土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『BLACK LAGOON』#05「Eagle Hunting and Hunting Eagles」の感想。

「俺だって、いいことだとは思ってないよ。」
『BLACK LAGOON』#05「Eagle Hunting and Hunting Eagles」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 あんな簡単に絵画を奪われるわけないでしょwwロックとレヴィの掛け合いやネオナチのマニアックな設定など部分的な要素が先にあって、そのために不自然ながらもストーリーを進めてる感じがしちゃう。どうも剥き身というか、荒削りというか、そのまんま素材を生で食べてるようなものかな?もう少し物語に絡めて表現して欲しいところではある。

■煮え切らないロックの「個」の再生への道

 運び屋になってアウトローに生きるようになったロックなのに、いざ盗掘しようとすると「いいことだとは思ってない」だなんて生ぬるいことを言うんだねwまだまだ日本人が抜け切れてないようで…。自分の所属する社会のルールとかじゃなくって、人間としてのルールを考えているのかな?相手への畏敬であるとか、人命の尊重とか、アウトローながらも自分の信じるところは貫こうとするってことなんだろうか。。

「うるせぇ。同情が欲しくて言ってんなら、もっと色付けて話すよ。要するに、人生の刃の上じゃ、大切なのはそれくらいしかねぇって話だ。正常位じゃ誰もイケねぇんだよ、ロック。それともう一つ。パームツリーの通りに住んでる金持ちのクソデブ、化粧を人生最大の仕事に考えるバカ女、そういったクソ偽善者たちと同じ視点であんたに話をして欲しくないんだ。仲間に淫売扱いされるくらい辛いことはないから…。」

 だけど、そんなロックの視点を偽善だと言い放つレヴィもスゴイよねw要は、ロックの視点ってのは、箱庭で育てられた裕福な子どもが、いつも自分の食べているニワトリの首を切っているところを見て、これは残酷だと非難するようなもんだろうか。。資本主義の真っ只中でお金を稼ぐために生きているようなロックが、お金以外に価値を求めるってのも滑稽ではある。それって罪悪感から来る自己の正当化なの?それとも本心から自分の信条として語ってるの??そこらへんが曖昧な段階ではあるから、レヴィにこうも言われちゃうんだろうね。。後半になってくると、ロックもアウトローながら自分の生き方や信条ってものを貫こうとするようになってくるから、そこでロックは成長を遂げたことになるんだと思う。この物語の本筋は、ロックが既存の社会から与えられていた生き方を否定して、自分なりの生き方を獲得していく過程を描いたところにあるのかな…。。自己の再生とでも言ったほうがいいのかな?極めて無個性に近いような状況で生活している身分であったロックが、社会から与えられたルールを逸脱することによって自分だけのルールを獲得するっていう感じ。

■彼岸から見つめる此岸

「おいおいおい、ダッチ見てくれ。レコードコンサートを開いてる。趣味の悪いマーチだ…。」
「聞こえてる。役立たずがテメェの無能を棚上げして愉快に生きようとしたら、あっという間にマーチ好きなバカが一匹できあがる。どこに行っても変わらない法則だ。どう思うね、白人の旦那としては?」
「ああいうマチズムは個人的に合わない。それに、僕はユダヤ系だよ?ファッキンナチはうちの家訓だ。」

 かたや、ダッチとベニーが政治信条を論じるっていうのも奇妙な感じがするよねwだって、彼らは「エクス」の付くようなアウトローなんだよ?元軍人に元ハッカー。いや、ハッカーは今でも変わらないし、軍人としての資質は今も備えているから、正確には「元」とは言えないんだろうけど。。二人とも帰属していた集団から離れたっていう意味では「元」が付くよね。。そんな社会から逸脱したアウトローな彼らが政治信条を語るっていうのが変に思える。だって、彼らは政治とは関係のないところで生きているんだよ?そりゃぁ、ロアナプラでの商売の関係なんてのは小さな政治関係が働いているから、それを政治と言うことはできるだろうけど。。
 彼ら二人もロックと同様に「抜け出した」存在なんだよね。。レヴィだけは「追い出された」存在なのかもしれない。。どっちも似たようなもんだけどw言ってしまえば社会への不適応者だし、何ら社会に益する行動を取らない非社会的な存在になるんだと思う。あ、ニートとおんなじだ!とか短絡するべきじゃないけど、まぁ、共通する部分はあるよねw



