土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『ねこぢる草』の感想。

「あぶらあげふたつ」
『ねこぢる草』より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 すげぇ良かった!!めちゃくちゃ衝撃的で残酷なシーンも含まれているけど、超楽しかった。なんていうんだろう、連想に連想をつなげたような展開っていうか、子どもってこういう発想を広げるんだろうなぁっていうか、まるで脳みその中の妄想をそのまま絵にしたような感じだった。一見すれば脈絡がないんだけど、大きなストーリーを持ちながら、なおかつ部分的には想像の旅として次々にあっちこっち飛び回っているような感覚を味わえる作品だったと思う。なにより、湯浅さん独特の絵を前面に押し出していて、遠近感と言い、画面構成と言い、すごく斬新に感じた。これは2001年の制作だけど、ここから『マインド・ゲーム』や『カイバ』につながっていくと考えると、その兆しを感じる絵でもあった。アニメってこういう表現もできるんだねぇっていうか、これこそアニメらしい表現のひとつなのかもしれない。子どもっぽい飛んだような発想のつながりも見られるけど、ときには大人じゃないとつながらないであろう風刺めいた連想もあるんだよね。。とにかく、まさしく連想の旅を体験したかのような感覚になって、見ていながら「あっち」に連れて行かれた気分になったw
 原作は知らないのでどこまでがアニメのオリジナルなのかわからないけど、ほとんどオリジナルだったんじゃないのかな?基本的な世界観とか部分的なネタは原作にしたがっているんだろうけど、全体的な構成や絵柄はアニメじゃないとできないようなものだったしね。。
 そんな中で第一印象で浮かび上がったのが、『迷宮物語』だった。作品の仕組みが似ているんだよね。。サーカスに入って、それが幻想的な世界の入り口になっていて、ちょうちょが飛んでいて、そこから連想の旅が始まるっていう感じ。だいたい、こういった想像の世界に入るとちょうちょが出てくるんだよねw胡蝶の夢とかを故事に使っているんだろうけど、他にも『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』でも出てきていた。どうやらちょうちょってのは、幻想の世界に入りましたよっていう記号として使われるみたい。
 とは言え、中身はまったくのオリジナルというか、斬新なものだった。神様の手の平の上でころころと転がされているような巨視的な世界観の提示だとか、最後はテレビの画面が消えるように登場するキャラクターが消えていくっていうのも良かった。すべてが泡のように、何かのきっかけでぷつっと消えてしまうっていうのが暗に示されていたと思う。他にも水でできている像とか、豚の内臓をチャックで開けたところから取り出して食べるとか、食物連鎖のようにウンチから魚へと移ろう経過を示す場面とか、愉快この上なかったw
 だけどさ、最後の最後で砂嵐の画面を出すのはやめて欲しかったなぁ。。いや、これは『リング』を見ていたトラウマもあって、見ていた時間帯が午前4時くらいだったこともあって、めちゃくちゃ恐かったww正直、本気でビビったwwあの後に映ったのが井戸じゃなくって良かったよ。。最後は可愛らしいオルゴールと、粋なクレジットの出し方で和みました。
 そういえば、どこらへんに佐藤竜雄監督は手を出していたんだろうか。。佐藤監督と言えば『機動戦艦ナデシコ』や『宇宙のステルヴィア』をはじめとした宇宙モノのスペシャリストって感じがするんだけど、今回はそれほど佐藤さんらしさを感じなかったなぁ。。というか、ほとんどが湯浅色って感じだったwまぁ、全体の統制をとっていたってところなんだろうか。。あんまりにも飛躍しすぎるのも作品がダメになっちゃうしねw
 いやぁ、読後感のいい感じがまだ続いてます。。なんだか空にでも飛んでいけそうな感じがするww

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/03/10(水) 06:05:45|
  2. ねこぢる草
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