土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『HEROMAN』#02「エンカウント」の感想。

「なぁ、ジョーイ。ヒーローマンはお前にとって、どんな存在なんだ?まずはそいつを考えて、お前がどうしたいか決めればいい。他人がどうこうっていうよりも、お前自身が決めることだろ?」
『HEROMAN』#02「エンカウント」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 う~ん、こりゃぁ桃太郎だね。悪い鬼がいて、それを仲間と一緒に退治するっていうストーリーだ。どうして鬼が悪いのか、どうして問答無用で退治するのか、そこらへんの説明がないってのがミソ。すべては省略に付し、最も簡潔かつ無批判に勧善懲悪の発想を持つ感じ。やっぱり、テレ東の18時にやるのは微妙だなぁ。。日曜日の朝8時とか、平日の夜19時とかにやっていて、ご飯を食べながら小学生が見るようなタイプだと思う。けど…、これを小学生に見せるの?wいまどき、こんなに善悪をはっきりさせた内容ってのも時代とマッチするのか疑わしいし、侵略者とわかったならば躊躇なく破壊してしまう感覚っていうのはどうもねぇ。。せめて、パンチが当たったら遠くの空に飛んでって星になるくらいの演出でいてほしいw扱うべき問題は何を悪と見るのかっていう思考の過程や、正義としての矜持とは何なのかっていう部分じゃないのかなぁ。。理念もなく悪を退治する爽快感に酔いしれるカッコいいだけのヒーローを提示して、何がしたいのだろうか…。これのどこが新しいヒーローなの?と思ったりする。ジョーイきゅんの成長はそれとして…、ねw

■ジュブナイルの主人公

「僕、どうしたらいいのかな…。こんなスゴい力を持ったロボットを、僕が持ってていいのかな。やっぱり、どこかに隠しておいたほうが…。」
「なぁ、ジョーイ。ヒーローマンはお前にとって、どんな存在なんだ?まずはそいつを考えて、お前がどうしたいか決めればいい。他人がどうこうっていうよりも、お前自身が決めることだろ?」

 基本的には、ジョーイは引っ込み思案で自分に自信を持てない男の子っていう設定なんだろうね。それがヒーローマンとの出会いを通して、自分に自信を持つようになり、他者を助けることによって次第に社会的な認知も上がる…、みたいな。そんな筋書きが安易ながら想定できる。サイの助言っていうのはジョーイの自立を促すようなものだったし、今後もこんな関係性からジョーイの成長譚としてジュブナイル的な物語が紡がれるんだろうね。

「僕の中にも、こんな力が…。」

 うん?あの腕に装着するメカニックによって身体能力の強化が行われるんだろうか。。なんだか、ジョーイの心情とシンクロしているのか、ジョーイがリナを助けようと必死になったときに光が強くなっていたと思う。これって、後にジョーイが強く正義の力を信じるとヒーローマンも強力なパワーを発揮するみたいな展開になるんだろうか。。強く信じれば何事も実現するっていうテーマが出てきそうで怖いよね。。てっきり、そんな強化されたジョーイがヒーローマンと一緒に戦うのかと思ったら、やっぱり後ろで指示を出しているだけだったしw自分の力で…っていうわけではないのかもしれない。まだヒーローマンっていうシステムが何なのかわからないから、何とも言えないね。

■至上命題的なカッコつけ

「ジョーイ!やったわね、ジョーイ。」
「うん。ヒーローマンは僕らのヒーローだ!」
「うんん、それは違うわ、ジョーイ。あなたたちがヒーローよ!」
「僕達が…?」

 なぜリナは「あなたたちがヒーロー」だなんて言ったのだろうか。確かにジョーイは身を呈してリナのことを守ったけれど、それ以前にヒーローマンという存在に驚くべきだし、ヒーローマンを侵略者ではないと判断できたことが不思議でならないwジョーイは自分は何もしていない非力な状態で、ヒーローマンが頑張って守ってくれたという事実からヒーローマンのみをヒーローだと言っている。そんな事情を察しているのか不明なまま、ジョーイも含めてヒーローだって言えるだけの動機や根拠が示されないため、どうもリナのセリフが薄っぺらくなってしまったように思う。
 なぜリナの兄であるウィルは戦いの様子を覗き見していたんだろうか…。しかも、なんだかジョーイに文句があるような感じだったよねぇ。たぶん次回の話で具体的な描写があると思うけど、彼がジョーイに突っかかる動機もいまひとつなんだよね。大事な妹と接触して欲しくないってのはデフォルトとしても、ジョーイが力を持つことに対して反感を持つような感覚っていうのは理解できないなぁ。彼の中にこそ悪の要素があるようにも思えるんだけど、そこは取り上げないんだろうか。。むしろ、初めからジョーイに突っかかるウィルっていう設定も、監督の言う「ストレートな勧善懲悪」を象徴するような設定だったのかもしれない。
 とにかく、設定の背景にあるべき「なぜ」に答えるだけの根拠や動機が省略されているように思う。そもそも、善悪の境界線をきっちりと線引きして、そのラインに対して疑問を持つことをタブーとしているわけだから、こういった諸事の設定に対しても暗黙のうちに前提とするよう視聴者には求められているんだろうね。こういった類は無批判に見ないといけないのかもしれないw
 なんだか、すべてがご都合的な展開だね。前回の車の屋根をどこかの住宅地に投げた場面もそうだし、ジョーイきゅんがヒーローマンに命令するときの掛け声もそうだし、侵略者との戦闘の場面に都合よくリナもウィルもサイも関わってくるのもそうだし、どれも決まりきったお約束のカッコつけを演出するためにやってる気がする。カッコよければそれでいい、悪を倒せばそれでいい、そんな感じだよね。今までの日本アニメって、こういう類の話はパロディーにするかギャグっぽく扱うかしてきた作品が多いように思うから、今さら真面目にやられても困るw地球人に対して文明レベルが低いと言った侵略者でさえ、指示を出しているジョーイを先に倒すという戦略をとらなかったり、一時的に撤退する措置をとらなかったり、まずは情報の取得を最優先にしたり、そういった戦略をとることなく都合よく退治されちゃったし…。地球人をバカにするだけの知能レベルの高さは示してくれなかったよねw



 あのヒーローマンを起動するシーンってバンクで頻繁に使うのかなぁ。。命令するときの掛け声もそうなんだけど、なんだかダサくね?w最後のヒーローマンの決めポーズも微妙だったし…。批判的なコメントばかりですが、今後とも愛を込めてお送りしますw

テーマ:HEROMAN - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/04/08(木) 22:00:00|
  2. HEROMAN
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lizardofsuturn.blog40.fc2.com/tb.php/280-3634ba0a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。