土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『BLACK LAGOON』#03「Ring-Ding Ship Chase」の感想。

「ロック、そっちの世界の暢気なおしゃべりはしばらくの間なしだ。これは、こっちの世界のコンセントレーションなんだよ。」
『BLACK LAGOON』#03「Ring-Ding Ship Chase」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 スロースターターというか、初めて見たときは最初の7話が淡々としていて、つまらないかもって思ってました。アニメって見極めが難しいよね。後になってから化けるアニメも多くあるし、なかなか見切りをつけるタイミングっていうのはつかめません。この作品の場合はロベルタ編やら双子編から火がつく感じ、、っていうか暴力協会のエダが出てくるあたりから面白くなってくるような…。ちなみに、見続けようと思った決定打は#07のラストでロックとレヴィがタバコでキスしたシーンでしたw

■実力頼みの世界

「おめぇなぁ、この街は国際級の悪党が角突き合わせて、上から下まで騙し合って生きてんだぞ?てめぇの目だけを信じられねぇやつには、生きる資格も与えられねぇ。」

 実力のない人間はすぐに死ぬのがロアナプラの常のようです。ロックは熟れていない果物を買わされ、ロープもまともに結ぶことができない。彼はそういった生活に直結するような技術は持っていません。だけど、彼の能力は交渉やら考察といったことであり、それは日本の大学なんかで培った技術。あながちダッチの目も節穴じゃないってのは後の暴力教会のおばあちゃんのセリフです。

「おめでたいぜ、ロック。けったくそ悪い話だ。そんなに我慢してよ。へっ、マゾの気でもあるのかよ!」
「我慢するのも仕事のうちさ。路頭に迷うのは嫌だからねぇ。みんなそうやって生きてるよ。」
「けっ、くだらねぇ。」

 どの世界でも実力のある人間が生き残るっていうのは共通なんだろうけど、ロアナプラでは実力がない場合には死に直結する。だけど、じゃぁ日本ではどうなのか。たとえ実力がなかったとしても、ある程度は生きていくことができる。そもそも、学生時代のように特に自ら収入があるわけでもなく親に食べさせてもらっているモラトリアムの状態が長いのも、近代社会の特徴なんだろうか。まぁ、そこで身に付ける能力っていうのも生活に直結するものから、学問研究に至るまで多岐に亘るけど、基本的に第一次産業などのような生産能力を習得することは珍しい部類になっちゃうんだろうなぁ。。もし今の日本人に農業生活を強いるような状況になったら、多くの場合は適応できないのかもしれない。今の社会で基本的なスキルとして求められるのって、第一にコミニュケーション能力のような気もするしねw
 言ってみれば、ロアナプラのような社会は短期的な死と再生が繰り返される空間であり、それは近代以前の社会なのかもしれない。一方、今の日本のような社会は長期的なスパンでものごとが動くから、より発展性の高い社会となるのかな?だけど、右肩上がりでものごとが成長するのはいいけれど、その曲線が倍倍で上昇した場合にはどこに行き着くんだろうか。二次関数の曲線のように進むんだろうけど、どこまで上昇のスピードが上がるのか不安がないわけではない。ここらへん、『天元突破グレンラガン』で言うところの「螺旋の力」っていうやつなんだろうねwロアナプラは螺旋の力を封印した地下に押し込められた段階での生活ってわけだ。
 どっちの社会がいいのかはわからないなぁ。。決して今の社会が一番いいスタイルを確立しているとは思えない。ロアナプラは日本のような社会からしてみれば過去の街として映るんだろうし、それはやっぱり彼岸としての魅力を発することになるんだと思う。

■ロックとレヴィの対照化

「たった一人で、あの船団を…。すごい。そう言いつつ、俺は胸の中で別のことを考えていた。何がどうぶっ壊れて、こいつはこうなってしまったのか知らないが、こいつの悪魔的な破壊っぷりに、賞賛を送る俺もまた、やはり壊れているのだろうか、と。」

 ロックは彼らロアナプラの住人を客観的に見る役割を持ってるようです。まるでハリウッド映画を見る観客が実際に映画の中に迷い込んだかのような状況を想定しているようにも感じられる。どこか一千を引いて関わりを持とうとしているようにも見えるし、だけどロアナプラにどっぷりと漬かっているようにも見える。そこらへんが「グレー」とか「夕闇に立つ」とかって表現されている部分なんだろうね。
 レヴィがどんな環境で幼少期を過ごしてきたのか、ロックがどんな学生生活を送ってきたのか。互いにそれぞれの悩みや嫌な思い出を抱えながら、それでも一緒の時間をすごしながら理解を図るっていう構図がなかなか秀逸なんだろうね。異文化相対主義的なというか、相互理解を深める例としていいのかも。そこらへん、この間のワンピースでドフラミンゴが言っていた「"平和"を知らねェ子供共と、"戦争"を知らねェ子供共との価値観は違う!」とも共通する感じ。次の話から#07まではそんなレヴィとロックのやり取りなので、詳しいことは次回から考えていきます。



 バラライカはあのタイトスカートでハイキックできるんだろうか…w鼻にヒールがあたってたよね?あ、しかもヒールだってことは、さらに難しいんじゃんwwすごいねぇ。。っていうか、冒頭のインコちゃんのセリフを聞いたら、世の中のPTAの人々は苦情を寄せることだろうね。。レヴィがロックに買ったアロハというのがどんなデザインなのか、最後まで明かされることはありません。今のところコミックでも登場してないと思う。レヴィって結局はツンデレなんだよなぁ。。やっぱり可愛いキャラクターとして描かれるし。そこらへん、リアリティーよりもヒロインとしての資質を重視した感じ。せっかくなんだから、妥協しないで突っぱねればよかったのに…。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/12/17(木) 03:51:08|
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