土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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おすすめアニメ20選!

 ここらでひとつ、埋もれがちな良作アニメを世に知らしめんがため、おすすめなアニメをいくつかご紹介したいと思います。基本的に有名な作品は取り上げず、あんまり名前を聞かないけど良作だと思った作品を選びました。あんまり作画のことはわからないので、シナリオ面など内容での評価になるかな?頑張って少なくしようとしたけれど、キリよく20選が限界だった…。タグっぽく簡単なキーワードを付けながら、短くコメントしました。順不同。ご参考まで。。。





■『COWBOY BEBOP』宇宙 賞金稼ぎ ガンアクション オマージュ
 こればっかりは有名とは言えど、入れないわけには行かない…w言わずと知れた名作であり、もしかしたらこれを超える作品は出ないかもしれない。セリフや映像による表現の豊かさは追随を許さないクオリティーを誇っており、先行の作品に対するオマージュを絡めながら見事に作品世界を作り上げている。まさしく不朽の名作と言うに相応しい作品だと思う。
■『人狼 JIN ROH』赤ずきん 特殊部隊 内部抗争
 最後の場面で物語のすべてが集約されていく様は見事だし、主人公が人と狼との間で葛藤した末に発した慟哭は物狂おしいあまりに吐き気すら感じた。その緻密なシナリオの組み上げ方は見るに素晴らしく、主人公の押し殺される感情が上手く描き出されていた。
■『機動警察パトレイバー2 The Movie』危機管理 公安 悲恋
 単なる警察モノとして、その職業柄から出る日々のドラマを描くわけではない。平和ボケした日本の防衛体制への問いかけから始まり、テロリストと公安活動のせめぎ合いをライブ感たっぷりのレイバー部隊を中心に物語った作品。特に、南雲隊長とテロの首謀者である柘植の愛執と決別の入り混じった複雑な関係性が印象に残る。
■『GHOST IN THE SHELL』電脳 人形遣い ゴースト 少佐
 これも有名ながら、外すことのできなかった作品。人間とはどのような定義のもとに存在しているのか、人間の似姿を持つ人形に意志が宿ったことによって改めて問い直される。ネットの普及によって記憶の外部化や心身の乖離が現実のもとに進む中、多くの示唆を含んだ思考実験が行われる。
■『RD潜脳調査室』電脳 近未来 地球律 恋愛 ふとましい ドム娘
 どこまで科学の力によって可知領域を広げたところで、不可知の領域によって支配される生の体系に手は届かない。非常によく考え抜かれた最新最上と思われる近未来を舞台に、科学の行く先と穏やかな恋模様が描かれる。人工知能のロボットと人間は恋をすることがあるのか、年齢や身体関係に囚われない純粋な恋愛は成り立つのか。
■『電脳コイル』メガネ 怪談 都市伝説 噂 子ども サッチー
 アナログな怪談や都市伝説といった要素を、デジタルなネット上のバグ現象などに置き換えて物語に取り入れた部分は発想の勝利と言える。子どもたちの奔放な遊び心を「メガネ遊び」を通して写生的に描きながら、友達関係をはじめとする人と人のつながりを電脳世界という虚構を立ち上げながら見つめなおす。
■『灰羽連盟』天使 名付け ラッカ 罪 死後
 天使のような姿をした少女達の日常が繊細な心理描写とともに描かれる。独特の世界観を用いながら、少女達の友情・悩み・愛情・嫉妬・恐怖などが具体的な話に織り交ぜながら紡がれる。作画においても定評があり、内容的な世界観にふさわしい独特の映像世界が展開されている。
■『地球少女アルジュナ』生き方 環境問題 ラージャ 天晴れ元気
 環境破壊に悲鳴を上げる地球を救う役目を負わされる主人公の戦いを描くが、ファーストフード的に様々な場面で便利さを求める現代人の傲慢かつ無知な生き方を批判する内容も含む。自然界にあふれる知の体系に触れながら、自分の感覚で食べられるものと食べられないものを見分けられなくなった現代人をあざ笑う。
■『マクロスゼロ』プロトカルチャー 文化人類学 鳥の人
 近代化以前の文化が今も生きている南海の孤島において、オーパーツの謎や先史文明を題材にしながらオーバーテクノロジーの発達とエイリアンとの戦いを描く。マクロスシリーズの中でも出色の作品であり、主人公と恋愛関係になる姉妹の三角関係を踏まえながら、民俗学的見地を下敷きにしてコンパクトに物語がまとめられた点が素晴らしい。
■『∀ガンダム』ガンダム 世界名作劇場 ひげ よしなに
 ガンダムシリーズの中でこの作品を第一に挙げる人は少ない。しかし、その物語の完成度の高さは他のシリーズ作品と比べるまでもなく、登場人物同士のエゴイスティックな言動から始まる表情豊かな人間ドラマはいかにもガンダムらしい特徴と言える。主人公を取り巻く女性の内面が上手く描き出され、かつ彼女たちが苦悩した作品。
■『宇宙のステルヴィア』学園 超ひも理論 しーぽん
 子どもたちの成長や恋愛を取り上げつつ、大人に負けず時代を進んで引っ張っていく姿が印象的に描かれる。その成長の過程を事細かに物語の中に取り入れたため、キャラクターの最初と最後を比べるとその大きな成長に目を見張る。数多くの登場人物を見事に同じフレームの中に収めた点も、物語の豊かな世界観の下支えとして機能している。
