土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ』#22「血染めのユフィ」の感想。

「やめろぉ、これ以上、俺を憐れむな!施しは受けない。俺は自分の力で手に入れてみせる!そのためには穢れてもらうぞ!!」
『コードギアス 反逆のルルーシュ』#22「血染めのユフィ」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 すごい展開を用意しますよねぇ。。つくづく、これが夕方の時間帯に放送されていたという事実が信じられない…wアバンでユフィとスザクがいちゃいちゃしてたけど、あれも最後に用意された悲劇を強調するためのものだったんでしょうね。ルルーシュとも和解して、ユフィを中心にすべてが幸せに向かおうとする流れの中で、まさかのラストでした。。あの冷徹なシュナイゼルがあんなに驚いた顔をするのって、最初で最後なのかもしれないねw

■ルルーシュの戦略

「この式典は世界中に中継されている。そこでブリタニアの皇女である君がゼロを撃つ。どうなると思う?」
「暴動になるんじゃないかしら?」
「あぁ。だまし討ちされたとなれば、ゼロは殉教者となり、君の信望は地に落ちる。」
「何をふざけてるんですか?私と一緒に日本を…。」
「上から一方的に押し付けるのなら、クロヴィスと同じだな…。もう、すべての条件はクリアされた。ゼロは生死をさまよい、奇跡の復活を遂げ讃えられる。人は理屈ではなく、奇跡に弱いものなんだよ。さぁ、受け取りたまえ。メシアは一人でなければならない。」

 いわゆる「日本人はスタンピードに弱い」ってやつなのかな?行政特区日本の設立を宣言されたことによって、黒の騎士団は窮地に追い込まれていたのが前回までの話。行政特区日本に参加すれば武力解除を受け入れざるを得ず、参加しなければ戦争の大義を失う。そんな状況で、ユフィがゼロを撃つという展開こそ上策だったのかもしれない。そうすれば、行政特区日本の設立を宣言したユフィ本人が日本人側の組織の象徴的な存在でもあるゼロを撃ったことになり、一気にユフィは悪者になってしまいます。そうやって、黒の騎士団が戦う大義を手に入れようとしたっていうのがゼロの考えだったみたい。

■ユフィとルルーシュの確執

「やめろぉ、これ以上、俺を憐れむな!施しは受けない。俺は自分の力で手に入れてみせる!そのためには穢れてもらうぞ!!」

 どうもスザクをユフィに奪われてから、ルルーシュはユフィのことを許せなかったみたい。ブリタニアを追い出されたルルーシュからしてみれば、単なるお姫様というだけで幸せな毎日を過ごしているユフィが憎くもあったんだろうか。ルルーシュのことを好きでいたユフィに自分を撃たせるっていうのは、実際に撃った場合にはユフィが心の傷とする可能性は高かったはずで、それを含んだ上での命令だったと思う。そこにはユフィであれば、穢してもいいという意識が働いていたんじゃないのかなぁ。

「ユフィのこと、好きかい?」
「えぇ。お兄様だって、好きでしょ?」
「あぁ。好きだったよ。」

 ナナリーとの会話でもユフィのことを嫌いになったことが如実に伝わるセリフをモノローグで語っているし。前回も俺たちから何もかも奪うユフィといった見方を示していました。まぁ、母親を殺し、ブリタニアから追い出し、ナナリーに障害を負わせ、そしてナナリーの唯一の幸せの道であろうと信じていたスザクとの関係性を絶たれたとあっては、やりきれない気持ちになるのも頷ける。ただ、半分以上はブリタニアの仕組みの問題であって、ユフィ個人の問題じゃないんだけどねwそこはブリタニアを統治する皇族なんだから、負うべきところなのかな。

「セラミックと竹を使用したニードルガン。これは検知器では見つからない。」
「ルルーシュ、あなた撃たないでしょ?」
「そう、俺は撃たない。撃つのは君だよ、ユフィ。」

「だから、ルルーシュ、私は本当の本当に大切なものは一つも捨てていないわ。」

 不思議なのはユフィが皇位継承権を返上したっていうだけで態度を一変させたルルーシュ。なぜそれだけでユフィを許したの?というか、「負けた」とでも思ったんだろうか。。ユフィは人を疑うことなく常に純粋に自身の考える幸せを守ろうと行動しているもんだから、ナナリーの幸せを考えて動いていたルルーシュとは共通するところはあった。実際に、ユフィの考える幸せとはナナリーたちと一緒に暮らすことであって、そんな些細な幸せを目的にした行政特区日本でもあった。ルルーシュはスザクを奪われてナナリーの将来までもユフィが奪ったくらいに感じていたんだろうけど、このユフィの提案によってナナリーの幸せも保証されたということでしょう。「無茶なやり方なのに、結局すべてを手に入れてしまう。」ってルルーシュは言うけど、それもユフィの人徳なんだろうか。でも、ナナリーたちと一緒に暮らすなんていうのは前から言っていたことだし、ここで変わったと言えば皇位継承権の返上の部分だけ。要はユフィも失うものがあって、そこにルルーシュは溜飲を下げるだけの根拠を見出したってこと?ちょっと器が小さいんじゃないのかねぇ、ルルーシュくん。自分も多くのものを失った、ユフィも皇位継承権を失った、そうして初めて対等の位置にでもなったと思ったんだろうかね。。

「ユフィの今後を受け入れたのも、公の立場としてかな?」

 シュナイゼルはコーネリアにこんな質問をしていました。つまり、ユフィの今後とは皇位継承権を返上した後の生活であって、それを総督の立場として判断したことなのかってこと。おそらく、ホンネとしてはコーネリアはユフィを危険な皇位継承の争いから一歩下がらせたかったんだと思う。ユフィのことが大好きだからねぇwもしもルルーシュと行政特区日本の協定が結ばれたならば、本当に幸せな暮らしが実現したのかもしれない。。のかな?