 アニメやマンガの世界って、登場人物のほとんどがExtraOrdinaryなんじゃない?あ、スペルに自信がない…wつまり、「元○○」のように、どこか一般からは逸脱したような存在だっていうこと。よくあるパターンとしては、有能なんだけど、集団とソリが合わなくって抜け出したパターン。『東のエデン』で言う「スゴ腕ニート」ってやつだねwこの条件に当てはまる登場人物って、かなりの数になると思うなぁ。。どうしてこういう傾向が出てくるんだろうね?うん、わからないから考えを投げ出そうw

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/01/20(水) 00:01:00|
  2. BLACK LAGOON
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

こんな考えHow do you?

ボクはまだガキだから難しい事は良く分かりません。
が、『BLACK LAGOON』は各個人の人生を精密に描いたいい作品だと思ってますなんで、ちょっち反論意見とか……

『ロックとレヴィ』
 ロックはまだこの次点で海賊としての仕事に慣れてなかったんじゃないでしょうか?
 運び屋としての仕事は多々あったけど、本格的に海賊仕事としてやったのは半分事故みたいだった3話のチンさんとことの船上ドンパチぐらいでしたし……
 レヴィの方も、自身を完全なアウトローを自認してるから、そっちに片足突っ込んでる仲間であロックに自分たちを否定する権利はないって言いたかったんじゃないでしょうか?

『ダッチとベニー』
 こっちはまぁ、簡単ですよね。
 早い話がニュースや野球中継見ては罵声浴びせてる一般人ですよ。
 アウトローにいるからこそ、正義を謳って自分たちと変わらないことやってる人間達を見て、世の中ってのは「バカばっかりなんだな」って笑ってるんでしょう。

『元○○』
 コッチについてはクリエイター的観点ですね。
 なにかと色々知っていた方が都合が良いキャラクター(賢者系キャラ)は大抵、過去の経験則からモノを語るので真実味が増します。
 なので、何か知ってる人=元○○になりがちなのでは?
 とくにこの『BLACK LAGOON』では札付きのワルが角突き合わせるロアナプラをいっぱしに生きるためには相応の知識や戦闘技術が必要になるから、元○○が多いんだと思いますよ。

 以上です。
 長い上に過去記事へのコメ、失礼します。
  1. 2010/05/20(木) 22:26:34 |
  2. URL |
  3. 妄想 #28RGBIBc
  4. [ 編集 ]

Re: こんな考えHow do you?

コメントありがとうございます。リアクションをもらえるっていうのは、うれしいもんですね☆

>『BLACK LAGOON』は各個人の人生を精密に描いたいい作品だと思ってますなんで、ちょっち反論意見とか……

 僕も『BLACK LAGOON』は大好きです。あの痺れるセリフもさりながら、現実の社会を照らし出すような夕闇の色合いがたまらない感じです。意外にも他の作品を考えるときに『BLACK LAGOON』の内容を引用することが多くあって、それだけ意味のある作品なんだなぁと実感しています。コミック最新刊ではダッチの過去にも迫るような伏線が張られていたので、今後の展開に期待大ですね。

> 『ロックとレヴィ』
>  ロックはまだこの次点で海賊としての仕事に慣れてなかったんじゃないでしょうか?
>  運び屋としての仕事は多々あったけど、本格的に海賊仕事としてやったのは半分事故みたいだった3話のチンさんとことの船上ドンパチぐらいでしたし……
>  レヴィの方も、自身を完全なアウトローを自認してるから、そっちに片足突っ込んでる仲間であロックに自分たちを否定する権利はないって言いたかったんじゃないでしょうか?

