土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』#04「逆襲の処刑台」の感想。

「っふっはっはっは…。ナナリーがいるべきところを奪い取った偽者めぇ。散々使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやる!!」
『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』#04「逆襲の処刑台」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 大爆笑の名台詞がキター!!wこのルルーシュのニヤけた表情で言うセリフがたまらなかった。。さんざんロロに対して甘い言葉をかけて演技しておきながら、本心はこれかよ!w次回予告ではよっぽどロロに対して酷いこと言ってるし…。今さらだけど、ルルーシュって腹黒だよね。今回はほとんどがルルーシュとロロの掛け合いだった。ちょっと星刻のキャラに関する伏線が張られたのと、ストーリーの進行から言って主要メンバーが解放されたのと、そしてヴィレッタの溜息があったくらいかなw基本はルルーシュの策略みたいなものを中心に話を押していくんだけど、やっぱり微妙に納得の行かない部分っていうのは出てくるもんで…。たまには辛口にねw

■ルルーシュの話術

「ロロ、お前は正しい。すぐに俺を殺さないのは、わかっているからだろう。このままでは、二つとも手に入らないと…。」

 スゴイよねぇ。。一度は相手の主張を評価しておくっていうのは話術の基本だよね。しかも、相手の立場を分析して新たに提案しているっていうのは完璧すぎる。バラライカ姐さんも「命を請うときのコツは二つ。ひとつは命を握る者を楽しませること。もうひとつはその人間を納得させるだけの理由を述べることだ。」と申しておりました。この場合、ルルーシュは後者に該当する。冷静にロロの状況を分析して、端的に相手の立場を説明することによって、むしろルルーシュのほうがロロの立場を理解しているかもしれないという印象を与えることができる。したがって、相手自身の立場や行動に関するイニシアティブを獲得するために、相手の思考を誘導することもできるってことかな。上手い。

「質問しよう、ギルフォード卿。正義で倒せない悪がいるとき、君はどうする?悪に手を染めてでも悪を倒すか、それとも、己が正義を貫き、悪に屈するを良しとするか…。」

 矛盾の話を置き換えたような内容だった。ただ、「正義で倒せない悪」っていうのを前提としているだけに、答えなんか出ないんだけどねwここらへんはクレタ島のパラドックスと同じ感じ。「クレタ島のある島民がこう言いました。すべてのクレタ島民はみんな嘘つきだよ、と。さて、このクレタ島民は正直者でしょうか、嘘つきなんでしょうか。」っていうやつ。論理的にループするから絶対に抜け出せないんだよね。。タチコマが聞いたらバカにするっていうヤツだw
 このセリフ、従来のルルーシュの主張ともリンクすることだし、かなり上手いセリフだったなぁと思う。ルルーシュは悪に手を染めてでもブリタニアを破壊することを目的としていることからして、「私なら、悪を為して、巨悪を打つ!」っていう主張は最初から一貫している。この「正義で倒せない悪」っていうのはブリタニアのことであって、ルルーシュ自身はテロリストではなく自らを正義だと思っていることだと思う。まぁ、「悪を為して」って言っているけれども、根源的には自分を正義だと思っているっていうことね。ブリタニアは巨悪ってことだ。

■ロロ対応における矛盾

「何がロロ・ランベルージだ。あんなヤツ、弟と思っていたなんて、身震いするほどの屈辱だ。残念だよ、お前が機情の任務に忠実ならば、あの場で狙撃させて始末できたものを…。ふん、これからお前が便利な駒になるのなら、もう少し傍に置いてやってもいい。しかし、忘れるな。お前はナナリーの偽者でしかない。最高の局面で使うその日まで、せいぜいつかの間の兄弟ゲームを…。」

 次回予告ではこんなこと言ってました。本編ではずっと我慢してロロ想いのお兄ちゃんを演じていただけに、予告ではホンネが爆発したってういところなんだろうか…wそれにしても、酷いなぁww

