土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『さらい屋 五葉』#01「形ばかりの」の感想。

「そう、その余裕なのでござる。そういうふうに笑いたいものでござる…。」
「笑おうとすりゃぁ、いくらでも笑えるもんだぜ。」
『さらい屋 五葉』#01「形ばかりの」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 まぁ、なんだ…。漫画やアニメで江戸時代っていうと、何かとニートを描くんだよねw単なる浪人だけど…。『るろうに剣心』の剣心だってニートだし、『サムライチャンプルー』の二人もニートだし、『ストレンヂア-無皇刃譚-』の名無しもニートだし、『幕末機関説いろはにほへと』の秋月だってニートだし、『PEACE MAKER鐵』の市村もニートに毛が生えたようなもんだろうし、『風まかせ月影蘭』の蘭だってニートっちゃぁニートだし、あの『SAMURAI7』の面々だってニートでしょ?w時代劇っぽい作品って、おそろしくニート率が高いよねwwとは言え、この『さらい屋 五葉』では二種類のニートが出てくるみたいだから、その対比を楽しむってとこなんだろうか。なんだかノイタミナの枠で放映されるアニメって、コンセプトが透けて見えるようであざといよね…。どうせ20代~30代をターゲットにして社会の中でどう生きるのかっていうような問題をニート視点も踏まえて扱い、キャラクターの作りもオタク性を排除してできるだけスマートな感じに仕上げるっていう寸法でしょ?まぁ、妥当過ぎるというか上手い企画だろうし、むしろこういったコンセプトが感じられない他局のほうがよっぽど危ない気もするけど…w純粋に面白そうなので、追いかけます。

■社会不適合者の行く先

 今回の話では弥一と秋津政之助の対比がよく出ていた。弥一は「かどわかし」という人さらいを生業にしているし、政之助は藩主から暇を貰った浪人だし、お互いに表立った主な仕事を持っていない点では共通している。でも、かたや弥一は飄々と肩の力を抜いた生活を送っており、政之助は必死に仕事を探しながら毎日をもがいて生きている。別段なんにも社会的な境遇は変わらない上に、弥一は人さらいという一面では悪行とも言える仕事で利益を得ているにも関わらず、政之助は弥一の生き方に憧れを抱いていた。これって、面白いと思う。
 言ってみれば政之助も弥一も自分の所属していた社会から追い出された身だと言える。政之助はその優れた剣の能力ではなくおどおどした性格の面から「お前は社会不適合者だ!!」と言って暇を与えられたし、弥一は養子に入った家の本妻に嫡子ができたからと言って不条理にも邪魔者となったんだと思う。どんな理由であれ、二人とも社会から追い出されたんだね。。この点、浪人と言っても、現代のニートと共通する部分の多いところだと思う。
 しかし、その境遇に対してどう行動するのかっていうところで二人は大きく違っていた。弥一は人さらいをやってアウトローな道に踏み込んでいる。政之助は口入れをしてもらって用心棒の仕事を得ようと必死だし、将来的には藩に復帰しようとも考えているみたいだった。最初から社会との関係を諦めてしまっている弥一と、なんとか社会に適合しようと自分を変える努力をする政之助っていう対比が読み取れると思う。
 そんな設定の二人が出会ったことで、ちょっとした化学変化が起こるわけだよね。政之助は弥一の生き方に触れたことによって、飄々とした生き方に憧れたようだった。政之助が社会に戻るのかアウトローの道に踏み込むのか、そこでの葛藤や気持ちの向かう先がどうなるのかっていうのが、これから面白くなると思う。
 こんな趣向の作品って言うと、『BLACK LAGOON』とか『東のエデン』が類するものになるのかなぁ。ブラクラはアウトローの世界に踏み込んじゃった主人公の目に日本社会がどう映るのかっていうテーマもひとつに持っているし、エデンはニートの問題を扱いながら若者が社会にどうアプローチするのかっていうことを考えていた。政之助のように社会不適合の烙印を押された人物が、果たしてどう行動するんだろうね。今の社会に適合できない多数の人々がどう生きるのか、その道が既存の社会を捨てたアウトローな方向しか考えられないのか、そんなテーマを背景に考えることもできると思う。社会に従順であるべきなのか、あるいは個人のありようを最大限に発揮すべく社会とは隔絶した場所で余裕ある生き方を選ぶのかって感じ。ただし、『デュラララ!!』の折原臨也の言葉を借りるならば、「本当に日常から脱却したければ、常に進化し続けるしかないんだよ。」ってことなんだろうねw

■弥一の生い立ち

 五葉のリーダーである弥一って、あれは誠之進が成長した同一人物だよね?前半の流れの中で誠之進と弥一の姿を重ねながら演出する場面も何度かあったから、映像文法からしてそう受け止めてもいいと思うんだけど…。利発で悟ったようなところは共通の資質を感じさせるし、グレた理由だって養子に入った家の本妻に嫡子が生まれて追い出されたからなんじゃないのかなぁ。。その設定を駆け足でざっくり端折って展開してしまったために、理解がなかなか追いつかなかったよw



 背景がキレイだったなぁ。。あの紅葉が美しかった。キャラデザもどことなく独特で、その最大の原因はあの彩色にあるんだと思う。マングローブの前作になる『聖剣の刀鍛冶』のダダ滑り以来、ようやく本分を取り戻したような感じだねwっていうかさ、見ていて何度かノイズが入ったのは気のせい?提供を画中に出すのは止めようよ…。次回予告がサザエさんになってて笑ったけど、なぜこの作風でラストをパロディーでやったんだろうか。。ちょっと無駄に下品になったような気もする。

テーマ:さらい屋五葉 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/04/16(金) 04:35:48|
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  1. 2010/04/21(水) 04:31:43 |
  2. ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人

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