土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#10「ワルプルギスの夜」の感想。

「忘れないで、蝶がどれだけ望んでも、花とは決して結ばれないってことを…。」
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』#10「ワルプルギスの夜」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 悲恋物語ってのは理解できないwいろんな作品で取り上げられる題材だし、そのほうが恋愛として盛り上がるっていうのはわかる。だけど、わざわざ悲恋を描くことに意味があるんだろうか…、と思ってしまうんだな(^_^;)とりわけ、この作品ではヴァンパイアと人狼の恋愛ってだけに、最初から悲恋が成立している段階でミナが恋愛感情を抱くっていう動機付けが成り立たないように思えてしまう。前回の話ではヴァンパイアが長寿の中で生きていく「よすが」として執着する対象を見つけることが大事であると示されていたけど、だからってアキラを選ばなくってもね…wどれだけスゴイ出会いだったのか語られないから、その点はまだ見えてこない部分ではあるんだけど…。ちょっとシチュエーションばかりが先行してしまっていて、物語としての脈絡に欠けるように思う。今後の展開の上で、アキラの記憶が戻ってどうなるのか期待ってとこです。

■アキラ不在の恋愛関係

「あるところに、一羽の蝶がいました。その蝶はある日、とても美しい蝶を見つけ、恋をしました。けれど、彼が恋した蝶は、花にとまったままで、身じろぎしません。それでも彼は、求愛を続けました。命を削りながら、昼も、夜も…。やがて、その蝶が力尽き、地に落ちて、その美しかった羽が風に散っても…。蝶によく似て、でも決して蝶ではない、その花は、そよ風に花びらを揺らしながら、ただそこにたたずんでいました。」
「風蝶草かぁ、まるで…。」

 こういう寓話が好きだよねw三枝のナレーションも寓話的な語り口に感じる部分があるし、『赤毛のアン』についてもそうだし、どうも寓話を用いることで何かの意図を暗示するっていう表現方法をよく見かける。うろ覚えだけど、確か「比翼・連理」についてもセリフで出てこなかったっけ?まぁ、文芸チックな雰囲気を出したいんだろうね。。
 今回の風蝶草で言えば、風蝶草がミナ姫ってことで、蝶がアキラのことだった。要は、叶わぬ恋のことを暗示したいってことでしょう。それにしてもさ、アキラはこの寓話の意味を理解できていたのかな?wどうせ素っ頓狂な勘違いをしてるんじゃないのかな…ww

「忘れないで、蝶がどれだけ望んでも、花とは決して結ばれないってことを…。」

 ご丁寧にも最後にはタネ明かしをしてくれてるしねwまぁ、花がミナで蝶がアキラなんでしょう。。それに、ミナ姫の側でも同じような話が出てきていた。

「わらわは永らくこの姿のままじゃ。おかげで、アキラのやつも頭ではわかっていても、時々わらわを子ども扱いしおる。まったく、乙女心のわからぬ朴念仁よ。」
「でも、いつかは姫様も…。」
「そうじゃなぁ。そんな夢を見ることもある。わらわがあやつに相応しい背格好となり、愛し愛され、抱きあう夢を…。だが、そうできぬこの身体に、感謝することはあれど、忌むことはない。わらわがこうであるがゆえに、わらわとアキラは共にいられるのだから。」

