土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『機動警察パトレイバー2 The Movie』の感想。

「後藤さん、警察官として、自衛官として、俺達が守ろうとしているものは何なんだろうな…」
『機動警察パトレイバー2 The Movie』より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 これはたった今見終わりました。最近の量産型アニメに比べて上質な内容だったと思います。ただし、パトレイバーの劇場版(テレビ版はまだ見てません)やテレビアニメの攻殻はどうも「アニメ」って感じが薄いように感じます。実写ドラマでもいいじゃんって部分がある。確かにレイバーやら電脳やらを実写でやるのは不可能に近いだろうからアニメってことになるんでしょうけど、中身としてそこまでアニメアニメしているようには思えません。
 アニメって言えば第一にジュブナイルだったりモラトリアムだったり、主人公の成長過程における葛藤や苦悩といったものが主題となるんだと思います。大半はそうだと思う。あるいは、人間関係から生じる様々な錯綜する思いとか。やっぱり一種のアニメという実験空間で展開される「人間らしさ」の試行が中心だと思うんです。こんな極限状態で人間はどう対応するのか、こんな世界であったら人間はこんな行動をする、こんな世界であっても人間の本質は相変わらずだ、などなど。だけど、この劇パトやテレビ攻殻は人間模様というよりも社会的な軋轢や組織だった問題など人間個人のレベルから離れたものを扱っていると思います。言ってみれば社会も人間個人の集合体ですから、変わらないと言えばそうなのですが…。
 今回の劇パト2では最後のシーンが一番印象的でした。南雲隊長が柘植を逮捕するシーン、この部分はごくごく人間的だった。南雲隊長は過去、柘植と一方ならぬ関係にあったわけですが、その柘植がテロの首謀者であって南雲隊長自身が逮捕しなきゃいけなかった。柘植の片手に手錠をかけて、もう片手はお互いに握りあうんです。そして、迎えのヘリが到着しようとする中で、南雲隊長は自らの片手に手錠のもう片方をかける。これらの動作の間合いが絶妙でした。一切のセリフはないんですけど、南雲隊長の切実な懊悩がひしひしと伝わってきた。お互いの片手にかけられた手錠が、ひとつには逮捕して身柄を拘束するという意味合いで、ひとつにはもう離れたくないという二人の精神的な関係性の象徴という意味合いで、重層的な意味を訴えるものでした。本当に名場面だったと思います。この劇パト2はこのシーンをやりたいがために作られたかと思うほどですw
 
  1. 2009/04/19(日) 23:05:32|
  2. 機動警察パトレイバー
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