土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『化物語』#14「つばさキャット其ノ肆」の感想。

「俺のご主人のことを除けば、お前にとって、あの吸血鬼はいにゃくにゃっちまったほうがいいんじゃにゃいのか?だって、あいつが消えてしまえば、お前は人間に戻れるんだろ?」
『化物語』#14「つばさキャット其ノ肆」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 相変わらずテンポがいいよなぁ。。さすがシャフトって感じ。でも、何ヶ月か間が空いてしまうと、何をやっていた作品だったのか忘れちゃうよねwそして、OPが実写だったしwこれは予定されていた演出なのか、それとも制作の現場が逼迫しているから已むに已まれぬ方便としての演出なのか…。最近のシャフトはこういうのが多いよね(^_^;)どうやら関連事業として『刀語』がアニメで始まったみたいだけど、『化物語』のアニメに比べて格段に劣る。テンポは悪いし、冗長になるし、絵柄も単調だから飽きる。作品内容としてはセリフばかりが先行する点で『化物語』と何ら変わらないはずなのに、おそらくは演出の影響でこうも雰囲気が変わってくるんだろうね。。あの長セリフを従来のアニメと同じ感覚で演出・脚本やっちゃったら不味いでしょ。。大河アニメと聞いて呆れるというか、さすがにその名を使うのは失礼だよ。ひと昔前は『十二国記』が大河アニメというキャッチで放送されていたけど、それでも微妙だったんだからなおさらだよね。。っていうことで、『刀語』は感想は書かないことにしましたw

■自立してはいない怪異

「もしも人間、お前が俺らに慣れたつもりでいるんにゃら、そこは一噛みしといてやらにゃきゃいけにゃいと思ってにゃぁ。怪異は怪異、人間は人間にゃ。一緒にはにゃらないにゃ。にゃにがあっても、相容れないにゃ。」

「俺らは、信じられ、怖れられ、怖がられ、疎まれ、奉られ、敬われ、嫌われ、忌まれ、願われにゃくてはにゃらない。だからこそ、存在し得るんにゃ。」

 今までの話の中でも怪異とは何なのかっていう類のネタは何度か出てきたし、その度に感想でも書いてきたから繰り返さないけど…。結局、作品としては怪異をどういうふうに考えているんだろうか。
 今までの感覚で言えば、怪異とは人間の精神性に由来するもので、基本的には人間の内面的なストレスや葛藤や憎悪や嫉妬といったものの発露として怪異が存在するものと思っていた。具体的に見ても、ヒタギは母親との関係性に対する悩みが原因だったし、マヨイはアララギくんの家に帰りたくないという思いが出発点だったし、スルガも嫉妬が根本的な部分に大きく関わっていたし、ナデコは嫉妬を集める自分自身の資質と嫉妬をしてしまった友達との間に成り立つ憎悪の関係があったわけだし、ツバサだってストレスが原因だって障り猫自身が語っている。怨みや呪いといったものは人間の気持ちが出発点になるわけだし、それが精神的に負担になったり、病んでしまったりすることで、「怪異」と名付けるべき現象が付帯してくるっていうことなんだろうと思っていた。
 だけど、今回の話では怪異と人間は別物だと言う。どういうこと?wっていうかさ、怪異と神様を同一視しているんだろうか。。初回の話ではそんなこと言ってたっけ?まぁ、「信じられ、怖れられ…」っていう件は理解できる。確かに畏怖の念があってこその神様だと思うし、今までの蟹や蝸牛や猿や蛇や猫といった怪異も精神的な部分から出てきたものだった。けど、この作品で扱ってきた怪異ってもっと身近なものだったんじゃないのかな?今さら怪異にまで至っては畏怖も何もないでしょwそんな「畏怖」のように聖なる感じの印象ではなくって、もっと嫉妬とか憎悪とかストレスとか、そういった負の感情に基づいた現象が『化物語』での怪異だったんじゃないだろうか。。確実にこの作品での怪異は人間が存在しないと成り立たなかった。なのに、猫は違うと言う…。
 それに、「怖れられ」の字が違うんじゃない?もし使うなら「畏れられ」の字でしょ。。なんだか馬脚を現したというか、取って付けたっていう感じがしちゃうよね(^_^;)どうにも作品の中における「怪異」に対する認識にブレがあるように思えて仕方がない。ちょっと印象が悪くなった感じだなぁ。。

「ひょっとしてだけど、だからか?僕がシノブを、慣れてただの子どもとして扱っていたから、怪異としてのシノブが姿を消してしまったということなのか?」

 これだって、アララギくんがシノブのことを怪異として認識していたからこそ、シノブが怪異足り得たっていうことでしょ?だとしたら、さっきの「怪異は怪異、人間は人間」っていう発想と矛盾するじゃないか。。怪異には怪異の道理があって、人間は分を弁えた行動を取るのがいいという論理はわからないでもない。それはアララギの出しゃばりを批難したものとも受け止められるし、その点では忍野は怪異との付き合い方を心得た人物として好対照に描かれていたと思う。そんな文脈で理解できる点ではまだましだけど、やっぱりこの作品で言うところの怪異は人間に依存しているようにしか見えない。次回の話でしっかりと落とすのかな?結局はラノベ特有の「意味ありげ」だけど意味のない、ただ付け焼刃で知識だけガジェットとして流用したに過ぎない表現に落ち着きそうで残念なところ。まぁ、次回を見てから考えましょう。。

■アララギの資質に対する追及

「アララギくんは、羽川さんのことも、その子のことも、同じくらい心配なのね。どちらを優先すべきかなんて、明白なのに…。本当にアララギくんらしいわ。」

「俺のご主人のことを除けば、お前にとって、あの吸血鬼はいにゃくにゃっちまったほうがいいんじゃにゃいのか?だって、あいつが消えてしまえば、お前は人間に戻れるんだろ?」

