土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#09「ロストボーイ」の感想。

「永遠とは、永遠とは果て無き大河の流れのようなもの。しがみつくものがなければ、たやすく流されて溺れてしまう。」
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#09「ロストボーイ」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 あー、ダメだ…。最近は茶番にしか思えなくなってきている。。アキラは彦坂を救えなかったくせにカッコつけてるし、ミナ姫も用意周到にフランチェスカを追い詰める算段を付けていながら手段に甘さが見られるし、相変わらずミナ姫のキャラクターに関する違和感は拭えないし。。。一連のフランチェスカ騒動を通じて、何をやりたかったのかも微妙にわからなかった。とりあえず、今回は永遠に生きることになるヴァンパイアの拠り所みたいな話が出たけど、どうも地に足の着いていないような上っ面だけの表現にしか聞こえなかった。結局、フランチェスカは何のために出したの?美少女戦士の話じゃないんだから、さすがに敵を倒してめでたしめでたしってのはねぇ(^_^;)

■しがらみを好むヴァンパイア

「永遠とは何か、少年は魔物の女王に尋ねた。永遠の命、永遠の愛、永遠なる時の流れ…。それらは一見、どれも素晴らしいことに思えるけど、同時にとても残酷なことでもある。永遠、それは…。」

「永遠とは、永遠とは果て無き大河の流れのようなもの。しがみつくものがなければ、たやすく流されて溺れてしまう。」

 ここで言う「しがみつくもの」ってのが、ベラにとってはルクレツィアやミナ姫になるんだろうし、委員長にとってはユヅルくんってことになると思う。ヴァンパイアは永遠の命を持っているだけに、生きていることの目的みたいなものがないと虚しくなるんだろうね。。永遠だからこそ堕落してしまうというか、尽くすものがないとやっていけないというか…。そんな感覚を「永遠の命」って幻想には描いてしまうような気がする。それにしても、「永遠の命」を求めながら、実際には「死ねない」ということが残酷なことだったというオチを持ってくる話ってのは意外と多いように感じる。ひとつの話型として確立されるのだろうか。。
 しがらみを好むっていうのも、実にヴァンパイアらしい設定だよねw言われて「なるほど」って思っちゃったよ。
 人間は世の中との関係=しがらみを断ち切ろうとして、さまざまな執着を捨てて出家とかいうことをやったりする。これは仏教的な観念ではあるけど、たとえば隠棲するとか隠者になるとか、そういった社会との関係を断ち切るってことは割りとありふれてるんじゃないのかなぁ。。これらは社会的な死を求めるものと言い換えることもできるし、社会からは逸脱した空間で何事も束縛されずに自由に生きていたいっていう思いもあるんだと思う。だいたい、成仏できない幽霊ってのは、何か世の中に心残りがあるって言うしね…。それは何か執着があってのことであって、今の世の中から離れるには執着を捨てなければならないっていうことを象徴している発想だと思う。しがらみを捨て去りたいという欲求は、いろんなレベルでかなり普遍性のある発想なのかもしれない。
 一方、ヴァンパイアはすでに人外の存在なんだから、社会もへったくれもないよねwまぁ、ヴァンパイア同士の社会でどうなのかっていうのがあると思うけど。。とは言え、彼らは永遠の命を手に入れた存在なんだから、死というものに向き合うことは人間に比べて少ないのかもしれない。すでに世の中から逸脱した存在なんだから、むしろ世の中とのつながりを維持しないと本当に「あっち」の存在になってしまう。永遠の命があれば、たとえ人間関係がこじれたところで、ほんの100年くらい黙っていれば他の人は死んでしまうし、100年なんてのは永遠の命にとってはたいしたことがない。そう考えると、しがらみを求める、何事かに執着する、なんていう発想が出てくるのも自然なように思えるなぁ。。そうでもしないと、今の自分を今の世の中につなぎとめておくものがないもんね。。普通の人間は命に限りがあるわけだから、どうやったって今の世の中で生きていかなければならないという執着が自然と出てくる。「しがみつくもの」をヴァンパイアが欲するとうい設定には、そんな論理があるように感じた。

