土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』#01「魔人が目覚める日」の感想。

「無力が悪だと言うのなら、力は正義なのか?復讐は悪だろうか…、友情は正義足り得るのだろうか…。」
『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』#01「魔人が目覚める日」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 上手いことやるなぁ。。初めてR2を見たときは、何が何やらわからず、あれよあれよと言う間に初回が終わってましたwだって、ルルーシュが平和そうに生きてるんだよ?ヴィレッタが先生やってるんだよ?シャーリーが親しげにルルって呼んでるんだよ??しかも、「兄さん」とか言ってロロが出てきてるんだよ!?何がなんだかわからない。。序盤は幸せそうな学園生活を見せながら前回までの流れとの不整合に違和感を覚えさせ、後半でぐぐっと山場を作りつつルルーシュがゼロとして目覚めるという物語の広がりを感じさせる展開になってた。スゴイよ…。これでツカミはオッケーだねw

■世界に対峙するルルーシュ

「どうせ上には大企業や貴族様たちが居座ってる。完成された世界、大人のヒエラルキーに組み込まれるだけさ。」
「ゼロ…、バカな男だ。何をやっても、どうせ世界は…。」
「そう、間違ってたのは俺じゃない。世界のほうだ!世界は変わる、変えられる…。」

 やけに「世界」っていう言葉が繰り返されるんだよね。。これほど前回までの内容では世界を意識していたわけではなかったような…。確かにブリタニアに対する憎悪やナナリーのための世界を作るっていうのはあったけど、「世界を壊し、世界を創造する」とかいう壮大な話にはなってなかったと思う。
 そんな対世界の前提として、どうやら「家畜」っていう言葉もキーワードとして考えられそうに思う。今回の話では2回出てきたかな。。要は、既存の社会体制の中では、個々人は家畜として飼われているかのように生きているだけであって、そこに個人の自由なり尊厳というのは存在しないってことだろうか。。「大人のヒエラルキーに組み込まれる」っていう発言からも、世の子どもは受動的であると同時に既存の社会以外のヒエラルキーに所属することをなかなか選択することができないことを指摘していると思う。そこで、そんな前提を覆そうと「世界に負けない力」を欲しているわけで、それが「嘘の支配」からの脱出ということになるんだろうかな。。
 でも、何かルルーシュの言っていることは傲慢なだけに聞こえなくもないwだって、もしもルルーシュが世界を変えたところで、それはルルーシュの考える世界を相手に押し付けるだけであって、ブリタニアという仕組みからルルーシュの仕組みに変わっただけに過ぎなくなる。多少はシステムの面で変わる部分はあるんだろうけど、支配の仕組みとしては大きな変化をもたらすことはできないと思うなぁ。。シャルルもルルーシュも武力によって統治を行う覇王であることには変わりないんだし…。すると、ルルーシュの言っていることは至って個人的で傲慢なものに聞こえる。
 本当のラストを見た上で考えると、ルルーシュのやろうとしている世界の破壊という行為は、「完成された」世界を壊すことにあったんじゃないのかなぁ。。決して世界を破壊することではなくって、「完成された」という状態を壊すことに最大の意義があったのかもしれない。完成=安定=死っていう発想をもってすれば、確かに完成された世界というのは発展性もなくって「生きる」という概念からして不適切なのかもしれない。ルルーシュは家畜のようにただ生きるだけの世の中を変えたかったみたいだし、ナナリーにとって住み易い世界とするにはブリタニアの破壊しかなかったし、大人の作り上げたヒエラルキーから脱出するには既存の社会を否定するしかなかった。だからこその反逆と考えるべきなんじゃないだろうか。。つまり、ルルーシュの行ったことは世界の破壊によってもたらされるルルーシュ自身の理想とする社会の実現ではなく、既存の社会システムを否定することによってもたらされる世界の更新や再構築の部分にあると考えられるんじゃないだろうか。今まさに生きている人々が従来の社会システムを継承するのではなくって、自分達に見合った社会システムを主体的に構築するというリセット作用に意味があったんじゃないかな。。言い換えれば、現在生きている人々にとっての世界の最適化と言えると思う。そんなラストまでの視野の中で「大人のヒエラルキー」なんてのを考えると、実はルルーシュの行動に関する核心の部分を言っていたセリフだったのかもしれない。

■巧みな演出

 最初は焦ったなぁwあんな素直に笑顔をふりまいているルルーシュが出てくるんだもんwwとは言え、社会に対する反抗心みたいなものは依然として持っていて、それだけにルルーシュはルルーシュなんだなっていう安心感はあった。でも、さすがにルルーシュがゼロについてバカにしているようなセリフを言っているのは驚いたw
 前回シーズンから見ていた人は驚愕のスタートだったと思うし、初めて見た人にとってもツカミはオッケーだったと思う。妙にイレブンとブリタニアの確執みたいなものが強調されていただけに、初めての人でも世界観を理解するには手っ取り早かったと思う。それに、序盤は学園ものの雰囲気を出しながら、後半でアクションを含めたサスペンス的な展開に持っていっただけに、豪華な幕の内弁当っぽくコードギアスの世界観・演出の詰め合わせを見せられた感じになっていたんじゃないのかな。カレンにバニーガールをやらせた時点で、そっちのツカミも取れただろうし、ルルーシュとロロの微妙な空気感っていうのも、そっち向けとして需要はあったんじゃないのかなwまったく、これだけの内容を巧みに織り込む発想っていうのがどこから出てくるのか、まったく検討がつかない…w
 実は、ロロのギアス能力がすでに使われていたんだね。。何回も見ていたけど、初めて気がついた。カレンがルルーシュを引っ張って逃げているときに、ふとロロがカレンからルルーシュを取り返す場面。あそこでロロの能力が使われていたんだね。。だからカレンは不思議そうな顔をしてたんだ…。ようやく気がつきましたw



 これを日曜の夕方17時に流してたんだよね…。世の子どもとその親はどんなリアクションをしたんだろうかwこの内容を知っていてPTAとかは抗議しなかったんだろうかwwいや、何も起こらず平和裏に放送を終えるのが何よりですが…。ただ、これを世の親がただ子どもの番組だと思って未定ながら内容をスルーしてしまっていたとしたら、それはそれで怖いことでもあるなぁ。。あ、1期も夕方にやってると思ってたんですが、あれは深夜でした(^_^;)勘違いしてたよ…。

テーマ:コードギアス 反逆のルルーシュ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/21(日) 00:01:00|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ R2
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lizardofsuturn.blog40.fc2.com/tb.php/236-d7fdf445
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。