 確かにロックはまだ海賊の稼業には慣れていないと思います。彼にとって初めての「盗む」行為だったからこそ、レヴィが平然と盗んでいる姿を見て違和感を覚える姿が自然に説得力を持って映る。ただ、運び屋の仕事と海賊行為を別物として考える必要性はないように感じます。どちらも「御法に触れる」わけで、その点では同じものです。
 レヴィに関して言えば、自分をアウトローの世界に身を置くものと考えながら、ロックを前にして「普通」の生活に憧れを持っているように描かれています。ネオナチの船でダッチと会話しているときにも、その憧れからくる自分の境遇に対する理不尽さは描かれていましたし、後に日本に渡ったときのもロックに日常に戻るよう促す場面もありました。今回の暗い沈没船の中での二人の会話は、もしもロックが自分の仲間でありたいと思うのであれば、そんな理不尽さを自分に見せ付けるようなセリフを言わないで欲しいっていう気持ちが表れたものと思います。レヴィの不遇を照らし出してしまうロックは、レヴィにとって自分の存在を否定するものになりかねない。ご指摘の通りだと思います。ただ、同じ盗みを働く仲間なんだからお前は自分を否定する権利はない、お前も同罪なんだから偽善ぶるな、という連帯の意識から来るものではないと思います。作品全体を通したキャラクター造形や、前後の話との脈絡から考えて、ただの仲間意識で片付けてしまうには余りある表現が多く見られます。

> 『ダッチとベニー』
>  こっちはまぁ、簡単ですよね。
>  早い話がニュースや野球中継見ては罵声浴びせてる一般人ですよ。
>  アウトローにいるからこそ、正義を謳って自分たちと変わらないことやってる人間達を見て、世の中ってのは「バカばっかりなんだな」って笑ってるんでしょう。

 彼らは単なる観客ではないと思います。同じく野球でたとえるならば、彼らはプロとしてマウンドに立って試合に勝たなければならないという責任感とプレッシャーを知っている。それに適応することができなかったり嫌になったりして、アウトローへと「抜け出し」てきたわけです。事情も知らないまま無闇にお客気分で世の中を見ているわけではないし、それほど世の中に関心があるわけでもない。彼らはすでにアウトローに身を置いて世の中とは関係のないところで生きています。
 ダッチやベニーが「自分たちと変わらないことをやっている」と思う点や、彼らが世の中をバカにしている点について、本編中に具体的な表現はなかったように思います。あるいは、見落としている部分があるんでしょうか。また、ネオナチの人々が「正義を謳っている」姿を見て、世の中全体が「バカばっかり」と広げて考える点も、少し飛躍しているように感じます。むしろ、ネオナチの人々もアウトローの側にいます。

> 『元○○』
>  コッチについてはクリエイター的観点ですね。
>  なにかと色々知っていた方が都合が良いキャラクター(賢者系キャラ)は大抵、過去の経験則からモノを語るので真実味が増します。
>  なので、何か知ってる人=元○○になりがちなのでは?
>  とくにこの『BLACK LAGOON』では札付きのワルが角突き合わせるロアナプラをいっぱしに生きるためには相応の知識や戦闘技術が必要になるから、元○○が多いんだと思いますよ。

 現実の社会とロアナプラという此岸と彼岸の対比を打ち出す意味合いから、「元○○」の設定を多く用いたものと考えました。その意味合いが強いと思います。合わせて、設定の都合から言っても「元○○」のほうが物語の深みも出ることは、その通りだと思います。しかし、賢者系キャラとして「何か知ってる人=元○○」と記号化して考えることは、この作品に関してはふさわしくないのではないでしょうか。それを言ってしまうと、ロックもダッチもベニーも張さんもバラライカもロベルタも、ほとんどのキャラが賢者系になってしまいます。最近の『生徒会の一存』や『にゃんこい!』のように「○○キャラ」といったキャラ属性を整理して示すような作品の延長で考えるのは難しいと思いますし、そういった典型的なキャラパターンでこの作品の人物を捉えるにはそれぞれの抱える事情は複雑だと思います。ロアナプラで生きるための都合や必要性というよりも、それぞれのキャラクターの過去との対比を行うことによるドラマの展開を意識したのではないでしょうか。知識や生き抜く術を持っていることになるのは必然的な結果であって、それを目的にしたわけではないように思います。

せっかく頂いたコメントなので、感謝の気持ちもこめて長々と返信しましたw
  1. 2010/05/21(金) 23:33:17 |
  2. URL |
  3. 土星蜥蜴 #-
  4. [ 編集 ]

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