土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『デュラララ!!』#06「東奔西走」の感想。

「納品されたら、処理されちまいますよぉ~?」
『デュラララ!!』#06「東奔西走」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 めちゃ面白かったw今回は伏線を張りつつのギャグ回だったのかな?しばらく真面目な話が続いたことだし、ここらで息抜きっていうのもいいんだろうか。。それにしても、「世に名高いカズターノ事件」ってww全体的に小気味いい疾走感があって、ネタも豊富に仕込まれつつ、ご機嫌な話だったと思う。主役がいないというか、全員が脇役というか、そんなキャラクター設定を行っているだけに、それぞれのキャラクターがちょこちょこ出てくるだけでも味があって良かった。本当の意味での脇役ってカズターノとか誘拐犯ぐらいだよねw臨也や静ちゃんを脇役みたいにちょこっと使うだなんて、贅沢なもんだ。。ちなみに、今回はドタチンこと門田京平の回だったみたいだけど、あんまり存在感が出なかった。やはり彼らも真性の脇役になってしまうんだろうか…w

■池袋で人体実験が行われるという不自然なリアル

 池袋に外国人の不法滞在者がいるのか知らないし、そんな人体実験のためのモルモット集めが行われているっていうのも信じられないけれど、どうしてだか不思議と「有り得る」「あってもおかしくない」「ある可能性を否定できない」と思えてしまうw無機質に単語を並べただけでは「有り得ない」と一蹴できるような内容なんだけど、不思議と池袋っていう場所で、あれだけの気ままなキャラクターが出てくる世界観を持っていると有り得ることと思える…。今までも池袋を虚構と現実の交錯する場所として見せてきた部分もあって、もはや6話になってしまうと虚構が現実に侵食してきていても違和感なく見ることができちゃうよねww
 ひとつ象徴的な設定を取り上げれば、誘拐犯の持っていた鉄パイプが虚構性の最たるものって感じがする。あれって、どこで手に入るものなの?w売ってるところは見たことがないし、やっぱり工事現場なんかで拾うくらいしかないんじゃないだろうか。。梅に鶯、柳に燕、そして犯罪者には鉄パイプなんだろうか?w絵に描いたかのような典型的な武器だよねww鉄バットのほうがリアルな気もするけど…。そこで敢えて鉄パイプを持ってきているあたりが「虚構だよ」っていうメッセージを感じるところでもある。それに、「納品」だの「処理」だの「不具合」だの「ワケアリ品」だの「オツトメ品」だの「素材」だの、人を物のように扱っている表現が多かったのも不自然なリアル感を演出していたのかな?w面白い表現ではあるし、実際に隠語としての機能もあるんだろうとは思うけど、なぜだかギャグにしか思えないのも不思議wなにぶん、誘拐とか人体実験という洒落にならないシビアな事件であるにも関わらず、登場人物が鷹揚に構えているから気が抜けちゃうんだよ。。その典型がカズターノがダフ屋をやっていてい、そんなカズターノを頼る渡草っていう設定だったと思う。なんだかシリアスな話題なのにギャグっぽくやっているところが、冷たいバニラアイスに熱いコーヒーをかけるアフォガードみたいで不思議な味を醸し出していた。

■描かれない社会性

 っていうかさ、本当なら警察なんかの介入もあって、あそこまで自由奔放に出来事が起こることはないと思う。だけど、そんな権力のある社会を象徴するような存在なんか忘れてしまっているところに虚構めいた部分があるし、そのためもあってかキャラクター個人個人が生き生きしているんだろうか。。
 流行リの「社会の総体」だの「社会のしがらみ」なんてものを感じさせないキャラクターの設定になっているし、ある意味では池袋という虚構めいた舞台に限らず、キャラクターまでもアウトローな存在として考えられているように思える。第一、不法滞在者や流れ者といった異邦人からして言わずともアウトローと呼ばれる存在だし、ダラーズや黄巾賊といった非正規組織っていうのも何ら社会的な権力を背景にしないところで法外の存在となっている。
 そんなエクストラな存在が現実の池袋を舞台にあっちこっち走り回っているっていうのがワクワクさせる設定なんだろうか。。実にアニメらしいとも言えるだろうし、一方では流行りに乗らない感じでもある。『東のエデン』や『化物語』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』といったものは制作側の意図せずとも社会性を内包した作品になっているけれど、そういった作品群とは毛色の違ったものになると思う。池袋を舞台にしているのに、まったくの虚構を維持できているっていうところが一番の驚きだよww池袋ってスゴイね。。。

