土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#07「イノセント ブラッド」の感想。

「みんな、みんな変わる。変わってしまう。変わることのできぬ、わらわを置いて…。」
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#07「イノセント ブラッド」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 わからない…。なぜミナとアキラは戦う必要があったの?ミナが人間らしいささやかな恋をしたかったという、どこかで見たような展開はよくわかった。永遠の寿命であるが故の苦悩という設定もヴァンパイアらしいものだった。そういったミナの個人的な思いと為政者としての判断との間で葛藤があるっていうのも理解できた。でも、どうしてミナとアキラは剣を交えたの?何をきっかけにして戦っていたアキラはミナのことを守ったの??わからない…。要するに、ただの恋人同士がよくやる痴話ケンカだったってこと?w

■踊っているのは誰なのか

「みんな、みんな変わる。変わってしまう。変わることのできぬ、わらわを置いて…。わかっていたはずなのに…。闇の世界のすべてを支配し、死すらもその前を避けて通るヴァンパイアの王。それが何だと言うのじゃ?わらわが欲しかったものは、もっとささやかなもの。血と陰謀と暴力に犯されたこの生の中で、あの日お前と交わした約束だけが心のよすがだった。あの言葉だけが、わらわに温もりをくれた。わらわはその温もりに手を引かれて、ここまで来たのじゃ。だと言うのに、わらわはじき、王国を手にする。じゃがそれが何だと言うのじゃ。一番欲しかったものは、この手からするりと逃げてしまった。」

 不老不死の存在が、かつての人間らしい生活を失ってしまったことを嘆くパターンってのは他にも見たことがあるような…。元は人間としての生活を送っていただけに、不老不死となってしまっては友達もできずに人間らしからぬ存在として敬遠されるっていう発想は馴染みのあるものに感じます。だいたい、百年も生きてしまえば知ってる人はみんないなくなってしまうし、知り合いになったとしても老いることがないと不気味に思われるし、とにかく通常の人間社会からは疎外されること間違いないということです。
 でも、どこでそんな作品を見たのか思い出せないww不老不死の存在が出てくるアニメと言えば、当然『BLOOD+』のシュバリエなんかがそうだし、『十二国記』の仙や『バッカーノ!』の不死者や『コードギアス 反逆のルルーシュ』のC.C.もそうだし、『シムーン』にも近いものが出てきたし、ちょっと違うけど『スカイ・クロラ』のキルドレも同じようなものか…。あれ…、見当たらないwこの既視感は気のせいだったのかな(^_^;)それとも、不老不死っていうものに限定せずに人外の存在が人間らしい生き方に憧れるっていう発想だったのかなぁ。。それともアニメ以外に例があったろうか…。はぁ、この間の『千と千尋の神隠し』を思い出せなかった一件と言い、どうもシナプスがつながりにくくなっているようですwもしくは、単なる思い違いなんだろうか。。思い出せないだけなのか、もともとなかったことなのか、そこらへんのモヤモヤが特に気持ち悪い。。年なんだろうか…w
 さて、そんな典故探しは置いといて、ミナとアキラの関係について話を戻します。。っていうか、文脈が理解できないwwなんで争ったのか理解できない。アキラがミナの手法に苛立ちを見せていたことは前回から語られていたけど、それはドルフたちとの会話で解消されたんじゃないの?少なくともアキラがミナを守るという任務を投げ出したり、守るべき友人を教会に置き去りにしたりしてきた時点で、アキラにミナのことをとやかく言う資格はないはずなんだけど…。そんな、自分に非のある状況で、どうして自分を棚上げにしてミナのことを責めることができるんだろうか。。なぜアキラとミナが互いに傷付け合おうとしたのかわからない。実際に、首相の孫だってワクチンという超ご都合的なアイテムによってヴァンパイア化せずに済んだわけだし、バンドの設立目的だって恥じることのないものだった。アキラは誘拐したという手法だけでも悪であると決め付けていたけど、あまり状況を理解しないまま身勝手に相手のことを責める態度は「国家百年の計もわからぬ子ども」そのものであって、最期までそれをを覆すような展開にはならなかったw結局、アキラは何も変わらなかったんじゃないのかな?どんな葛藤や懊悩があって、最終的にミナのナイトになったのか、そんな心理的な変遷が感じられないまま最終回的な展開になってしまったのが至極残念に思う。アキラの性格として問題とされる子どもっぽい中途半端な正義感っていうのも変化ないみたいだし、何も解決してないんじゃないのかなぁ?
 そうなると、なぜ二人が傷付けあって、いきなりアキラが倒れる十字架からミナを守ろうと身を呈したのかがわからなくなる。その行動に関する動機を裏付けるような言動なり表情といった表現は見られなかったよう思うんだけど…。見落としたのかな?ちょっとラノベちっくなシチュエーション先行のかっこつけで終わってしまったように見えて仕方ない。。
 それに、ミナが何なのかわからなくなったw為政者として老練さを感じさせる部分は首相との交渉やアキラを出汁にした敵対勢力おびき出し作戦など、様々な場面で垣間見られるものだった。その一方では、アキラとの純粋な恋を求める私情をたっぷりと感じさせる一人の女の子なんだよね。。この二つの属性って同居できるものなんだろうか。。いや、この二つを場面ごとにオンとオフで使い分けるなら解るんだけどさぁ。。そんなにアキラのことが好きだったら、なぜ彼を表舞台に立たせようとするの?囲っちゃえばいいじゃんwって思う。。今のままの立ち位置では、ぜったいに今後の展開の中で同じようなケンカが起こるでしょ。アキラはミナそのものは好きでも、為政者としてのミナを認めてるようには感じられない。ならば、アキラの子どもっぽさが解決されるかアキラを表舞台に立たせないような位置にするかしないと、関係性は変わらないように思うんだよねぇ。。そこらへん、冷徹なまでに先読みのできるミナのはずなのに、甘さが見られるように感じられる。それとも、完全にアキラはミナの手の内で踊らされていて、今回の教会襲撃もミナの計画のうちに上手いこと組み込まれていて、アキラを成長させるためのシナリオとして用意されていたとかね…wそれこそ、まさしく「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」の意味なのかもしれないww踊っているのはミナではなくアキラなのかもね(^_^;)
 三枝が哀れだったなぁ。。前回まではミナとアキラと三角関係に発展して、これから学園ラブコメとしてどう料理していくのかって感じだった。なのに!wまさかの語り部ポジションww教会での最期のシーンで棒立ちしている三枝っていうのが健気だったなぁ。。ミナとアキラの関係を観察しているからこそ、アキラのことを好きに思っているからこそ、そんな三枝の視点から語られるミナとアキラの恋物語っていうのが悲哀を帯びるのかもしれない。そんな仕組みが効果的で良かったかな。。