 自分のことを差し置いて、他人のことを助けようとする資質っていうのは以前から色濃く見られていました。それがアララギくんのいいところだとヒタギは言っているけれど、ヒタギにこそこの部分を責めて欲しいんだけどなぁ。。他にも関連するセリフはこんな感じで登場してきました。

「ひとつだけいいかい、アララギくん。」
「なんだよ。」
「どうして、自分を殺そうとした相手まで、アララギくんは助けようとするんだい?あのお嬢ちゃんは無意識とは言え、アララギくんのことを憎むべき恋敵として捉えていたんだぜ。そもそも、雨合羽の正体がお嬢ちゃんだと解った段階で、アララギくんはどうして、お嬢ちゃんの話を聞こうなんて思ったんだい?その時点で、お嬢ちゃんをすっ飛ばして、僕のところに来るのが、本当だっただろうに。」
「生きてりゃ、誰かを憎むことぐらい、あるだろうさ。殺されるのは、そりゃぁ、ごめんだけれど、神原が戦場ヶ原に憧れていたってことが、僕を憎む理由だって言うのなら、別に、許せるしさ。」
(『化物語』#08「するがモンキー其ノ參」より)

「手当たりしだい、人を助けようとするのは無責任だってことか?でも、忍野、僕はお前みたいになれないよ。僕は一割くらい吸血鬼。怪異そのものだからな。怪異を祓う側の人間にはなれないさ。」
「アララギくん、アララギくんはシノブちゃんを見捨てれば、いつだって、完全な人間に戻れるんだ。僕としては、それも忘れないで欲しいな。」
(『化物語』#10「なでこスネイク其ノ貳」より)

 こういった流れを汲んでいけば、なんとなぁくのオチはいろいろと予想できるけど…。まぁ、どうやってラストに持っていくのか、落とし所をどこに設置するのか、次回のお楽しみってところです。
 それにしても、アララギくんは相変わらずなんだよねwずっと変わらないじゃんww最初っからお人よしのままで、周囲からいろいろと言われても、何ら変わることがない。ジュンク堂でも羽川さんに「誰にでも優しい」ことが問題であると言われていたしね。。ようやく最終回になって、その点について結着をつけようという気になったみたいですw
 個人的には最後の最後でアララギくんのことを全否定して欲しいなぁ。。なんて思ったり(^_^;)今まではアララギくんも従来通りのハーレム型主人公として優遇sれていたからなぁ。。化物語は、いわゆるハーレム型の内容を見せていて、アララギくんは女の子の中心にいる存在だった。例に異ならず、彼もすべての女の子に平等に接する性格だったし、お節介さを持っていたし、同性から鼻につかない程度のキャラに収まっていたし、基本的にツッコミキャラだったし、ハーレム型作品が主人公に対して求めるスキルはおおよそ完備されていた。唯一、逸脱した部分があるとすれば、それはヒタギが彼女になったということだけ。でも、それでも他の女の子とやり取りを継続しているだけに、あんまり支障はなかった。そんなアララギくんの相手として登場してくる女性たちだって、ツンデレ・変態・幼女その1・幼女その2・メガネ巨乳委員長といった具合に、見事にキャラ属性を整理再統合して再生産されたものだった。他の作品で言えば『にゃんこい!』とか『とある魔術の禁書目録』とか『おまもりひまり』とか『生徒会の一存』とか『涼宮ハルヒの憂鬱』とか『かんなぎ』とか『ハヤテのごとく!』とか、数え上げればきりがないほど、この類の作品は多い。だからこそ、今までとは違ったオチをつけてほしいなぁと思う。
 アララギくんの資質に関することは#10である程度は記述したので、繰り返さずにおきます。アララギくんは「お前、忍野。ひょっとして、何かごまかそうとしてないか?」とか鈍感なこと言ってるけど、ごまかしてるのはアララギくん本人なんだよ。自分のことを棚上げにしていながら、何が人助けなんだい?忍野は意図的に猫やシノブを逃がしたんだろうし、それはアララギくんに対するメッセージだと思う。ってことで、少し次回の展開に期待できる筋は見られるんだよねwアララギくんも従来のラノベ主人公みたいに安易なお節介を掲げるのなら、それは何も変わらないんだよ。。っていうか、怪異のこともアララギくんのことも、最初っから変わってないんだよねwwネタが少ないっていうか、底の浅さが知られるとういか…。この作品がどうなるのかっていうのも、次回のオチでだいぶ決まってくる感じなんだろうか。。
 さて、次回の最終回では「僕はお前のことを一生背負うって決めたんだ。」とか、生ぬるいことを言っているアララギくんに、制裁を加えるのだぁ!!w

■サービスサービス。。

「ツンデレサ~ビ~ス。勘違いしないでよネ、別にアララギくんのことが心配なわけじゃないんダカラ~。でも帰ってこなかったら…、許さないんだからね。」

 なんだ、あのキャラ回しは…w単なるサービスでしかないじゃないかww特にナデコは反則的なまでの完璧な登場だった。。期待を裏切らない4人だったし、前回までのリスナーからの投稿と話を絡めてきていて良かった。こういうことやらせたら、確かにこの作品も光ってるよねww



 珍しくアララギくんは猫アレルギーじゃないんだねw他のハーレム型主人公は猫アレルギーになることが流行っているらしいけど、さすがそんな巷の流行など気にせず自分の道を行っているんですね。。さぁて、最終回はいつの配信になることやら…w

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/28(日) 01:00:00|
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