土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『バンブーブレード』全26話の感想。

「私、今日気付いたこの悔しさを忘れたくありません。やっと自分の剣道を始められそうなんです。負けたことに、ちゃんと向き合いたいんです。」
『バンブーブレード』#24「剣と道」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 普通に面白かったなぁ~。なんか癒されたというか、軽さと実のある部分とがバランスよくって、気楽に最後まで見ることができました。部活アニメの正統派としての部分もあるし、一方ではギャグアニメとしての要素も盛りだくさんだったから、すいすいと最終話まで行っちゃいました。ちょっとネタ過ぎるところもあったし、文脈がおかしかったり、設定が適当すぎたりするところがあるけど、全体的には良かったと思う。いやぁ、青春ってこんな感じだったのかなぁw

■部活アニメの王道として

「私、今日気付いたこの悔しさを忘れたくありません。やっと自分の剣道を始められそうなんです。負けたことに、ちゃんと向き合いたいんです。」

 タマちゃんが可愛かったなぁ。。このキャラクターがいるために、独特のテンポ感があったよねwだいたいコミカルなアニメっていうとテンポよくサクサク進むんだけど、タマちゃんがいるおかげでほんわりした空気感になってたと思う。そこがこのアニメの独特なところだし、ゆったりまったり見られるところだった。
 いちおうの主軸は王道としての部活アニメなんだよね。。近頃は部活を舞台にしたアニメも多かったけど、それにしては青春めいた中高生の成長譚に仕上げていたものはなかった。『けいおん!』や『宙のまにまに』や『咲-saki-』だって部活アニメだったけど、別に青春を感じる部分は皆無だったよねwただ部活を舞台にしているってだけで、青春群像なんてなかったし…。学園を中心にして萌えとかギャグとか恋愛とか百合とかをやってみた感じかな。。部活アニメの王道っていうと、もう時代を少し遡って『ガンバリスト!駿』(1996)になるのかなぁ。。さすがに『テニスの王子様』を同じグループに括るわけにもいかないしねw部活アニメで青春やってるのって、あんまり思いつかない。。それ以外には野球とかテニスとか「スポ魂」ものになっちゃうからね(^_^;)
 バンブーブレードの場合は、タマちゃんの精神的な部分での成長を中心に描きながら、剣道をやることの意味や部活を続けることの意味っていうものが具体的に描かれていた。ちょっと「部活は楽しくやるもの」っていう標語めいたものが臭くはあったけど、負けることの悔しさとかライバルとの競争心とか、部活や剣道を続けることの動機付けが語られていて良かった。顧問が頼りないからこそ、自分達でやらなきゃいけないって部分も出てくるんだけど、それが却って物語に大きく作用していたように思う。ただ、そうなると実際の部活だったら集まってくる部員たちの資質に頼ってしまって、微妙に成り立たない部分が出てくるんだけどねwそこはあくまで物語ってことで…。

「あいつは今、楽しくてしょうがないんです。自分がギリギリまで打ち合える相手、鈴木凛がそういう相手だって気付いたんです。タマは、初めて挑戦する喜びを味わってるんですよ。」

 タマちゃんが負けてしまうっていうところが一番の見せ場だったのかなぁ。それまでは単に家が道場をやっていることもあって生活の一部として剣道があったわけだけど、部活をやって負けたことによって悔しさと一緒に勝ちたいという動機付けを獲得することができたんだよね。それまでは受身というか、親から与えられた剣道だったけど、この時点で自分から進んで剣道をやる意味を見つけたっていうところが見えた。

「努力しても無駄なら、剣道なんてやってる意味ないわ~。」
「そんなの勝手に決めないでよ!努力が無駄なんて、なんで言えるの?なんで決められるの!?私はそんなこと思ったことないよっ!たった2回負けただけで、諦めて、不貞腐れて、逃げようとしているあんたに、そんなこと言わせない!辞めるんだったら、勝って辞めてよ!私の特訓まで無駄にするなぁ!!…あっ。」
「あんた、命いらないみたいね。。」

 ミヤミヤも良かったよねwいやぁ、一番好きなキャラクターだよww第一、声が桑島さんってだけで好きです。。
 サトリンが、「相手だってクリスマスくらい休むから差が縮まる」だなんて言ってたけど、さすがにそれはないよねwちょっとこの場面については、なぜ急にミヤミヤが剣道を再開しようと心を決めたのかっていう流れが無理やり過ぎた感じもするけど…。ただ、一連の流れを経て、ようやく初めての勝利をつかんだときのセリフがよかった。

