土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ』#19「神の島」の感想。

「ゼロは僕の父と同じだ。世界は自分を中心に存在していると思っている。だから、多くの人の血が流されることを承知で…。」
「だから今を受け入れろって?そんなのが平和なの??命より大事なものってあるでしょ!」
「諦めろと言うつもりはないよ。でもね、僕は知っているんだ。間違った方法で得た結果が何を残すか。行き場のない虚しさと後悔だけだって。」
「じゃぁ、教えてよ。お兄ちゃんが生きていた意味って何?間違ってるとか、正しいとか、誰が決められるっていうのよ。」
『コードギアス 反逆のルルーシュ』#19「神の島」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 ユーフェミアがコミカルなキャラクターになってる…w特に、カレンから「黙ってろ!お人形の皇女が!!一人じゃ何も出来ないくせに…。」って言われたときの表情には笑っちゃいました。。そこでムキになってもしょうがないじゃんww自分でもわかってるんですね。ただ、そこで自分の命を顧みずにルルーシュの確保を命じることは軽率が過ぎると思う…wどこか子供のあどけなさが抜けきらず、そのために純粋に物事を考えがちなんでしょうか。後に日本の再興を宣言するなんてことも考えると、ユフィはブリタニア内部における数少ないルルーシュの理解者であり、なおかつギアスの犠牲となったことで悲劇の象徴になるのかもしれません。ルルーシュに「明日にはできると思いますよ?落とし穴…。」なんて皮肉っぽく言っていたところが可愛かったw

■カレンの発言に見える矛盾と反抗の精神

 彼女は「間違ってるとか、正しいとか、誰が決められるっていうのよ。」と言いますが、ついこの間は黒の騎士団こそ審判を下す正義の味方だみたいなことを言っていました。この矛盾は何さ!w兄は反政府活動をやっていたんだろうけど、スザクの発言がその意味まで否定しているように思えて腹立たしかったのかな。。自分たちだって結果的にはシャーリーの父親を巻き添えに殺してしまっているのに、ずいぶんな言いようです。
 ただし、ルルーシュやカレンはシャーリーの父親を悪だとは言っていなかった。シャーリーの父親が生きていた意味を奪うことはしなかったわけです。確かに巻き添えにしてしまったことは事実であり後悔の念も絶えないとこなんだろうけど、シャーリーと一緒に死を悲しんでいたし、存在の意味を否定することはしなかった。スザクは逆です。自らの信じる社会正義の反対者が結果的に排除されることになっても、それは社会に反する悪だから仕方ない。社会にとって彼の行動は意味をなさないことだし、それは「個人の身勝手」で終わってしまう。
 実は、カレンやルルーシュの考える反抗の根っこはここにあるんじゃないでしょうか。スザクは自分の非行の贖罪として社会の正義を信じることで解決を試みていますが、それは個人の意志を無視した行動でもある。社会の正義が何かと言えばブリタニアの社会秩序だし、そこでの規則に従うことこそスザクの第一信条となるんでしょう。そうなると、社会の規則に従わない人々は存在そのものまで否定されることになってしまう。そこに個人という概念は否定的に扱われます。カレンやルルーシュの行動はこういった個人の否定への反抗と言ってもいいのかもしれません。だからこそ、「間違ってるとか、正しいとか、誰が決められるっていうのよ。」であって、スザクら体制が人を殺すことにはあまり反論しない。それに、「命より大事なもの」という精神的な拠り所を求める意味も、社会の中でただ日々の生活を全うに送ることよりも生きたことの意味合いや証を重視するという点で、一貫性をもって考えられます。簡単にこの対照を示せば、「ブリタニアに従わないものは人でなし⇔従わない人にも正義あり」って感じでしょうか。様々な主義主張を持った人々が集まる黒の騎士団という設定も、個人それぞれの正義を認める彼らの考えの表れなんだと思います。

「何を言うのです。逆です。ゼロあっての私たち。ゼロがいて、はじめて組織があるのです。」
「人あってこその組織だ。貴様の物言いは、実にブリタニアらしいな。」
「では、お聞きしたい。ここには、様々な主義主張の人が集まっています。しかし、曲がりなりにもそれがまとまっているのはなぜですか?結果が出ているからでは?そして、その結果を出しているのは、誰なんですか?」

 このディートハルトと藤堂のやり取りからも、同じ発想を汲み取ることができる。いやゆる「ブリタニアらしい」とは、統一的な価値観の押し付けと共有を行うということ。黒の騎士団の組織に当てはめて具体的に言えば、ディートハルトがゼロの考えこそが黒の騎士団のルールであると考えているということです。だから、ゼロがいなければ黒の騎士団が成り立たないと言う。それを「ブリタニアらしい」と言ったのでしょう。ただし、ディートハルトが言いたかったことはゼロの能力に由来する存在の必要性であって、ゼロ・マインドの共有や押し付けを言うものではなかった。そして、「様々な主義主張の人が集まっている」と言うことも、ルルーシュやカレンの言っていた精神に通じます。ディートハルトはゼロの持つアイドルとしてのカリスマ性が組織には必要だと主張したのでしょう。

■いけ好かないスザクとシュナイゼル

 見ていてムカツクwスザクって自分の経験こそ第一だって考えているんだろうか。父親殺しをやったのは自分の責任なのに、他の人になすりつけてる気がする…。「僕は知っているんだ。間違った方法で得た結果が何を残すか。行き場のない虚しさと後悔だけだって。」って言うけど、それはスザクに当てはまる結果であって、必ずしも全員に当てはまるわけではない。経験者は語るみたいに偉そうに真理ぶって語るけど、単なる個人的な経験測の敷衍でしかない。彼の発言こそ「ブリタニアらしい」のでしょうw自分の経験から来る法則なり秩序を、相手にも通じるものだと思い込んで押し付けるところがブリタニアらしい。 シュナイゼルも鼻につく存在なんだよなぁ。政治家ってこんなもんなのかもしれないけど、あの偽善っぷりが気に食わない。



 この作品ってブリタニアへの反抗とか日本の再興とかシビアな内容を描くけど、その割には登場人物が幼い。今回の話もルルーシュ・ユーフェミア・スザク・カレンの未成熟な側面が強く出ていたし、だからこそ行動とともに揺れ動く心情が描かれるのかもしれない。やっぱり物語っていうものには成長の要素を打ち出すための未成熟さっていうのが必須条件なんだろうか。。それにしても、カレンの裸と言い、正義だ悪だという議論と言い、夕方にやるアニメじゃないと思う。今回なんて、カレンの発想は民主主義を否定するような内容に結び付けて考えることだってできるものじゃなかった?少なくとも公共性という考え方には反するものだった。こんなアニメを普通に流していていいのかな?いや、流すのは多いに結構なことなんだろうけど、内容を読み取ることなく気付かないでスルーしているところが問題だと思うww

テーマ:コードギアス 反逆のルルージュR2 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/11/07(土) 23:55:34|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ
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