土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#03「ティーンウルフ」の感想。

「で、調子はどうだ?記憶はずいぶんと戻ったのか?」
「いや、まだ虫食いだらけで、わからないことばっかりさ。」
「では、七年前の約束のことは…?」
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#03「ティーンウルフ」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 やっぱり演出が上手いよなぁ。。ラストでミナが議員たちを追い詰める場面とアキラが追い込まれる場面が交錯しながら展開されるっていうのは、技巧的にシリアスとギャグが相俟って表現されていて面白かった。まぁ、エンターテイメント性を高めるためか、作風に見合わないコメディーな感じが強めに出されていたけど…。それもシャフト×新房さんらしい演出なのかな?『夏のあらし!』でもそうだったけど、ギャグを多めに取り入れつつも、締めるところはしっかりとシリアスに仕上げていたからね。。今回もそんな展開を期待したいところです。
 
■典型的なラブコメ要素の導入

 学園を舞台にラブコメを展開させるとは、何たる王道なんだwしかも、要は許嫁なわけでしょ?そして、その頃の記憶がなくって、三枝という幼馴染的な三角関係を成り立たせるキャラクターがいて、メイレンという新たな関係性を思わせるキャラクターまで登場させている。こんな典型的な展開をヴァンパイア作品でやろうとは…w正直、あんまりヴァンパイア設定と関係ないよね?w
 それに、生徒会が強い権限を持つっていうのも多くのアニメが取り入れてきた設定になる。『極上生徒会』『生徒会の一存』なんかが真っ先に思いつくかな。。あるいは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』にも権限の強い生徒会ってのは描かれていた。思えば、コードギアスでも「猫のアーサーを捕まえたら…」っていう生徒会命令によって学園全体がドタバタになるっていう展開があったなぁ。。今回のアキラ争奪戦っていうのも似ていなくはない…。ただ、ミナの編入を断固拒否するからって、午後の授業を生徒会の一存でボイコットするなんて決断を執行部だけで行っちゃえるものなのかな?w普通は無理だと思うんだけど。。単にアキラ争奪戦を盛り上げるための方便って感じがしなくもないかな。それにしても、あのキャラデザに作画の中で、アキラがボケたり追っかけられたりするギャグ展開ってのは違和感ありまくりだよねww
 他にも、ミナのアキラに対するデレっぷりとか、アキラの本当の能力に気付きかけている三枝とか、いわゆるハーレム型のラブコメとしての典型的なポジションをしっかりと押さえたキャラクター配置って感じが強い。

■元ネタ解釈の妥当性

 そもそも、「典型」なんてのが成立しているのかどうか、その考え方からして危ういところはあるんだよね。。確かに、いくつかの作品の中で共有されている筋立ての型とかキャラクター配置とかはあると思う。けど、それがどれほど意識されて作られているかはわからないし、どの作品を元にしているか判断することも難しい。ただし、受け止めの段階では制作側の意志に関わらず、ここが似ているとか元ネタはこれだとか言われてしまうわけで、逆に言えば制作側は受け手の知識や想像を超えるだけの想定をして作品を作らなきゃいけないってことにもなると思う。
 今回の話で言えば、『コードギアス 反逆のルルーシュ』が元ネタの有力候補として挙がってくるのかな?やっぱり権限の強い生徒会っていうのと、アーサー争奪戦とアキラ争奪戦の構造が似ているところもあり、さらにはセリフにも似通ったものがあった。ミナが議員たちを前にして「甘いな、甘すぎるぞ!」っていうセリフ、これはルルーシュの「違うな、間違っているぞ!」っていうセリフと構成が同じなんだよね。。これら三点まで似ている点が出てくると、さすがに元ネタと考えたくもなる。。
 ただ、他にも安易ながら「元ネタ」とでも指摘できそうな部分はあるんだよね。。会長の名前が「東雲」だったけど、これは『化物語』の「まよいマイマイ」で出てきた「東雲物語」と何か共通するものを読み取るってのもできそう…。だけど、これは強引が過ぎるかな?ミナ側の議員の名前が「石動(いするぎ)」だったことを考えると、名前に難読訓をあてるのが好きみたいだから、これを元ネタと考えるのは無理がある。ただ、そういった難しいような単語を出すことによって、見ている側の興味をひくっていう手法としては共通するものがあるだろうけど…。結局、これらのネーミングに意味はないだろうからねw他の場面でアキラの「あっかんべー」の顔とか、シリアスな場面から急にミナがポンポンというSEを伴ってアキラを叩くとか、こういった演出は確かに『化物語』でも見られたものだったから、それらを元ネタと考えたくなるのも自然なのかもしれない。あんなアニメ的なシーンは久しぶりだったよww
 まぁ、他にも元ネタ絡みでの内容があったかなぁ。。。途中で「民友党」が出てきたけど、あれは民主党へのあてつけじゃないでしょ?あの建物って確か自民党本部に似ているはず…。単なるひとつの架空政党として出しただけだから、あれを前後の政治批判的セリフと合わせて民主批判だと受け止めるのも牽強付会って感じがする。ドラマなんかで政党名を使うときって、だいたいこんな感じのネーミングになるよねwそれに、アキラを逃がそうとしたオタクっぽいキャラクターも、そのうちの二人には具体的なモデルがいそうな感じwなんだか顔の作りが他のキャラデザと明らかに違ってたもんねw

