土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』#03「氷原に消える…」の感想。

「誰にだって代わりなんかいない!たった一つのものなんだ。なのに、それを…。きっと、あんたは恋人でも身内でも、躊躇いもなく殺すんだろうけどな!」
『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』#03「氷原に消える…」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 「黒の変質者」とか「とっとこマオ太郎」とかポップなネタには尽きないようですが、前作のハードな感じはすっかりどこへやら。マオ登場のときのBGMには笑ってしまったwしかも、あのモモンガの顔でシリアスに「はっ」と驚きの声を上げられても笑うしかないww黒が仮面を失くしたことで、前作とのつながりを安易ながらも象徴するような道具立てが失われました。でも、グロい死に方っていうのは相変わらずのようで、ニカの死に様はすごかった。。イナゴって恐いね…。頑張って黒と蘇芳の抱える葛藤を描こうとしているようですが、何か軽い感じにしか受け止められず、どっちつかずな中途半端な状況になりつつあります。重く行くのか軽く行くのか、これからどうするんだろう…。

■煮え切らない蘇芳

「誰かを殺すくらいなら、死んだほうがマシだ!」
「誰にだって代わりなんかいない!たった一つのものなんだ。なのに、それを…。きっと、あんたは恋人でも身内でも、躊躇いもなく殺すんだろうけどな!」

 黒も言うように「平和なガキ」って感じですwこれだけ人殺しを嫌っていた蘇芳が契約者として覚醒したら無感情にもターニャを殺そうとしました。合理的に考えれば一発で仕留めることが望ましいし、あの狙撃能力があれば外すこともなかっただろうに、なぜターニャを殺さなかったんだろう。意図的に外したとしか思えない…。さらには、Cパートで折り紙で対価を支払っている蘇芳が描かれていましたけど、何も陰鬱そうな雰囲気はなかった。なぜ?あれだけ人殺しを嫌っておいて、親友のターニャに銃口を向けたわけだから、正気に戻ったらひどく自責の念に囚われるんじゃないの?それとも記憶を失っているんだろうか…。契約者になったから、そこらへんの感情も流されちゃった?
 心のうちの葛藤を描くのであれば蘇芳はターニャに銃口を向けたことを悩むべきだろうし、契約者になったから無感情になってターニャだろうと銃口を向けられるようになってしまったら主人公として終わりだと思う。そうなったら、これから先の心のうちの懊悩がすべて否定されちゃうもんね。。前回シーズンでは黒が中途半端に人間的な感情を持っていただけに主人公として成立していたけど、よもや蘇芳が無感情になったら主人公失格だし、せっかく人殺しが嫌いだと設定したことも意味がなくなってしまう。だとしたら、記憶喪失なんだろうか…。それはそれで勿体無い展開になりそうな気がする。。せっかく人殺し嫌いな伏線を張ったのに、生かせなくなってしまう。ここは蘇芳に深く悩んでほしいなぁ。
 躊躇いなくターニャに銃口を向けていたのに、何ら心に感じ入っている様子を描いていなかったことが、煮え切らない。最初のセリフと矛盾するじゃんw次回に持ち越しなのかな?う~ん。。

