土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『十二国記』#04「月の影 影の海 第四章」の感想。

「あたしは誰にも迷惑をかけないイイ子だった!」
「それが一番楽だからなぁ。大人しくしてれば、親が先生が褒めてくれる。そんな自分に安心していただけだ!」
「違うっ!!」
『十二国記』#04「月の影 影の海 第四章」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 う~ん、なぜ優等生ネタをここまで押すんだろうかw小説版では一人旅によって憔悴しきった陽子の揺れ動くボロボロになった心情が取り上げられていたけれど、それが描けない分に宛がったのだろうか…。優等生もそうだし、仮面の話だとか、松山さんの戦中を生きた人から見た現代の話だとか、陽子の家の家父長制とか、杉本の中二病だとか、取ってつけたようなネタが多いように感じてしまう。確かに原作にも同様のネタはあるんだけど、アニメでは文脈が微妙にズレてるように思えるんだよね。。

■優等生ネタで陽子をイジメる蒼猿

 小説の場合では陽子は一人で4~5日放浪していることになってるんだよね。配浪から県庁へと送り届けられるときに襲われて、そこから妖魔に襲われ続けながら一人でサバイバルをするっていうのが元の筋書き。そして、どうにも行くあてがなくって追い詰められてから盗みに入ることを決心し、そんな陽子を優しく迎える達姐っていう構図ができていた。達姐は陽子にとって謂わばオアシスのような存在に見えたことだろうし、それだけ盗みに入る動機付けや達姐を信頼しきる背景っていうのが文脈として用意されていた。だから、そんな達姐だからこそ、蒼猿に何を言われようと信じようとしていたし、裏切られたときには大きな衝撃となって返ってくることになる。
 一方、アニメ版では一人での放浪もなく、精神的に追い詰められた様子もなく、ただただ優等生キャラを維持しながら杉本・浅野ペアとの人間関係に苦慮するっていうパターンになっている。達姐を信じた動機だって、単に優等生として人を信じることは当たり前的な感じしか出てないように思うし、それほど心理描写が緻密にくみ上げられているようには感じられなかった。もっともっと精神的にボロボロになった陽子が見たかったなぁw
 そして、そんな陽子をイジメるのが蒼猿の役なわけで、今回は「もっとイジメろ!」と応援していたくらいでしたwだって、陽子がぜんぜん追い詰められてないんだもん…。アニメでは、そこらへんの追い詰め方を優等生ネタに絞っているようで、蒼猿もそこに重点を置いて攻めているようですw確かに「いい子」ちゃんぶったキャラクターを陽子に与えているわけだから、それをイジくるのも道理というもの。
 でもなぁ、小説版のほうがどうしても好きだw達姐に裏切られる場面だって、アニメでは陽子の優等生としての信条が裏切られただけでしょ?小説で言えば、精神的に追い詰められたところに追い討ちをかけるが如く裏切ったわけだから、もっともっとダメージは大きかった。譬えれば、やっとのことで見つけたオアシスの水を飲んだんだけど、その水に毒が仕込まれていた…、みたいな感じ。アニメはまだまだ生易しい…w



 あんな家父長制って現代で生き残っているんだろうか…w少なくとも、あれを標準として考えるのはあまりにも感覚がズレてると思う。。原作でもその点は疑問だったんだよね(^_^;)それにしても、アニメではいつまでたっても陽子は変わろうとしないし、杉本は「私達、試されてるのかも…。」とか言って、また中二病が出てきてるし、浅野は単なるオトボケキャラとしてしか働いてないし…wもっとグラグラと彼らを揺さぶって欲しいなぁww

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/10(水) 00:01:00|
  2. 十二国記
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