「大丈夫、嘘はつかないよ。お前にだけは…。」

 最初のほうでこんなセリフを言っているんだけど、どの口が言ってるんだろうねwよくも言えたもんだ。まぁ、自分の命がかかっているんだから仕方ないんだろうけど…。
 この場面ではルルーシュがロロを説得するわけだけど、ひっかるのは「お前にだけは…」の部分なんだよね。これって、すでにロロが持っているロケットのことなんかから、ロロが寂しがりやで兄という家族的存在に憧れを抱いているということを分析して理解していないと出ないセリフだよね。。もしも銃を突きつけているのがロロではなくヴィレッタだと仮定した場合、冷静に「お前は正しい」とか「このままでは、二つとも手に入らない」とかっていう論理を展開することは可能だろうけど、この「お前にだけは…」の部分は誰にでも通用するようなセリフではない。これはロロだったからこそ出たセリフであって、それはロロがルルーシュに対して依存する傾向があることを見抜いていないと出ないものなんだろうと思う。自分を殺したらC.C.を捕獲するための糸口がなくなってしまうという理屈は時間稼ぎをするためにも有効なものなんだろうけど、この最後のセリフだけはロロじゃないと意味がないセリフだよね。

「あいつの根源はなんだ。ブリタニアでの出世や忠誠とは違うようだな。とすると、もうひとつのラインを探るべきか…。危険なカードだが、そのぶん価値はある。」

 なのに、この後の場面になってからこんなことルルーシュが言うんだよね。ってことは、まだロロがルルーシュに依存しているっていうことに気付いていないっていうことでしょ?その後も、いろいろとロロが寂しがりやで家族的なものに憧れを抱いているっていう裏付けを求めていたから、やっぱり確証は得られていなかったんだと思う。だとしたら、ちょっとさっきの「お前にだけは…」っていうセリフは早計だったよね。。ちょっとルルーシュにしては慎重に欠けるように思う。
 なんだか、先にルルーシュに対して兄として慕うロロっていう設定があったから、それを意識する余りに前倒ししてルルーシュのセリフにその設定が表れちゃった感じがする。先走っちゃったような感じ。ちょっと矛盾というか、整合性に疑問が出たような表現だった。

■落とされるロロ

「最初からブリタニアには安らぎはなかったんだ。お前の居場所は、ここにある。(…ふん、落ちたな。)」

 大爆笑だよ…w見事にルルーシュの策略が決まった瞬間でもあった。機密情報局に記憶が戻ったことを知られてしまうとナナリーの身が危ないという縛りがあって、それを解消するための作戦に悩んでいたルルーシュだった。けれど、無事にすべての条件をクリアするような策略を思いついたんだね。たとえロロがルルーシュに対する依存と任務に対する判断の逡巡がなく、ルルーシュを殺そうと動いてきたとしても、ロロを殺してすべての情報を闇に葬る算段は付いていたわけだ。どっちに転んでもいいように保険をかけるあたり、用意周到でいかにもルルーシュらしい感じだった。

「やっぱり逃げるんですね。C.C.を差し出す約束は…。ルルーシュ、最初から僕に嘘を…!」

 あえてルルーシュって本名で呼ぶんだよね。ゼロと言わずにルルーシュと言い換えている場面もあって、ここらへんからもロロがルルーシュのことを大事な人だと潜在的にも考えていることが表現されていたと思う。「大事なのは任務でしょ?仲間なんて…。」って言わせていることからもロロが孤立していて家族や友達といった人間関係に飢えていることは表現されていたし、見ている側にとってはロロがどうしてルルーシュの甘言に落とされたのかっていう過程がわかりやすく示されていたと思う。

