土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『十二国記』#03「月の影 影の海 第三章」の感想。

「大丈夫?杉本さん…。」
「中島さん、さっきの傷がもう治りかけてる…。」
「ごっ、ごめんなさい。」
「別に謝るようなことじゃないじゃない!」
『十二国記』#03「月の影 影の海 第三章」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 ついに待望の蒼猿が登場しました。このキャラクターがいないと、今回の話は締まらないよねぇ。。あのお面を付けて陽子を精神的にいたぶるあたりが素晴らしいwあの存在がいないと陽子の成長は見られないわけだし、それだけに話の鍵を握る大きな役割を持った存在だと言えます。陽子はこの蒼猿と鼠の二人がいたからこそ、王としての資質を身に付けたと言ってもいいくらい。だけど、麒麟はどこまで見て王を選んでいるんだろう…。日本にいた頃の陽子はどうしても王としての資質を持っていなかったと思う。道中で様々な苦難を乗り越えたからこその慶王赤子であって、麒麟はそこまで先を見越して選んだんだろうか…。ちょっと不思議です。。

■追い詰められない陽子

 小説版と決定的に違うのが、陽子の独白がないところだろうと思う。杉本や浅野が出てきている時点で、小説とは違っていることは明白になっているけれど、本質的な違いはそこにあるんじゃないのかな?
 小説では妖魔に襲われて役人たちから解放された後は、陽子は一人でサバイバルすることになる。そこで親のことを思い出したり、自分の不遇を嘆いたり、いろいろと煩悶する描写がかなり長く続くんだよね。だから、小説を読んでいるときは陰鬱な雰囲気がひしめいていて、どんよりした気分にもなったwなのに、アニメ版では役人から逃げ出したら、すぐに盗みに入ることにww確かに尺の問題からも省略するとしたら陽子の一人旅を削ることになるだろうし、絵的にも動きがなくって淡々と妖魔を倒すだけだから描くのも難しいだろうけどね…。それにしても、陽子が一人で煩悶するような場面がないだけに、あまり陽子も精神的に追い詰められたような状況にはならないまま盗みに入ることになった。そのためか、相変わらず優等生ぶってしまっているし、憔悴したような素振りもなかった。その点、アニメ版では陽子が生死に関わるような状況に追い込まれないだけに、優等生だの他人のことだのを構っていられないようになるっていう一連の精神的な推移がほとんど見られない。なんだか勿体無い気がする。。陽子の一人旅って修行みたいなもんだから、それがないと陽子の成長っていうのも裏づけのないものになっちゃうんじゃないだろうか。。

「ここは、そう…、私の世界。」

 しかも、杉本が自分を主役だと思い込んでいる設定を使っているため、彼女が主導して展開を引っ張ってるんだよね。。まるで杉本が主役みたいだったw盗みに入ることだって、陽子が身体的・精神的に逼迫して已む無くやったというよりも、杉本が自分自身を主役だと思っているから盗みも正当化されるかのような根拠付けが感じられた。あの盗みの意味合いがだいぶ変わってしまっている。っていうかさ、三人で盗みに入るんだったら見張りくらい立てようよww
 とにかく、陽子を追い込むような状況もなければ設定も与えられていないので、なかなか陽子の成長につながるような要素が出てこない。ようやく蒼猿が出てきたけれど、それはこれからの話。せっかく杉本と浅野を出しているんだから、もう少し活用してもいいところだよね。。浅野なんて「みんななかよく」って言って、二人の仲を取り持つだけの役目だしwあんなんだったら、杉本との二人旅にして、仲の悪い二人が無理やり一緒に行動しなきゃいけないって設定に持ち込んだほうが良かったようにも思う。それほど浅野は要らない子としてしか見ることができなくなってきたw
 他にも雁の場面を持ち込んで、泰の話や慶の話を小出しにしていたり、巧王自ら陣頭指揮を執っている場面を出したり、いろいろと賑々しく話を展開させているように見える。そこらへんが小説の雰囲気とはだいぶ違う。小説では陽子の一人旅ってだけに静謐さが描かれていて、彼女が自分自身を一人で見つめるっていう描写があったからこそ内面的な成長を上手く描き出すことができていたと思う。アニメでは今のところ陽子の優等生的なダメっぷりだけは妙に意識的に描かれていて、まだまだ陽子が自分を見つめるなんて場面は出てこない。そんな役割をすべて蒼猿に求めているっていうところが、アニメ版での大きな変更点と言えるだろうと思う。



 気持ち悪い妖魔を出さないでよwウニョウニョした蛭みたいなやつ。なんで、あそこだけ作画頑張ったの?wと、皮肉を言いたくなるくらい気持ち悪かったw慶国の先王の演劇をやっていたけれど、あそこに出てくる慶麒の役が妙に面白かったwあれを本物の慶麒が見たらなんて反応するだろうね…。真面目だから怒って帰っちゃう?昔を思い出してアレルギーのように失道の病が再発するとか?wさて、次回からは陽子をいたぶって追い詰めて欲しいものです。。蒼猿頑張れ!w

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/02(火) 00:01:00|
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