながりのあるところが大きなポイントです。

①マオもC.C.からギアス能力を与えられた人物である可能性。C.C.との契約については誰か一人としか結べないとは限らない。
②C.C.と同様の能力を持った存在からギアス能力を与えられた人物である可能性。何もC.C.のみがギアス能力を与えられる存在であるとは限らない。
③軍人という可能性。C.C.は軍から奪取された「毒」として初回に登場した。この情報を知っているのは上層部のみと考えられる。
④軍の研究者という可能性。②と同様、C.C.のことを知っているのは上層部か、それを管理・研究していたものに限られる。
⑤そのほかの可能性。学園に忍び込んでルルーシュの生活を盗聴した上で、C.C.という名前を知った
かもしれない。

 あー、じっくり考えても5つしか思いつかない。。ルルーシュってスゴイヒトダナー。。。

■話の作り込み

 感動的というか、あまりの悲恋にじんわりきました。。けど、なんていうか、突っ込みどころが満載だったようなwまず、シャーリーってルルーシュのギアス能力については知らなかったんじゃないのかな?マオはルルーシュとの会話を経てルルーシュのギアス能力の特性について知ったわけで、それ以前に知ることはできなかったはず。だから、事前にシャーリーに対してギアス能力について説明することはできなかったはずですよね?それに、そんな状態でマオが「ギアス」というキーワードをルルーシュがいる目の前でシャーリーに発したところで、シャーリーは理解できないはず。ということは、記憶を消される直前にシャーリーが「ルル?ダメっー!!!」と叫ぶことは不自然じゃないでしょうか。
 それに、シャーリーに撃たれそうになったときにルルーシュのジャケットから写真が大量にばら撒かれましたけど、あれもシャーリーの反応がおかしかったような…wだって、ルルーシュがあの写真を持ってるのはおかしいでしょ??w確実にシャーリーの部屋を覗いたとしか考えられない。。だとすれば、写真を見て幸せな過去を思い出して撃つことをためらう反応よりも、「な、なんで、私の写真を持ってるの!?ねぇ、ルル、私の部屋から持ってきたの??なんで…、覗いたのね、この変態!!」みたいな反応が自然じゃね??変態は言いすぎかw
 重ねて、ルルーシュが記憶を消すという結論を導いたことも不思議。むしろ、シャーリーが誰のことを撃ったのか聞き出すことが先になるんだろうし、うまく説得すれば黒の騎士団の仲間にだってなったかもしれないのに…。それはないか?wとにかく、あの場で性急に事を進めることは得策じゃないでしょう。とりあえず落ち着かせた上で、いろいろと事情を聞きだしてから記憶を消すなりすれば良かったのに。。あと、ルルーシュが写真を持ってきていたことも不思議。あれって、決定的な証拠になり兼ねないでしょ?なんの目的があって持ってきたのかも意味不明だし、それがバレたら処理するのも面倒になるし。。
 結局、ああいった悲劇的な展開に持っていくことを優先させた内容だったと思う。いつもは冷静に判断を下すルルーシュが急いでシャーリーの記憶を消してしまったっていうのも、それだけルルーシュがシャーリーのことを愛していたということが示される行動だったのかもしれない。写真だって、シャーリーに躊躇わせるためだけにルルーシュに持たせたという演出と考えれば理解もできる。う~ん、C.C.の「大事なものは遠くに置いておく」っていう発言も受けて考えれば、これからもルルーシュの近くで危険に陥る可能性の高いシャーリーに対して、自分との距離を置くためにも記憶を消しておくっていうのは確かに最善の方法なのかもしれないけど。。でも、ケンカをして知らない人のフリごっこのフリをするっていうのも無理があるような…wちょっと恣意的な展開が過ぎるような気がしました。

