土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『HEROMAN』#05「アサシンズ」の感想。

「お願い、ジョーイ。私も連れて行って!!」
「な、なんで…!?」
「どこにいたって、危険なことに変わりはないわ。だったら、ジョーイとヒーローマンの側にいるのが、一番安全でしょ!?私は絶対にお兄ちゃんを探し出したいの!だから、お願い!!」
『HEROMAN』#05「アサシンズ」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 ウィルの再登場早いなぁwwウィルとニックは真の悪役になるどころか、単なるヤラレキャラとして早々に出てきちゃったねwあれじゃぁ、悪意も何も関係なく、ただ敵に利用されるだけじゃん。その意味も、味方と戦わなければならない引け目をジョーイとリナに感じさせるだけの道具でしかなくなっちゃう感じがする。それにしても、身内が敵に操られて戦わなきゃいけない状況になるっていうのは、これまたベタな展開だよねw不自然に現場に残るリナっていうのも悲劇性を高めるためのご都合な展開だし、敵の捕虜になっているのがウィルとニックだけっていうのもリアルじゃないし、どうしても設定に無理があるように見えてしまう。そう、現実の世界を設定しておきながら、あまりにもリアルさを欠くご都合な展開に持っていっているのが微妙な感じ。これだったら『アンパンマン』のほうがスマートに勧善懲悪をやりつつ、しっかりとした物語性を持っていると思うw

■理念のないご都合主義的な展開

「お願い、ジョーイ。私も連れて行って!!」
「な、なんで…!?」
「どこにいたって、危険なことに変わりはないわ。だったら、ジョーイとヒーローマンの側にいるのが、一番安全でしょ!?私は絶対にお兄ちゃんを探し出したいの!だから、お願い!!」

 リナ、まずは服を着替えてきなさい。話はそれからだ!って感じだねwあの過保護そうな親が出しゃばることもなくリナが現場に残っていること、ウィルたちだけが捕虜になって肉体を改造されて再登場したこと、スクラッグが地球侵略に何年かかるかもわからないタマ転がしという非合理的な方法を用いていること、大量のスクラッグを投入しておきながらジョーイたち探索のためにスリーマンセルで地道なローラー作戦を展開していること、ウィルの武器が殺傷能力で劣る頼りないオール型のものだったこと、すべてがご都合な中で展開されている。もっとリアルに考えるならば、リナは親に連れられて有無を言わせず批難させられているだろうし、あれだけ地球人の情報を欲しがっていたスクラッグなら何人か捕虜を捕まえているだろうし、本気で地球を侵略するつもりならタマではなく実行力のあるビーム兵器で焼け野原にするだろうし、ジョーイたちを炙り出すためなら地球人を殺す場面を作ったほうが早いだろうし、っていうかタマを破壊できなかったからには放っておいても地球侵略に影響なさそうだし、本気でジョーイたちを倒すならばウィルにオールではなくビーム兵器なんかを持たせるだろうし…。突っ込みどころは相変わらず満載だった。一番不思議なのは、現実社会と地続きな世界観を設定しておきながら、物語の展開がものすごく主人公に都合よく運ぶように調整されてしまっているところだと思う。
 それと言うのも、すべてはジョーイたちの戦闘シーンやそれを通した成長を上手いこと成立させるためという観点に尽きると思う。とにかく、ジョーイには勝つか負けるかギリギリのところで勝利させたいし、ヒーローとしての自覚を促すためにも何かしら被害を伴った展開を用意しなければならない。そのためには、彼らの都合に上手いことマッチさせた筋書きを用意しないといけないんだよね。。
 ただ、それだったら完全なファンタジーにしてしまって問題がないと思う。たとえば『おじゃ魔女どれみ』とか『プリキュア』シリーズとか『アンパンマン』とか、そういった類の作品のほうがスマートに勧善懲悪の構図を成立させていると思うし、ドレミちゃんの成長具合は比べるまでもなく秀逸なものだった。あの無駄な肉をそぎ落とした物語構成は無理なく明快に子どもたちのヒーロー像を描き出していると思う。加えて、これらの作品は勧善懲悪以外のプラスアルファな内容も多い。それに比べてしまうと…、今回のヒーローマンは無理が過ぎて話にならない。
 考えてみれば、夕方六時と言えば土曜では『機動戦士ガンダム00』とか『地球へ…』がやっていた時間枠でもある。それに対して、『おじゃ魔女どれみ』なんかは朝方でしょ。。ちょっとヒーローマンのコンセプトから言って、夕方六時にやるのは理解できない。朝方向けにしたほうが割り切った感じになるし、夕方六時に持ってくるにはあまりにも繊細さに欠く。物語をご都合的に簡略化するのは問題ないんだけど、どうしても下手なんだよねwドレミのほうが、よっぽど安定して豊かな物語を紡ぎだしていたと思う。比べるまでもない。

■ベタなだけの内容

「こんなこともあろうかと」

 って、ウリバタケ班長ですか…。実は元ネタは『機動戦艦ナデシコ』までしか遡って思い出せないんだよね。。あれも他に元ネタが何かあると思うんだけど。。わからん。。
 今回もベタな感じが目立った。ウィルたちのような身内が敵になって出てくるのは何度も繰り返されてきたモチーフだし、リナのような気の強い女の子に主人公が振り回されるのもよく見る光景だと思う。そもそも、侵略者と戦うっていう構図も従来の作品で多く取り上げられてきたものだし、あの明確かつ暗黙のうちに線引きが行われる勧善懲悪も見慣れたものだった。今のところはオリジナルというか、この作品ならではの特徴が見出せない。やっぱりヒーローに憧れる側だった少年が、次第にヒーローへと成長していく過程を描くことに主眼があるのだろうか。。とは言え、五話を迎えても、それほどジョーイの内面が細かく描かれた印象はない。



 作戦を立て直すことに対して、なぜジョーイは抵抗を感じているのか。物語の冒頭でデントンが提案したことにジョーイは躊躇っていたけれど、意味がわからなかった。「もう、じっとしていられません!」とジョーイが叫んだことに関しても、動機が不明瞭なままだった。さて、そろそろ感想を書くことを中止しようかw

テーマ:HEROMAN - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/04/29(木) 22:00:00|
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