土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『機動戦艦ナデシコ』#05「ルリちゃん『航海日誌』」の感想。

「火星に向かって進んでいるナデシコ。新しく加わったパイロットたちも、期待通りのバカばっか…。おまけに、なんだか身勝手に盛り上がってる人たちもいるんだけど、みんなホントに、やる気あるんだかないんだかぁ~。」
『機動戦艦ナデシコ』#05「ルリちゃん『航海日誌』」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 やっぱり皮肉屋のルリってのに慣れないなぁ。。どうしても後半のほうが印象に強く残っているから、かなりキャラの違いに違和感がある。それはさておき、今回はルリの将来的な躍進を予感させるような話でした。ルリ視点で艦内のドタバタを捉えるっていうのは冷めてていいんだろうね。他のキャラでやったら大変そうだしwホウメイさんとかウリバタケ班長の奥ゆかしいセリフを交えながら、ナデシコというドタバタ空間は火星へと進みます。

■ルリのボヤき

「出ました。最近の艦長の傾向と分析。第二次大戦以降、名艦長と呼ばれた艦長は出現していない。現代のように、戦闘がメカニックでシステム化した時代は、わずか一艦の長の決断に戦闘の優劣を決めるほどの力はない。艦長は戦艦のシンボルになるような象徴、ないしは戦闘員の不平不満を気持ちよく吸収させる役目がとれればよい。旧年は頼りになりそうな冷静沈着を思わす老人タイプが多かったが、若者にやる気を持たすため、美少年タイプ・美少女タイプの艦長も多い。要するに、現代は作戦能力や決断力などの本質的な意味での艦長は必要としないのである。」

「艦長、邪魔です。自分の席についててください。」

「こうして、ナデシコの火星領域の戦いは始まりました。それにしても、大人たちの契約って何か嫌です。大人にはなりたくない。今日は、そんなこと感じました。」

 ルリちゃんはこんなボヤく子じゃなかったはずなのに…wいや、こんなルリが後にはああやって成長するんだから、そのギャップを演出したってことで理解しておこう。。劇場版のルリと比べちゃうと、どうしても違うキャラに思え(rya
 艦長の傾向と分析っていうのは、なかなか合理的に考えたなぁっていう感じ。こういうSF考證を具体的かつ論理的に行おうっていうのは『トップをねらえ!』で出てきていた。トップの場合はボソンだとかフェルミオンだとかの粒子に関する考察をやっていたから、そういった流れを受け継いでのことだと思う。実際にナデシコではボソンジャンプが出てくるしねw作中では第二次大戦ってのを区切りに考えているけど、おそらく『超時空要塞マクロス』や『宇宙戦艦ヤマト』の艦長を想定しているはず。この場合の艦長ってのは老齢で安心感を与えるようなタイプだもんね。そこらへんとのギャップを演出するとともに、SF考證とともに合理的に考えたっていうところだろうか。

■安易なアキト

「俺、コックになります!」

「俺は戦いたくない!!」

「生きてくためには戦いを終わらせるしかない。でも、俺は…。」

 ここらへんの「戦いたくない」けれども「戦わなければならない」っていう動機付けって『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイと同じ匂いがする。加えて、アキトの場合には安易さが目立つ。ホウメイさんから感動する話を聞かされると、すぐにコックになると言い放つし、メグミに頭を撫でられれば「俺、頑張る!」とすぐに立ち直るありさま。これじゃぁ、ただの子どもだよねwそれを狙って描いているんだろうけど。
 アキトの場合も劇場版とはキャラが大きく変わっている。けれども、ルリと違って明らかに成長とか精神的な変化によるものだと解るから問題はないかなwアキトは成長して変化しても同じアキトだって思えるけど、ルリの場合は成長して変化した後のルリと違う人なんじゃないかと思える。
 思えば、アキトはなぜ地球に来ていたのかっていうところからして不思議だった。火星に移住した人々は火星会戦で全滅したはずなのに、なぜアキトは地球に戻ってきているのか…。これが後半で大きなヒントになって事態が進むんだけど、最初からこれだけの伏線を張るっていうのはスゴ技だよね。。

■受け継がれるグローバル

 あらゆる宗教や信教に則った葬式をやるってのは、絵で見るとただの滑稽なギャグにしか見えない。だけど、この発想ってのは宇宙アニメに共通する大事なものでもある。
 たとえば、『超時空要塞マクロス』ではいろんな肌の色をした登場人物が出てきた。名前も日本やヨーロッパに限らず各国のもの。艦長の名前は「グローバル」だったしねw『機動戦士ガンダム』や他の宇宙アニメも基本姿勢は一緒だと思う。舞台設定としても、宇宙に進出していることを考えれば、地球が一致団結して宇宙に対して取り組むっていうことが想定されているのかもしれない。だから、結果として国家の枠組みを超えたキャラクター配置を同じ艦内の中を舞台に可能としているんだと思う。
 その流れを汲んでか、ナデシコでもグローバルな視点っていうのが入っている。その具体的な事例として今回の葬式を捉えればいいんじゃないんだろうか。ナデシコって、旧来の作品が提示した発想なり展開っていうのを解体して、わかりやすく再構築するのが好きだよねw後半の「正義」に関する部分もそうだし。。ただ、ナデシコの場合は登場人物のほとんどが日本人だから、そこらへんのグローバルな視点っていうのを出すには難しいんだよね。。そこで、今回の自由なお葬式ってことだったのかな?不必要な話に見えるけれども、意外にもそういった背景があるように思う。

★今日のマキ・イズミ★
なし…。



 ホウメイさんの安心感ってどこから来るんだろう。。パエリアの話は良かったなぁ。ああいう奥行きのある話を脇役が語れるっていう安定感は作品として大事だよね。ウリバタケ班長の「それじゃ、女房の尻の下のほうがマシだぁ!!」っていうのも同じ匂いがするw実際に、ウリさんの場合は後半と劇場版で奥さんが出てくるからねwwさて、次回はとうとう説明オバサンの登場ですww今回で序章的に一区切りつけて、次回から話が展開していく感じ。次回「『運命の選択』みたいな」も、みんなで見よう!!

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/01/31(日) 00:01:00|
  2. 機動戦艦ナデシコ
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