■ルルーシュの罪

 ルルーシュ自身は罪なことをしているという意識があるんでしょうか。少なくとも、シャーリーの父親を偶然ながら無意図的に殺してしまったことは気持ちとして負い目を感じたようです。そして、シャーリー自身に対しても思いつめた状況を解消するために記憶を消し、ルルーシュ自身がさらに罪の意識を背負ったかたちになったと思います。ゼロとしては自身を正義の味方であると称して世界に立ち向かっていますけど、こういうところでは悩むんですよね(^_^;)コードギアスではゼロという英雄を描きながら、一方では個人的なルルーシュの極めて勝手な心情を丁寧に描いたところが良かったのかな。だいたいは英雄って目的に向かって邁進する姿が描かれて、そのかっこよさを取り上げることが多いと思うんだけど、敢えて英雄の個人的な側面とか弱さみたいなものを演出したところにコードギアスの良さがあるんだと思う。
 では、罪はどうして生まれるのか。原罪思想なんて難しい考え方もあるけど、それはさておき。。社会という集団の中で共有されるルールを互いに認め合った状態でないと「罪」というのは成立しないですよね?罪刑法定主義なんてのは、その最たるものだと思うけど。捕鯨問題についても、日本では捕鯨を罪だと思っていない風習があって、他国では罪だと思う場合がある。それは、それぞれの社会の中でどれだけの「罪」の意識が共有されているのかという問題があるはずです。
 そうなると、黒の騎士団のやっていることは「罪」にあたるんでしょうか。ブリタニアという社会秩序の示した規範の中では明らかな罪であることは間違いないでしょう。しかし、黒の騎士団はブリタニアという秩序を破壊することが目的であり、彼らはブリタニアという社会に縛られない。つまり、彼らの行為は彼らの立場からしてみれば「罪」とは必ずしも言えないということになります。言わば、「それぞれの正義」という発想を持ち込めば、単にルルーシュたちはタテマエとしての正義を振りかざしただけではなく、自身の信じる正義に則って行動しているとも受け止めることができます。ただ、そう考えるとテロを容認することにもなるんですよね。。あんまり考えたことないから触れたくないけど、正直、テロを絶対悪として否定する根拠が見当たらない…。いや、武力を行使することがダメだっていうのは理解できるけど、テロを起こそうとする背景にある状況さえも含めて否定することの論理が掴めない。今の通説ではテロをどうやって否定してるんだろう?まぁ、そんなことは別の話として…。
 とにかく、ルルーシュは自身の活動に正義を見出しているにも関わらず、シャーリーたちに対しては罪の意識を感じています。正義の結果であればいいんじゃないの?仕方ないじゃん。だけど、罪悪感を拭い去ることができないでいる。この矛盾はどう解消されるのでしょうか。ルルーシュは修羅の道に入ったことで、確かに大義を前にした個別の悲しい出来事に対して覚悟を決めていました。死体を踏み越えてでも目的を達成しなければならない、という発想だと思います。けれども、罪に感じていることは否定できない。やはりルルーシュはブリタニアという社会に対して自身の正義を貫こうと決意したわけであり、その正義をブリタニアに属する個々人すべてに適応させようとは考えていなかったことが大事なのではないでしょうか。彼の敵はブリタニアの秩序であって、ブリタニアを構成する人々ではなかったという考えです。こう考えれば、先の矛盾にもひとつ筋道を通すことができると思います。だとすれば、ルルーシュの行ったことは社会への反抗とその破壊であり、個人の意志の復活であることになります。コードギアスの描こうとしたことってこれなのかな?なんとなれば、ルルーシュ個人の罪の意識や感情が多く描かれるのは、そういった社会への反抗とは裏腹に個人の意志や感情が尊重されるべきとの考えを強調しているように思えます。



 C.C.の服装ってなんだろう…。。。目立ち過ぎでしょwwマオにも「そういう格好もステキだね、C.C.」ってわざわざ言わせてるしwマオはギアスの力に翻弄されて「孤独」になった例として登場させたんだろうけど、正直言って、好きになれなかった。性格的には子供のままで行動にも計画性がないように感じられるし、その反面、ギアス能力でルルーシュに一泡吹かせるようなこともする。どうも話の展開をうまく持っていくために都合よく使われているような気がしてしまって、それほど具体的にマオの内面が描かれているようには思えないんだよね。キャラクターが煮詰まっていないというか、あまり詳しく表現されてなかったように思う。さて、次回はそんなマオのオンステージですw

テーマ:コードギアス 反逆のルルージュR2 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/10/08(木) 02:09:47|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ
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