■仕込まれた数々のネタ

 今回はネタの数が半端なかったw細かいところでたくさん仕掛けてくるし、キャラクターの数だけ物語があるからネタも豊富になってくるし、見ていて酔った気分になりそうだったwセルティに渡されたメモが買い物メモだったこと、「納品されたら処理」という噂が異常な広まりを見せていること、静ちゃんが臨也を襲撃するタイミング、「色々用に十冊見積もった」の色々が拷問用だったこと、アイドルのルリちゃんとカズターノのダフ屋行為、セルティが宇宙人に関するTV放送を食い入るように見つめていること(目はないけど…)、カズターノの漢字変換「皿割れた」、「可愛い弟系お助け妖精キャラ」に代表されるラノベちっくなトーク、矢霧波江の「誠二」という熱のこもったつぶやき、誘拐犯を探すための「オレオレ」電話、犬が何気なくゴールにたどり着いていたこと、セルティの「帰っていいかな」というつぶやき、どれもこれも細かなネタのオンパレードだったwこれが間断なく立て続けにテンポ良く出されるから、見ているほうは楽しくってしょうがないよねw

■演出の総合デパートやぁ~

 演出も良かった。最初にラストのほうの場面を出してから、そこにたどり着くまでの過程を見せていくっていう方法も良かった。あれって『ソードフィッシュ』が最初だったんだろうか。。見たことのある作品の中では、あれが一番古いものになるのかなぁ。。あ、『ソードフィッシュ』はアニメではありませんので…w他にも『喰霊-零-』でも同様の方法は使われていたし、最近のアニメではたま~にアクセントのようにこの方法が使われるように思う。

「ドタチン、何しゃべってんの?」
「しかも、誰と。」

 こんなメタなセリフの用法っていうのも、今となっては普通な感じになっちゃってるよねwナレーションとして第三者の神視点から物語を語っていたドタチンだけど、それがいつの間にか本筋に復帰していて、遊馬崎なんかに突っ込まれるっていうのも面白かった。

■キャラクターの使い方

 車が通り過ぎるときに、脇道を他のキャラクターが歩いているっていうのも目新しいよね。。他の作品っていうと、だいたいの登場人物が同じ空間に同じ組織の人間としていることが多いから、主要な登場人物同士が他人でいることっていうのが珍しいのかもしれない。さらには、それぞれの登場人物に対して主役級の背景設定や物語を与えているだけに、相乗効果的に物語が複雑に面白くなっているように感じる。そういったバラバラであるはずの登場人物を、池袋っていう舞台がひとつの物語にまとめていることが大事なポイントなんだろうか。。
 前回の話までに主要なキャラクターがそれぞれの文脈とともにだいたい出揃ったこともあって、今回はちょっとだけしか出なかったとしても意味深い感じがするんだよね。臨也と静ちゃんは相変わらずケンカしてるし、誠二はデートしてるし、帝人たちは三人で行動してるし、セルティは運び屋として相変わらずの仕事をしてるし。。どれもちょっとした一場面でしかないんだけど、それが各々の物語の一部としても機能しているだけに、それだけ意味を持つことにもなる。そこらへんのキャラクターの配置や使い方っていうのも憎らしいよねw

■今後の展開に向けた伏線

 ダラーズに関することが少しだけ出てきました。前回あたりから切り裂き魔や張間さんといった話も出てきたけど、今回は矢霧製薬の話が出てきた。しかも、セルティの首っぽいものがあるし!w『バッカーノ!』は1クールだったけど、この作品は何話を見込んでいるんだろうか。。もし1クールだったら早く回収しないとって感じもするよね。。できれば長く続けて欲しい作品ではあるけど…(^_^;)



 さて、次回は静ちゃんの回なのかな?どんな展開に持っていくのか期待です。。どうやら前回の記事にはたくさんのトラックバックを頂いたようで、ありがとうございました。どうもTBがどういう意味なのか、もらったTBをどう返せばいいのか半信半疑なので…。あれって何なの?wもうすぐブログを始めて一年が経つのに、まだTBのことも解っていませんwググッってみますか。。

テーマ:デュラララ!! - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/12(金) 21:24:32|
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