土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『魔法少女隊アルス』全40話の感想。

「私が爪を伸ばしているのは、大好きな天津甘栗ちゃんのためじゃない…」
『魔法少女隊アルス』#01「魔女の国」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 典型的な「ファンタジー」と言うと早いと思います。ファンタジーの定義は難しいと思いますけど、虚構性とそれに相反する現実への諷刺が織り込まれていることがひとつの要素だと思います。
 アルスでは主人公が「あっち」の世界に行き、その世界では主人公は英雄的な存在として活躍をし、「あっち」の世界を救って帰ってくる。こんな構図はよくあるもので「客人(まれびと)」と呼ばれる仕組みでしょうか。たとえば、水戸黄門がそれにあたります。ある日、悪代官にいじめられている村人を助けるために、どこからともなく老人がやってきて問題を解決して去っていく。あるいは、ハリー・ポッターも同じ構造を持っています。彼はマグルと魔法使いのハーフですが、今まではマグルとして生活していたのが、突然魔法界に戻って英雄的な活躍をする。まぁ、水戸黄門はファンタジーと言うと違和感がありますが、ひとつの共通点として「客人」の発想があることは興味深い点だと思います。
 やっぱりNHKアニメらしいと言うか、お行儀のいいアニメという印象は否めませんwだから、小学生くらいの子どもが見るには上質なアニメだったと思います。エヴァちゃんが主人公アルスの友達として登場しますが、そのエヴァちゃんがアルスの能力などに嫉妬して悪に心を染めてしまいます。それをどう助けるかがアルスの山場であって、心情の起伏に富んだ展開を見せることになります。ファンタジーの特性は虚構だとわかっていても現実の生活にフィードバックされる点にあるんでしょうか。たとえ魔法界のできごととして描かれていても、そこで展開される人間模様や言動は現実の生活と裏腹な関係にあります。虚実皮膜?ちょっと違うでしょうかw
 諷刺的な表現と言えば#02に出てくる現実世界での学校の場面でしょう。どう見ても狩野英孝にしか見えない教師の発言が皮肉たっぷりですwそれと、アルスも「この世界がもはや魔法でもなきゃ、みんなが楽しく笑って暮らせないとわかったからだ」なんて言わせてるあたりもファンタジーらしさを感じます。ハリー・ポッターで言うところの「いたってまともな人」という表現もそれに当たると思うんですが、・・・なんであんな反体制的な物語が世界中で大ヒットしたのか理由がよくわかりません。。。とにかく、アルスは「魔法使っていいですか?」なんて電波な言葉を教室で突然言い始めるのですが、そこで赤い絵の具を手のひらに塗りつけていじめっ子の顔に塗りつけるあたりはクールだったと思います。確かにあれは「魔法」なんでしょう。
 キャラクターもかわいいですし、何より世界観が細かいところまで遊んでいる感じで好きな作品でした。最大公約数的に上質なアニメだと思います。
  1. 2009/04/24(金) 22:08:24|
  2. 魔法少女隊アルス
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