「勝つって、こういうことなんだ。このために、みんな頑張ってたんだ。」

 勝ったときの独特の高揚感や達成感っていうのはえも言われぬ感じだからねぇ。。まるまる2クール分の時間をかけて地道にミヤミヤの勝利への軌跡を描いてきただけに、この一言にも重みがあった。

「なぁ勇次、俺ミヤミヤ励ましてきたけど、本当はあいつのことわかってやれなかったのかな。俺には勝たなきゃいけない相手なんていないし、結局オレは口だけで応援してたのかな…。」

 ダンくんも最後には意味のあるセリフを与えてもらってたしねww最後の最後で自分に勝った場面が描かれたっていうのも良かった。最後の「ありがとうございました」って先輩に言うところは、さすが剣道って感じだったね。。
 基本はタマちゃんとミヤミヤの成長を中心にしながら、サヤとサトリンが引っ掻き回し、キリノがボケを担当しながら下支えになり、ユウジが冷静な視点でツッコミを入れつつ正しい方向へと戻すみたいな…。いい感じでキャラクターの関係性が築けていたと思う。

■適当すぎる設定と展開

 ただ、青春ちっくな部分を描きたいってのはわかるんだけど、その背景にある設定があまりにも雑過ぎるwトラジが辞めさせられる理由だって、しょうもないオバチャンとのケンカがきっかけだった。部活が休部になる理由だって、ほとんど幽霊部員のメンバーが暴行事件を起こしたってことだった。トラジが部活を頑張ろうとする動機だって、おいしい寿司を食べようとしているだけだった。なんだか、いろいろと適当すぎるんだよねwもうちょっと練りこめばよかったのに…。要は部活をピンチの状況にさせたり、トラジにやる気を堕させるたりしたかったわけで、そういう流れを作ることができるなら何でもいいってことなんだよね。。ご都合主義というか、脈絡が感じられない。
 タマちゃんの母親に関することだって、最後まで詳しいことは語られなかった。いや、漫画では説明があるのかもしれないよ?だけど、アニメの中においては、なんとなぁくタマちゃんに母親がいないってことが匂わされるだけで、その経緯は一切語られなかった。最後の最後でタマちゃんがお墓参りをしていて、ようやく事情が察せられたくらいだよ。
 全体的に、そういった物語のバックグラウンドにあるべき設定が適当過ぎたと思う。まぁ、描きたい部分の実体にあたる部分じゃないんだろうから、別に支障はないんだろうと思う。けど、粗雑な感じにはなるよねw
 ただ、最終話だけはちょっとヒド過ぎた。演出が極端に悪くなってたんだけど、何かあったの?テンションだけ高くって、文脈が崩壊していた。キリノの表情がセリフとまったく合ってない場面があったし、子どもが生まれるっていうのに石橋先生はタバコを止めてないし、第一、吉河先生と子どもが生まれるって突然過ぎるネタだったし、セリフが前後で妙につながってなかったし、最後の最後で出てきた初登場キャラってなんだったの?もはやすべてがおかしくなっていたw二期でもあるのかなぁ。。そんなふうに思わせる最後の無言初登場キャラでしたww

■ネタ過ぎる部分

 超剣戦隊ブレードブレイバーは良かった。あれは劇中劇として描かれながら、タマちゃんの精神状態とリンクしている部分もあって、しっかりと作用していたと思う。
 だけど、他の部分のネタがネタ過ぎたw初回のミヤミヤ×ダンっていうのに始まり、たまにエロいカメラワークで捉えられるキャラクターの姿とか、レイミのキャラとか、25本に1回しか出てこない灰色猫とか、最後まで名前のない珠姫父とか、吉河先生と石橋先生の結婚とか、細かい部分でネタが多く仕込まれていたw面白かったけどねww
 中でも、谷口悟郎監督が友情出演した「アニメーションとドリーム」は別な意味ですごかった。この本って本当に実在するのかなぁ。。なんだか楽屋内の情報が少しだけ入っていて、興味深かったですよ。。後進の育成に専念するだなんて言わずに、作品を作って欲しいなぁ。。



 ミヤミヤは永遠の我侭ジュリエットですよ。。ミヤミヤのマスコットが欲しいなぁ。。あれ可愛かったなぁ。。あはは~。。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/03/02(火) 01:00:00|
  2. バンブーブレード
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