■バンド設立の目的

「何を心得違いをしておるかは知らぬが、我らはこの世を統べる存在になどなれぬ。所詮、我らは人なくして生きられぬ。人に寄生する歪な存在。かりそめの旅人に過ぎぬのだ。わらわは、その旅人がほんのひととき翼を休める枝が欲しかった。そのためのバンド、そのための学園だった。ほんのひととき、人の子のように過ごしてみたかった。ほんのひととき、普通の少女のように…。」

 言っちゃったよwヴァンパイアっていう存在は人がいなければ成り立たないんだよね。。だからこそ、共生しないといけないっていう設定が出てくる。ここがヴァンパイア作品のミソなのかな?そして、人ではないからこそ人らしさに憧れるっていう設定も同じ。人でなくなって初めて見えてくる人らしさっていうものが、ヴァンパイアという装置によって浮き彫りになるのもヴァンパイア作品の特徴なんだと思う。ロミオとジュリエットというか、恋愛に障害は付き物ってよく言うでしょ?w人間と人間の恋よりも、人間とヴァンパイア、あるいはウルフとヴァンパイアの恋愛のほうが面白いのかなw
 そんな恋愛という私情がバンド設立の根本的な動機だっていうところが、どうしても納得できないなぁ。。甘いというか、ぬるいというか…。ミナが冷徹なのか抜けてるのか解らなくなってきたw
 他にもバンド設立の目的はテロメアの活動と絡めていろいろとあるみたいだけど、あんまり語らないよね。やっぱりミナとアキラの恋物語に仕立てたほうが面白いんだろうし、政治とか社会的な話を盛り込むには無理も多いんだろうしね。。

■まだ解決されない伏線

「殿下に作戦中に行方不明となったと報告した。」

 初回の話でミナが「アキラの件、後で聞かせてもらうぞ!」ってドルフに言っていたのはこのことだったんだねwミナはアキラが行方不明だと思っていたのに、ひょっこり日本で生きていたっていうわけだwwドルフもわざわざ日本にアキラを持ってこなくってもよかったような気がするけど(^_^;)わざわざ見つけてくださいって言ってるようなもんじゃんw
 でも、アキラが記憶を失くす前に見たことってなんだったんだろう。。てっきりミナの真の姿を見たとかっていう類かと思ったら、最後のほうで実際にミナが姿を出しちゃったから違うんだろうね。。
 それに、ミナが銀の剣を刺そうとしたときにドロップが飛んできたけど、あれってなんだったの?ミンミイが関わってたのかなぁ。。でも、姿は見せなかったでしょ?よくわからん。。



 っていうかさ、まったく『化物語』の「なでこスネイク」状態になってたんだけどw止め絵ですらなくなってるしww仕事の量を考えてやればいいのに…。本当に量産化って嫌だよねwwそれでDVD&BDでしっかりした映像を流すんでしょ?もうちょっと、なんとかして欲しい感じ。

テーマ:ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/18(木) 22:23:41|
  2. ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
  3. | トラックバック:2
  4. | コメント:2

コメント

僕にも何故戦ったのかはよくわかりませんでした…。ただ僕の解釈としてはアキラはもちろんミナも抜いた刀を納める鞘が必要であって、その鞘となるものが喧嘩だったのかなぁ、とは考えました。
アキラはミナの手法に納得してないけどミナは信じることにした、という話だと思いました。
三枝はどのように話に絡んでくるのか楽しみです、最後立ってるだけだったので…。
  1. 2010/03/05(金) 23:19:02 |
  2. URL |
  3. 藤川 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

納まりがつかなかったからと見るのが穏当なんでしょうね。。

目の前でイチャイチャされてしまった三枝がどんな気持ちだったのか、最後の場面は少し笑いながら見てましたw
  1. 2010/03/05(金) 23:57:12 |
  2. URL |
  3. 土星蜥蜴 #-
  4. [ 編集 ]

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