土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ』#17「騎士」の感想。

「足掻け藤堂!最後までみっともなく足掻いて、そして死んでいけ。奇跡の藤堂という名前がずたぼろになるまで。」
「そうして初めて、日本人は敗戦を受け入れられると?」
「民衆のためにこそ、それが必要だ。尤も、私は正夢にしてしまうだろうがな。」
『コードギアス 反逆のルルーシュ』#17「騎士」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 最後のルルーシュの笑いと、それを眺めるC.C.の表情が良かった。今までもルルーシュとスザクは対立関係に描かれてきましたけど、ここに来て名実ともに明らかな敵対関係になりました。ルルーシュはショックなんだろうなぁ。唯一の友達であるスザクが敵になってしまい、おそらくは倒さなければならない相手なわけですから、心中は複雑なはずです。しかも、スザクが身近にいるルルーシュにとってしてみれば、暗殺する方法を第一に考えるであろうし、よっぽど自分の思考そのものを憎むのかもしれない。せっかくスザクの抱える父親殺しの悩みもわかってナナリーの騎士にって思ってたのに、ひどい展開ですよね。マオのように孤独の道を進むかもしれない憂いをC.C.は抱えたのかもしれません。

■繰り返される「日本」像

「でも、主義主張がちょっと違うような…。」
「私たちは民族主義じゃない。わかってるくせに…。」

 四聖剣のやり取りです。黒の騎士団が掲げていた主義は「正義の味方」でした。この場合にはイレブンもブリタニアも関係なく、弱いものを虐げる存在に対して罰を下す存在としての組織であって、基本的にはゼロの主張に基づいて世界を再構築しようとする動きとも言えるのかな?四聖剣は昔の日本人としての立場を回復しようとしているわけですから、主義が相反するわけではない。
 そして、藤堂とルルーシュのやり取りにおいても、大衆の望む日本を復活させることを標榜しています。なぜリフレインが日本で蔓延しているのかと言えば、それは過去の日本が好きな人が多いから?そこらへんの世界設定が厳密にはわからないけど、この作品の世界では日本という集団の枠組みが好まれているみたい。藤堂もそんな日本の復活を使命と思って黒の騎士団に与するわけですね。
 加えて、ユーフェミアが美術館で四分の一イレブンの血が混ざった作家の絵画に花を付けようとしていたこともありました。ブリタニア人は血の純潔具合を理由にユーフェミアの選ぼうとしていた絵画を落選させようとしていましたけど、ユーフェミアは関係なく選ぼうとしていた。
 この三つの出来事で何をしたかったんだろう?なんだか手を変え品を変え日本という枠組みと民族の問題を扱おうとしているんだろうか。結局、ブリタニアの思想っていうのは民族主義であって、血が大事なんですよね。それはある種の優性思想に支えられたものだろうし、最後には大多数の非純潔によって否定されることになるんだろうなぁ。これって、第二次世界大戦の当て込みなんでしょうか。。けど、黒の騎士団の掲げる正義っていうのは民族に拘っていないわけですから、その点では、黒の騎士団の正義は今の国際社会の掲げる考え方と近いのかもしれない。だけど、日本っていう枠組みには拘っているんですよね…。そこらへんは、ボーダレスなグローバリズムとは相反する感じ。民族意識や血は関係なく、文化的集団や帰るべき集団としての国家を必要としているってことなのかなぁ。ローカリズムに近い発想で国を考えているんだろうか。。
 とにかく、ブリタニアって言うと地図の位置的にも安直にはアメリカを比定しちゃいますけど、実際には帝国主義的な側面と民族主義で固めた第二次世界大戦の悪とされたものを凝縮させた国家なんでしょうか。それに対して、日本が自らの主権を回復しようと黒の騎士団っていう組織を中心に立ち上がるっていう構図になるのかな?すると、この作品のひとつのテーマって過去の帝国主義との決別と新たな国家像の模索っていうことになるんだろうか。。だいぶ大きなテーマだよねw

■ユーフェミアという希望

 彼女ってブリタニアからしたら異端中の異端だよねwだって、ブリタニアの秩序を内部から変えようとしているんだから、他の兄弟たちからしてみれば変わり者と看做されて当然。そもそも、ユフィ自身がブリタニアの秩序の恩恵を受けて育ったわけだから、それを否定することは自身の存在基盤すら崩しかねないわけで、かなり捨て身の精神なんだろうね。ただし、それがスザクの考えと共有されて、結局はルルーシュの目指すものとも一致する部分を作りそうになっていた。なのに、最後にはあんな悲劇が起こるけど…。ルルーシュがもしあんな悲劇を起こさなければ、もっと緩やかに世界の秩序を変えられたかもしれないのに、残念な気がする。シャルルだって、強者こそ第一に考えていたからこそ、ユフィの行動にも咎めだてしなかったわけだし、そう考えるとユーフェミアっていうのはルルーシュやスザクの考える世界を最も緩やかな方法で実現させるだけの位置にいた恰好の人物だったのかもしれない。それがもうすぐ死んでしまうのは極めて残念だ…。
 まぁ、せっかくのスザクをユフィに取られちゃったルルーシュは意気消沈だったろうし、さらに白兜がスザクだったと知ったからには絶望感も一入だったろうね。。



 さて、次回はそんなスザクと直接対決になります。ルルーシュの葛藤がすさまじいw敵として殺すのか味方に引き入れるのか、冷徹なルルーシュが躊躇うところがまたいい!w

テーマ:コードギアス 反逆のルルージュR2 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/10/25(日) 00:24:44|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ
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