「どうして…、僕を…。」
「お前が、弟だから。植えつけられた記憶だったとしても、お前と過ごしたあの時間に、嘘はなかった。」

 でもさぁ、ロロも子どもだよねw任務に忠実であれば、確実にルルーシュのことを殺していたと思う。だけど、殺さなかった。確かに、ロロの第一の任務はC.C.の捕獲だった。そのため、ルルーシュが自分を殺したらC.C.捕獲の糸口がなくなるような論理展開でロロを説得したのも有効なものになっていたし、ロロもまんまと乗せられていたwだけど、ルルーシュがゼロとしての記憶を取り戻したら暗殺するようにも指示が出ていたようだから、やっぱり殺すべきなんだよね。そこらへん、任務遂行に関わる判断に逡巡が見られたことはロロの甘いところだったと思う。となると、なんで躊躇ったかといえば、どうしてもルルーシュとの関係を考えてしまったんだねっていうことになる。ロロの本心としてはルルーシュとの関係に安らぎを感じているんだけど、やはり任務の遂行が第一になる。この葛藤をどう解決するかが一番の問題であって、ルルーシュはそれらを両立させるための根拠となる論理を適切に提供してあげた感じかな。自分を生かせばC.C.捕獲の糸口になるっていうふうにそそのかせば、ロロはホンネではルルーシュを生かしたいんだから、その欲求のもとにルルーシュの論理を適応して自己の正当化が行われて、結果的にルルーシュを生かすことになる。上手いねぇ。。
 さらには、そうやってロロを説得した後には、ロロにルルーシュと二人でシアターにいるという嘘をつかせ、ロロ謀反の既成事実を作ってしまい、バレたら不味いという意識をロロに植え付けることを行った。もはや退路は絶たれた感じだねw機密情報局にしか居場所のなかったロロからしてみれば、こうなったら黒の騎士団に寝返るしか生き延びる道は残されていないことになる。完璧すぎるよ、ルルーシュw

■徐々に押し出す星刻のキャラクター

「総領事は私達と戦って死んだことにすればいい。ゼロは思わぬ引き金を引いたらしいな。高邁なる野望か、俗なる野心か…。」

 最初はカッコイイというだけで存在感を示していた星刻だけど、ここで総領事を殺しちゃうんだよね。。次第に行動やセリフにおいても存在感をアピールしてきた感じ。まぁ、傍から見たら、総領事の性急かつ根拠のない心変わりっていうのは我慢ならないだろうね。ただ、ここでは星刻が天子さまへの忠義を語っていることが大事だった。この点は、次回以降の中華編における星刻と天子との関係性を示唆する伏線になっている。武官でありながら、政治もできる星刻っていうのは逸材だよね。。だけど、短命っていうのがベタな設定でもある。

■ヴィレッタの憂鬱

「扇要…、これで終わりになる。」

 恋してるよねwオウギが処刑台に立っている場面を見て溜息、オウギが解放される場面を見て溜息、早く結婚しちゃえよって感じw当然、ブリタニアの爵位を持つようになった身としては、オウギのようなイレブンと恋愛関係になるだなんてのは有り得ないことなんだよね。しかも、ヴィレッタはイレブンのことを毛嫌いしてきたし、オウギのことを銃で撃ったこともある。だけど、処刑台での姿を見ているときは、そんなヴィレッタも心配そうな表情を浮かべていた。オウギが死んでくれれば、自分のこんな思いも終わりになるっていうことなんだろうね。ってことは、やっぱり好きってことじゃんwホンネでは好きなんだけど、社会的な体面を考えると付き合うことはできないっていう感じ?ベタだねぇ。。オウギが助かったときには「我々の目的は、あくまでC.C.だ。」とか言って、オウギたちに作戦行動が向かないように仕向けてるし…。
 だけどさ、いつからヴィレッタはオウギのことを好きになっていたの?ちょっと詳しく描かれなかったよね。いや、記憶を失っていたときのオウギとの付き合いが楽しくって、オウギと離れてからも思い出して仕方がなかったっていう背景はわかる。けど、銃でオウギを撃って暴言を吐いておきながら、久しぶりにオウギとの絡みがあったかと思えば恋する乙女になっちゃってるじゃん。ちょっと文脈の欠落を感じなくもないよね…。



 ギルフォードがコーネリアの絵皿を飾ってるのがウケたwなぜ絵画ではなく、あえての絵皿なんだろうか…。微笑ましい忠義者だよね。。さて、次回はスザクが復学してくるみたいです。いやぁ、最後の場面でスザクが学園の前にいる様子を映すだなんて、相変わらずの馬の前に釣竿でニンジンを垂らすような演出だこと。。

テーマ:コードギアス 反逆のルルーシュ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/04/04(日) 00:01:00|
  2. コードギアス 反逆のルルーシュ R2
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