土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『BLACK LAGOON』#06「Moonlit Hunting Grounds」の感想。

「待て、待ってくれ!ここにいる船員は雇われた部外者だ。だっ、だから…。」
「だから?だから何なんだよ。無関係も無抵抗も関係ねぇんだよ。全員、保険に入ってんなら、それでいいじゃねぇかよ…。」
『BLACK LAGOON』#06「Moonlit Hunting Grounds」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 前回はロックの温室育ち的な資質を覗かせる内容だったけど、今回はレヴィに焦点を当てた話だったみたいです。レヴィの目がずっと死んでたしねwずぅーっと不機嫌だったのに、なぜかダッチに怒られたら冷静になったようで…。ちょっと、あの切り替えが微妙に納得いかないんだけどね(^_^;)まぁまぁ、レヴィの抱える闇みたいなものが出てきていて、それがロックと対照的に提示されたっていうことでよかった。とにかく、これで序章は終わりって感じだねw次回の話でようやくロックとレヴィの関係性が深まって、次第に楽しくなってくる段階になると思う。正直に言えば、ここまでは少なからず退屈ではあったw

■レヴィの僻目

「一匹目の子豚がおしまいになりましたとさ…。ブゥ、ブゥ、ブゥ…。」

 レヴィが前半はほとんど語らないよね。。珍しい…wずっとブゥブゥ言いながら不貞腐れていて、それで銃を乱射してるんだから恐いよ…。前回の話の中ではロックのことを偽善者と言い切って、自分とは違う立場の人間なんだっていうことを示していた。要は、レヴィにとって自分は不遇の生活を強いられてきた側の人間であって、ロックみたいな生ぬるいことを言うような人間ってのは許せないんだろうか。。おそらく同じ側の人間であろうネオナチの人々を「子豚」に喩えたのも、「満足な豚」である彼らを揶揄してのことなのかなぁ?とは言っても、別にレヴィが「不満足なソクラテス」なわけじゃないよね…w

「待て、待ってくれ!ここにいる船員は雇われた部外者だ。だっ、だから…。」
「だから?だから何なんだよ。無関係も無抵抗も関係ねぇんだよ。全員、保険に入ってんなら、それでいいじゃねぇかよ…。」

 レヴィの言う「あっち側」の人間ってのは「保険」が適応される存在なんだねwでも、レヴィが死んだところで保険も何もない。そこらへんの違いが一番はっきりと表れていた場面だったと思う。彼ら「あっち側」の人間は死ねば金になるけど、レヴィは死んだところで金にならない。そこに何か本来的な存在の価値が勝手に決められているようで、しかも自分にはその価値が与えられていないという事実がある。それはロックに対する怒りと同じ類のものだろうし、やるせないんだろうね。。無関係だろうと無抵抗だろうと、レヴィにとってはそんなの関係ないってのも肯ける。

「ふっ、あんたまで私に高説を垂れるってか。お笑いだぜ、ダッチ!」

 そして、「あっち側」の人間ってのはレヴィにとっては上から目線で語ってくる存在らしいw不遇な生活を送る人々のことを哀れな目で見て助けようとしたり、あるいは自分たちの優位を当たり前のように感じて差別してきたり、彼らがどんなふうにもレヴィを下に見る存在っていうことが、背景にある設定に見えるように思う。そりゃぁ、資本主義の価値体系の中ではレヴィの存在というのは低い位置にならざるを得ない。保険だってかけられてないしねwだけど、アウトローな部分で生きている人間にとって、そんな価値観は関係ないんだろうね。。いや、その価値観を世界は否応なく押し付けてくるし、実際にロックのような人間を見ていると、自分とのあまりの差に事実を突きつけられる思いがするのかもしれない。

「お前が何に突っかかってんのか、何となくわかるがな…。ホントのところは、お前の根本的な部分にだよ。何をやっても、スッキリなんてしやしねぇってことさ。」

 だからこそ、「根本的な部分」っていう話になるんだと思う。レヴィの言動というか人物造形には矛盾するところがあるんだよね。。彼女は自分という存在をロアナプラというアウトローな世界に置いているわけだから、実際にはロック側の世界の価値体系なんて無視できる位置にいる。なのに、ロックやネオナチを見ていると、自分との差を感じてしまうのか荒れちゃうんだよね…。ってことは、周囲にどうのこうのと問題があるわけじゃなくって、そういったものを見て嫌悪感とともに反応してしまうレヴィの感性に問題があるってことになる。根本的な部分でレヴィは劣等感を感じているんだろうし、でも、その劣等感はアウトローの世界では感じるべきものではない。そこはレヴィの僻目というか引け目に思っているところとして描かれていると思う。

「ダッチ、ロックはあっち側の人間だ。こっち側とはとことん違うのさ。そんな感じが、たまらなくダメなのさ…。あいつが嫌いってわけでもないんだ。でもな、ダッチ。やっぱりダメだ。私、あいつとは組めない。」

 ダッチは元軍人(コミック最新巻では元軍人じゃない可能性が出てきたけど…)、ベニーは元ハッカー、ロックは元一流企業社員、彼ら三人は全員「元」がつくエキスパートなんだよね。。なよなよしたロックだって、実は外国語を何カ国か話すことができるし、ミランダ婆さんとのやり取りで交渉能力の高さも証明されている。そんな中、レヴィだけは「元」がつかない存在なんだよね。。ここがミソなのかもしれない。他の三人は「抜け出してきた」存在であるのに対し、レヴィだけは「追い出された」存在に位置するのかもしれない。レヴィは心の奥底では他の三人と同じような生活を送ることに憧れているんだけど、自分だけはそこから疎外されているような感覚があるんだと思う。だから腹立たしいんだろうし、不貞腐れるんだろうねw



 ここまで露骨に設定が見えるっていうのも作品としてどうだろうとは思うよwまぁ、でも言いたいことはよくわかる。視聴者側としてアウトローという虚構の世界に憧れる部分はあるし、日本とロアナプラという対立の図式はわかりやすくロックとレヴィの関係に還元されて説明されている。これ見てると、日本から逃げ出したくなるよね…w

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/03/08(月) 01:00:00|
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