■演出としての映像文法とカメラのアングル

 後半の演出は良かったなぁ。。アキラとミナのベッドシーン写真が議員たちの会議の場面の次に出てきたときは笑っちゃったwその場面を始めとして、議員たちの会議とアキラ争奪戦とが交互に映されながら、互いに文脈を補いつつシンクロさせていた感じ。変な見方をすれば、議員たちはアキラとミナの写真を見て危機感を煽られたってことになっちゃうからねwそんなシリアスとギャグが表裏一体になって混ぜこぜに展開されたっていうのが面白かった。絶妙のタイミングでの写真挿入だったよねwどこかで置き忘れた携帯の画像が使われるだろうとは思っていたけど…。それに、三枝だけがアキラの超人的な跳躍を見たっていう映像展開もさすがって感じがした。それぞれセリフとして具体的に説明がされるわけではないけど、映像のつなげ方を工夫するだけで、独特の文脈を生み出すっていうことだと思う。
 それにしても、カメラワークに違和感がある。あのアップと引きを繰り返す演出っていうのは独特な印象を持たせるものなんだろうか。。首の角度とか身体の動かし方とか口パクの動きとか、どことなくワンカットごとに違和感を持たせるような演出になっているんだろうか。。

■ヴァンパイアである必要性

「利益なしでは、人は動きませんよ。」

 日本中がヴァンパイアに踊らされている状況が出来つつあるようだけど、やっぱり今のところヴァンパイア設定が生かされているような感じがしない。せめて、このセリフくらい?人は利益で動くけれども、ヴァンパイアは何で動くって??まぁ、人とヴァンパイアを対照させたときに、人間らしさっていうのをあぶりだすっていうのがヴァンパイア物の特徴だとは思うけど。。まだそんな展開は見られず、ただ学園ラブコメちっくな様相しか見せてませんw他にも異能者が人間社会にどう溶け込むかとかっていう切り口もあるだろうけど、それも今のところ見えず。これからヴァンパイアらしい展開ってのをどう示していくんだろうね。。



 あの髪の毛にプチトマトを付けたメイレンとか言う女の子はなんなんだ!?w勝手に携帯番号を登録するとは、やるではないか!wその一方、だんだんミナのキャラクターがわからなくなってきた。彼女は子どもなのか、大人なのか…。ヴァンパイアである設定の中でも、その大人と子ども両方の性質を兼ね備えるという特殊な資質こそが、最も効果の見込める設定なんだろうかな?アキラの前でのデレに何かしら根拠を与えるものとして、ヴァンパイアの不老長寿という設定が機能しているものと考えれば、少しはヴァンパイア設定も報われるものと言うものだwっていうか、「焼け石に油を注ぐ」って何?ギャグとしてもつまらないし、何を表現したいのかわからない。。当然、意図的にやってるんだよね?ちょっとセンスを疑ってしまうようなセリフだったw

テーマ:ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/01/22(金) 00:01:00|
  2. ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
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