■ルルーシュの心変わり

 でも、なんでルルーシュは心変わりしたんだろうか。最初はユフィを悪役に仕立てて戦争の大義を手に入れようとしていたのに、ユフィと話している間に行政特区日本を生かす形で考える方向になってしまいました。でも、それってかなり個人的な幸せを考えた判断になってるんじゃないのかなぁ。確かに、そういった方向で進めばナナリーにとっての幸せな毎日を獲得することができる可能性は高い。だけど、行政特区日本というシステムによってイレブンの反政府活動は抑えられ、結果的にはブリタニアの思惑の中での日本しか成立しえない。結末として独立は絶対にありえないことになります。それって、黒の騎士団のメンバーは納得しないでしょwまだまだこのころはナナリーの幸せという個人的な目的を第一に考えて行動していた段階と見るべきかな。
 そして、このユフィの虐殺を契機に、ルルーシュは個人の目的よりも黒の騎士団や反ブリタニア勢力全体の目的を自身の行動原理に置くことになる。

「ゼ、ゼロ…、私達を、日本の救世主…。」
「やめろ…、私は救世主じゃ、メシアなんかじゃないんだ。」
「希望…、あなただけ…。」
「やめろ…、俺に押し付けるな、罪を償えと、背負い込めと言うのか…。」

 そう、まだルルーシュは覚悟ができていなかった。ユフィに自分を撃たせて奇跡の復活を遂げることで救世主になろうとしていたけど、それはリスクが非常に低い上に犠牲もなかった。自身を少し犠牲にするところがあって、ユフィも傷付くだろうけど、それはユフィにも負うべきところがあると考えたルルーシュの結論なんだから仕方ない。当初に考えられていた救世主の意味合いとは、そんな犠牲のないものだった。
 だけど、日本人が多く虐殺される中で、その原因が自分のギアス能力にあるとなったら大変だわな。責任を取らなきゃwこのために、ルルーシュはユフィの虐殺を最大限に自身の演出の手段として活用することになるし、そうやってユフィを社会的にも殺していくことが彼女の意志に対する弔いにもなるんだろうと思う。いや、どんなことをしたって、日本人を殺したくなかったユフィに殺させるっていうのは非情な皮肉でしかないし、それを命じたルルーシュの罪は消えないんだろうけど。これがルルーシュを大きく変えることになった二番目の出来事だったと思う。

■ゼロの正体

 ちょっと気になったのが、少しだけ出てきた中華連邦とEUの皆さん。そのときに、誰もがゼロは会場に現れないと言っていました。桐原も中華連邦なんかが出てきた流れで発言していたから、同じ文脈を受け継ぐものだと思うけど、要はルルーシュはブリタニア皇族なんだから正体を明かしてしまったら行政特区日本の構想が茶番になってしまうということ。まぁ、ゼロが行政特区日本に参加したら武力解除とともに正体を明かすことは遅かれ早かれ来るだsろうし、そうなったら実は日本人の拠り所であったゼロがブリタニア人でってなって世間はひっくり返っただろうねwもはや黒の騎士団の活動から行政特区日本の設立までの一連の流れがブリタニアによる自作自演であったと疑われてもしょうがない状況になる。そういった見通しを中華連邦とEUと桐原が共有していたっていうことなんだろうか。彼らがゼロが絶対に会場に来ないと言っている根拠はここにあるんだよね?
 だとすると、ゼロ=ルルーシュという情報が中華連邦やEUに漏れていたってこと?これってまずいじゃんww下手したらブリタニア側にも漏れてるってことでしょ。。この設定にはちょっと矛盾を感じなくもなかった。というか、どうして知っているのかということも含めて、あまり詰められた設定じゃなかったと思う。
 加えて、中華連邦の面々にR2で登場する中華連邦のキャラクターが一人もいなかった。特に大宦官が描かれているわけでもなかった。別に今から登場させる必要はないんだけれども、後に登場するキャラクターをひそかにワンカットだけでも見せておくっていうのは演出の手法としても有効な手段だと思う。なのに、ここでは出さなかった。もしかして、まだR2の制作が決まってなかったのかな?もしくはR2で展開された中華連邦を部隊とした一連のパートが本来ならば他の話であったとか。。今回は単に中華連邦のお歴々っていう意味合いだけを表現しようとあの絵になったんだろうけど、まだこの時点では後の展開が考えられていなかったのかもしれない。



 いよいよ残すところ3話となりました。このラストに向かって疾走するように物語が展開する感覚っていうのは病みつきになります。こんな気分って、なかなかならないんだよなぁ。。そもそも、こういった佳境に入ってからもワクワク感を持続させるような名作ってそうそう見つからないし。さて、次回はユフィの死とともにルルーシュとスザクが覚悟を決めるお話です。

テーマ:コードギアス 反逆のルルージュR2 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/12/14(月) 00:01:00|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ
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