 ミナ姫が子どもの容姿のままでいられるからこそ、三支族からの求婚を断り続けることができるってわけでした。だから、前回で顕身した姿を三支族に知られては不味いという話だったんだと思う。だから、感謝はするけど忌むことはないってことなんだろうか。。加えて、アキラは人狼なんだから、たとえミナ姫が大人であったとしても子どもを授かることはないってことなんだよね。。
 つまり、ミナ姫の求めているアキラとの恋っていうのは身体的なつながりを一切排除した部分で成立していることになる。「寝顔が初めて会った頃のまま」とか言いながらアキラの横に佇んでいる様子からは、ミナはアキラのことを心底愛しているんだろうなぁという意味合いは読み取れる。アキラは身体的には「彼岸」にある一方、精神的にはミナ姫の一番近くの「此岸」にあるっていうことなのかな。。
 そうなると、この作品の描く恋愛ってのはなんなんだろうなぁって思うんだよね…。一番の疑問はミナがなぜアキラのことを好きになっているのかっていうところにある。あれだけ無様なアキラの姿を見ておきながら、なぜミナはアキラを見捨てないんだろうか。。精神的な部分でアキラとのつながりを大切にしているにも関わらず、ミナからしてみればアキラに知って欲しくない部分が政治など表向きの部分で多くある。なに、ミナ姫も人形を愛する嗜好を持っているってわけ?wどうもミナ姫視線でアキラを見ていると、アキラの実体が存在しないように思える節があるんだよね…。ミナ姫はアキラの何を見て好きでいるんだろうか。。そこらへんが不明瞭なままなので、今のところ何も言えない(^_^;)それに、作品として身体的な面での恋愛を捨て切っているのに、なぜ水着回…ww少なからず、矛盾を感じなくもないw

■物語の仕組みと背景

「案ずるな、彼奴やに直接わらわを傷つける意図はない。そうできぬ理由がある。それゆえの関係、それゆえの恫喝、それゆえの韜晦。支配者とは、道化者の別名よ…。」

 こういう決めゼリフ多いよねw特にミナ姫のセリフには、なぜだか悟りきったようなセリフが多い。。あんまり中身を感じないんだけどねwwバンドの設立も一段落したら、次は反乱分子の掃討作戦があり、次はお家騒動へと話を進めるようです。男子直系の嫡子が生まれなかった本家では、お家のお取り潰しを免れるために姫様に分家から婿を取ることに決まっていたようで…。兼ねてから幼馴染として将来の誓いを立てていたアキラとの関係もありながら、なんとか破談に持ち込もうとミナ姫も躍起になってますw純粋な恋愛関係にある状態において、社会的な理由によって望まない婚約を迫られるっていうのは、これもまた常套的な物語の構造だよね。。昼メロで見かけるような展開だwそういえば、この作品もメロドラマをヴァンパイアでやってみましたって感じなんだろうか…。

「そのことは百も承知。女に成りきらぬこの身体に、子胤を植えつける術が見つかったなら、喜んで貴公らの誰かのもとへ輿入れ致そう。」

 ミナも上手い理由を考えたもんだよねwでも、なんで子どもの身体のままなんだろうか。。顕身してしまえば大人の身体であることは秘密なのは、三支族との婚姻を免れるためのものだってのはわかる。だけど、そもそもなぜミナが子どものままなのかがわからない。。そういう薬でも開発したのかな?wここらへんもご都合的な匂いがするところ…。。

■演出面での気になるところ

 まさかの水着回wそして、ミナ姫は『化物語』の千石撫子と同じものと思われるスクミズを着ていた…wwさらに、美刃は何を思ったか海へとダイブして、そのあと「サービスして怒られるのは心外だなぁ。」とか言いながら透ける乳首を見せ付けると…。東京都や大阪府では条例の改正で問題になっているところなのに、どこ吹く風って感じだねwwあ、ヴァンパイアだから問題ないのか!w今回は白い規制のための霧が仕事してたねぇ。。
 あと、三枝がアキラにミナ姫と三支族の会見をリークしたのって、何か理由があるの?三枝の眼を映さなかったことで、何かしらマイナスイメージの心象を与えようとしてはいたみたいだけど…。これもご都合的な展開に感じる。このあとに、何もフォローがなければの話だけどね(^_^;)たとえば、三支族からの根回しや策略があって三枝はアキラに情報をリークしただとか、ミナ姫との関係をぎこちなくさせるために三枝自身の発案として横槍を入れようとアキラに情報を伝えたとか、そういう動機がないと説明のつかない行動ではあった。



 微妙に絵柄に違和感を覚えたのは気のせいだろうか…。何かがいつもと違っていたように思う。ともあれ、ミナ姫とアキラの恋愛はどうなるんだろうねぇ。。やっぱりヴァンパイアであることの必要性を感じなくなってきた今日この頃でしたw

テーマ:ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/03/19(金) 20:55:40|
  2. ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
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