■煮え切らない黒

 いや、黒も煮え切らないwさっきの「あんたは恋人でも身内でも、躊躇いもなく殺すんだろうけどな!」っていうセリフは黒にとって耳の痛い言葉だったようで、蘇芳をビンタしちゃいましたw当然、前回シーズンでは人殺しを嫌っていた黒ですから、本来的に人殺しは嫌なはずです。けど、今回は躊躇いもなくエイプリルもオーガストも殺して、銀との一件があってか行動パターンに変化が見られました。でも、やっぱり人殺しは嫌なのかなぁ。。「恋人でも身内でも、躊躇いもなく殺す」っていうのが引っ掛かったんだろうけど、Cパートでは「銀を殺す」って言ってるから、よくわかんない。
 それに、なぜターニャを一発で殺さなかったの?自分の能力が使えなくなっていることは警備兵に能力を使えなかったことで疑えたはずだし、第一、能力で殺せなくっても銃を使う手段は持っていた。なのに、殺さなかった。目的遂行の大義と博士を殺したほどの覚悟があれば、何の問題もなく殺せるはずなんだけど…。そういえば、三号機関の葉月も兵士は殺しても指揮官を殺していなかったから詰めの甘さを見せていたし、どうも主要なキャラクターは殺さないという不文律が見えてしまって気が抜けちゃうwそのくせ、ニカは不自然にも登場させてわざわざイナゴで殺すんだから、節操がないよねwwターニャだってニカを殺さないでおく理由はなかっただろうし、契約者に絡んだ人間は記憶を消去するっていうFSBの方針にも反するだろうから尚更つじつまが合わない。ちょっと設定とその運用が恣意的過ぎるなぁ。。。何がしたいんだろう。
 とにかく、ゲフィオンディスターバーの類似品によって能力を奪われた黒は普通の人間と変わらなくなっちゃいました。身体能力は格段に高いけどね(^_^;)思えば、あの状態で黒には観測霊が見えていなかったのかな?もはや、「ただの変質者」ですねw

■そのほかいろいろ

 黒はお酒をガブガブ飲むようになりました。これって、何かやりきれない出来事があって不貞腐れているっていう意味を表すお約束の表現だよね?『BLOOD+』でもデヴィッドがこんな状態になっていることがありました。いわゆる「ヤケ酒」って類になるのかな。。ってことは、やっぱり黒は銀との関係で何かしらあったんだろうし、東京エクスプロージョンを経て心境に変化があったはず。なのに、今のところ黒の精神状態に関しては特に変わったところが見られないw描けばいいのに…。お酒を飲んでいても悲哀がないんだよねぇ。
 ここまで見ても組織の関係がわからないwFSBとかMI6とか三号機関とかCIAとか、やたら国際的な感じになっているけど、それぞれがどんな利害で動いているのかさっぱり。イザナギっていうのが何を指しているのかも不明だし、人物関係を整理するのが困難ですよね。ジュライはMI6だからイギリスなんだろうけど、なぜ黒に付いていったんだろう。仲間がみんな殺されたから?その仲間を殺したのは黒だぞ!!wしかも、マオも黒も「ある女」の指令を受けているようだけど、それってマダム・オレイユのことなんだろうか。。なんだかぐちゃぐちゃだw
 それに、CIAのジョン・スミスはなぜ漢籍ばかり引用するんだろうかw今回も2つの引用がありました。ひとつは『韓詩外傳』より「三利有れば必ず三患有り。」、すなわち利があれば必ず心配もあるっていうこと。もうひとつは『孫子』より「兵は拙速を聞くも、未だ巧みの久しきを睹(ミ)ざるなり。」、すなわち適当なところで折り合いを付けて妥協しないとケガするよってこと。まぁ、意味ありげなんだけど、本編とどこまで関わっているのかは、組織の関係や動向がはっきりしないと何とも言えない部分。
 それにしても、ターニャのポーズと服装はなんだったんだろうww合理的に考えてあのポーズに決めたんだろうかww戦闘に際してあのフカフカな帽子っていうのは合理的ではない気がするんだが…。



 殺すのか殺さないのか、合理的なのか無感情なだけなのか、どうにも煮え切らない。設定が不安定な感じがするだけに、勝手に恣意的にキャラクターの一貫性なく感情を創作しちゃってるような気がして仕方がない。「これだ!」っていうふうに心に残るセリフもないんですよねぇ。前回シーズンで銀に指で笑顔を作らせる表現をやってのけた頃が懐かしい。。よもや空白の二年間で黒と銀に何が起こったかはDVDに収録とは…、やるせないなぁ。。桑島法子さんも一話からこの方、登場の機会もないし…。はぁ。。。

テーマ:DARKER THAN BLACK 流星の双子 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/10/24(土) 00:14:11|
  2. DARKER THAN BLACK-流星の双子-
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