■物語から浮いたキャラクター

「ダメだよお姉ちゃん。僕を見て!僕が欲しいんでしょ?僕、お姉ちゃんのものになる。だから、来て!!」

 子どもに何を言わせているんだよwしかも、委員長と可愛くないキスまでやってしまうとは…wwベラがヴァンパイアになったことを後悔していないと言ったことや、想いひとつで永遠に生きることができると言ったことを受けて、おそらくはユヅルもヴァンパイアになる決心をしたんだと思う。そういうベラ―ミナ姫との関係性と、ユヅル―委員長っていう関係性を一致させながら、委員長の偏愛みたいなものを成就させるっていう筋書きはキレイに決まったと思う。だけどさ、あまりにもユヅルくんが大人でしょwwキレイに話を決めるために、いろいろとリアリティが欠けてしまっているように思う。第一、あんな子どもに奥の手を任せるミナ姫っていうのも甘いと思うし、子どもの持つ不安定な揺らぎみたいなものだって想定されていなかった。ヴァンパイアに憧れるのはまだしも、ユヅルくんが委員長の偏愛を自分で理解して受け入れようとしているっていうことが、あまりにも子どもらしくないwwもはやシチュエーションを達成させるための強引な展開にしか思えないし、ユヅルくんのキャラクターをいいようにやっつけてしまった感がある。。
 ミナ姫の甘さで言えば、さんざん手を打って周到さを表現しているかに見えるんだけど、実は詰んでないんだよね。。どう転んだって勝ちになるっていう算段を付けるのが作戦なんだと思うけど、今回のミナ姫の作戦って不確定要素があまりにも多かったでしょ。。圧倒的な兵力でフランチェスカに対峙すればよかったものを、なぜかウルフズは地下鉄のみに配置していた。そもそも、携帯電話を押さえることを最優先に考えるのならば、なぜフランチェスカごと落下させるという無謀な作戦に出たのかもわからない。しかも、携帯が落ちている時点で顕身していれば、すぐさま携帯を入手して決着はすぐについていたと思う。大事なのはフランチェスカの身柄を押さえることであって、彼女とあぁだこうだと戦闘をすることにはなかったはず。もしかして、最初から委員長とユヅルを結びつけることを一番の目的にしていたの?それなら理解できるけど…wああいう極限状態では恋愛が成立しやすいっていう法則もあるらしいしねw
 加えて、アキラが一番よくわからなかった。なんでカッコつけたの?w運転手を巻き込んで彦坂を自爆させてしまったくせに、ただ自分の無力さを嘆くだけで何も成長のないアキラ。。あれって、教会で仲間を全員ヴァンパイアにされたときから何も変わってないってことじゃんw「思わず本気出しちゃったぜ。」とか言っている場面なんて、カッコ悪かったよね。。しかも、ミナ姫はそんなアキラを許しちゃうんだよねww意味がわからない…。同じウルフズの仲間からは「なんだよ、アイツ…。姫殿下のお気に入りだからって調子に乗りやがって!」みたいな陰口が出てそうだよねw
 シチュエーション重視でリアリティを超えた部分で成立する劇的な展開にしたいのはわかるし、それはそれで演劇なんだからってことで納得はできる。だけど、なんでもありってのも萎えちゃうし、その場面だけは良くっても、一貫した物語の中でつじつまが合わなかったり、キャラクターに一貫性がなかったりすると、それは問題でしょ。ユヅルくんが委員長を受け入れた動機にしても、無能なアキラを愛でるミナ姫の心境にしても、語られない部分が多かった。そして、それは語られないのではなくって、物語全体にしてみれば大きな矛盾を抱えるようなものでもあったと思う。

■いろんな伏線

 フランチェスカが三支族に電話したときに出たのって、美刃なの?ミナ姫の顕身した姿を三支族に教えたら何があるの??しかも、三支族の一人はミナの婚約者だとか言ってるし…。次回からは、また新たなステージに進むみたいです。



 あのEDって前回だけのものだったの?忙しいんだったら、むしろEDで手を抜いてもいいと思うんだけどw三枝の出番がないと思ったら、最後の本編で「薔薇と狼」をやってたわけね。。ネタですね…w

テーマ:ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/03/11(木) 17:10:34|
  2. ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
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