■『天元突破グレンラガン』熱血 螺旋の力 アニキ 穴掘りシモン
 伝統的なロボットアニメの王道を行く集大成的な作品となった。ご都合主義もなんのその、彼らの熱い魂が作品を通して伝わってくる。向上心という際限のないエネルギーの危険性と可能性を「螺旋の力」という設定に置き換えて、銀河規模の戦いをやってのける。
■『無限のリヴァイアス』自治 ジュブナイル ファイナ様
 子どもたちだけが宇宙船という限られた空間に取り残される中、彼らはなんとか生き残ろうと奮闘する。大人によって作り上げられた秩序の上に生活するのではなく、無秩序な状態からどのように子どもたちが社会を作り上げて生き抜く方策を見つけ出すのかといった過程が泥沼の人間関係とともに描かれる。
■『コードギアス 反逆のルルーシュ』ダークヒーロー 世界の破壊
 アニメの王道を踏まえながらも、伝統的な正義の味方をものの見事に否定した作品。主人公のルルーシュは従来であれば悪役に相当するキャラクターであったが、その社会に対する憤りを動機として世界の破壊を望む姿がヒーロー像として享受されるようになったことは大きな画期とも言える。
■『千年女優』千代子 鍵の君
 大女優の一代記をインタビュアーの質問から思い起こす回想録の体裁を取るが、時間と空間を越えた入れ子構造を取り入れた演出は現実と虚構の交錯を導き、見事に物語の重層性を高めることに成功している。その結果として、彼女が時代を超えて追いかける相手との不滅の恋が成立し、ひとつの恋愛譚の様相を見せる。
■『パプリカ』虚実交錯 夢の共有 アムロ
 同じ夢や幻想を複数の人が共有・体験するというモチーフは先行の作品でも多く取り上げられてきたことだが、その系譜に位置する作品の集大成としても見ることのできる作品。入り乱れる虚構と現実の中において、観念的な世界から新たな現実が立ち上がってくる。認識や思考のあり方を問い直される作品でもある。
■『クレヨンしんちゃん アッパレ!戦国大合戦』おまたのおじさん
 あの嵐を呼ぶ幼稚園児しんちゃんが少し大人に成長する物語を描いた。小気味いいテンポで進むギャグテイストな展開は相変わらずだけど、しんのすけという純粋無垢な装置が恋愛や大切な人の死に直面して感じることを具体的なストーリーとともに言葉少なに多くを語った。
■『クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲』大阪万博
 大人が子どもをそっちのけで過去の懐かしい時代へと立ち返ろうとするシナリオを用意する一方、しんちゃんたち子どもが大人の目を覚まして未来へ時代を進めようと奔走する。家族の絆を描きながら社会風刺も盛り込む内容は充実しており、上手い具合にしんちゃんらしい話に織り交ぜている。
■『MIND GAME』クジラ 吉本興業
 主人公がつまらないと思っている日常の大切さを、何のしがらみもない自由かつ愉快な非日常のクジラの胃袋の世界から見つめなおした作品。映像表現の美しさと奇抜さは群を抜いており、映像を見ているだけでも楽しくなる。吉本興業所属タレントの好演も見られ、100分という短さながら内容がぎゅっと凝縮されている。
■『カイバ』チップ 記憶の移し替え
 記憶と身体を分離させることのできる世界観を舞台に、身体を超えたところで成立する恋愛が主人公の記憶を取り戻す旅を通して描かれる。独特の映像世界はほかの作品と一線を画するもので、内容とともに良質な童話を思わせる作風になっている。



 ずっしりした作品ばっかりになっちゃったw最近のライトな作品が流行る風潮からして、あまり見返されるようなものじゃないのかもしれない。少なくとも、ここに挙げた作品は何十年経っても色あせることのない内容を持っていると思うし、それだけ作品としての力が強いもののように感じる。まずはご覧あれ。。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/04/19(月) 00:01:00|
  2. アニメ時評
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

お久しぶりです

引っ越した地域ではあまりアニメをやってないので
ここに挙げられた作品を中心に
レンタルしてみようと思います
  1. 2010/04/22(木) 15:12:08 |
  2. URL |
  3. 藤川 #-
  4. [ 編集 ]

お久しぶりです。

地域によってアニメ弱者になってしまうというのは非常にゆゆしき問題だと思います。ちょっとおおげさですが…(^_^;)『化物語』や『イヴの時間』のようにネット配信で…、というビジネススタイルは確立しないのでしょうか。
独断と偏見で選んでいますが、どうぞご参考まで。

悠木碧さんの名前が間違っているというご指摘を頂き、ありがとうございました。訂正しております。ついついチェックを怠ってしまいました。
  1. 2010/04/22(木) 23:58:40 |
  2. URL |
  3. 土星蜥蜴 #-
  4. [ 編集 ]

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