土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『機動戦艦ナデシコ』#11「気がつけば『お約束』?」の感想。

「なんと言っても、優秀な指揮官こそ作戦の要だからねぇ。」
「それだけじゃないでしょ?」
「もちろんだとも。指揮官だけで戦争はするもんじゃない。事前の準備も大切だし、日頃の訓練だって…。」
「いやぁ、そうじゃなくって、その…、仲間、かな。」
『機動戦艦ナデシコ』#11「気がつけば『お約束』?」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 ここ数回はトーンダウンした本筋とはあまり関係のない話になっているけれど、今回は演出が冴え渡ってテンション上がるような話だった。テンポ良く進むし、上手いことセリフを絡めてキャラクターのらしさを演出しているので、気が付けばエンディングになっている面白さがある。それぞれのキャラクターが板についてきたこともあって、自由にナデシコの世界観を遊んでいる感じがする。今回みたいなラブコメ見ていると、ホッとするというか、癒されるというか、穏やかな気持ちになるよ。郷愁ってやつなんだろうか…wちなみに、今日のイズミは絶好調でしたwwルリの「バカばっか」も多かったことだし、何かいろいろと調子のいい回だった。

■冷静キャラと熱血キャラのケンカ

「なんと言っても、優秀な指揮官こそ作戦の要だからねぇ。」
「それだけじゃないでしょ?」
「もちろんだとも。指揮官だけで戦争はするもんじゃない。事前の準備も大切だし、日頃の訓練だって…。」
「いやぁ、そうじゃなくって、その…、仲間、かな。」

 要はゲキ・ガンガーの見過ぎで熱血とか友情に憧れるアキトくんは、リアルでもそれを求めようとしてバカにされたわけですw夕陽をバックにケンカして、すぐさま気持ちのいい笑顔で仲直りをするというベタ過ぎる熱血アニメにあてられちゃったんだね。雨降って地固まるというか、熱血青春アニメの定番的な流れとしては、意見の対立から正面きってのケンカとなり、コブシで語った結果お互いの本気具合を知ることとなり、見事に仲直りをするっていうパターンがある。
 今回のサブタイトルにある「お約束」っていうのは、これのことなんだろうね。実際に、ラストの場面ではアキトとアカツキが朝日をバックに握手してるシーンで終わるし。なんだかんだ、アカツキはアニメのことをバカにして、そんなお約束みたいなものはないだろうという勢いでアキトのことを笑い倒していたけれど、結局はベタな展開を迎えることになった。そこらへんが「気が付けば」っていうことなんだろうか。こんな感じでゲキ・ガンガーの内容を冒頭で流して、それを下敷きにしたような展開を本編でやるっていうのはナデシコの常套手段だった。前回のアクアマリンの話も、まったく同じ形式のものだったよね。
 だけど、そのゲキ・ガンガーの内容をそのままナデシコに流用しただけじゃなかったのが今回は良かった。本来ならば単に熱血や友情のベタな展開をトレースするだけなんだろうけど、今回はその否定を前提に置いた上でのラストの仲間との友情だった。自動販売機を前にして、アカツキとヒカルとイズミが「仲間」が大事だと言うアキトを大笑いしていた場面が「否定」の部分になる。その一方で、リョーコだけは「バカ」とか言いながらツンツンしてたんだけどねw今回のリョーコはいつもより目が大きく描かれているように感じて、アキトとの関係の進展も合わせて、いつになく存在感があったwそんな話は置いといて、そんな「仲間」思いなアキトは補給物資担当のカバン持ちをさせられるし、とにかくアカツキはアキトのことをバカにする。本当は#25でアニメをたくさん見ていることを暴露するアカツキだけど、ここではアニメが嫌いだと言っているのも、実は細かな伏線だったりする。そうやって、ベタな熱血友情エンドを避けるのかと思うような展開を中盤で用意しておきながら、最後には結局、熱血エンドになるっていうのがゲキ・ガンガーを単に下敷きにするだけでは収まらない面白さがあった。バカにされたアキトがやけくそになって、無駄弾を使う場面に対して、冷静に「無駄弾を使うな!」と静止するあたりがアキトとアカツキの格差がはっきりしたところだったよね。本来ならばお互いが熱血キャラでケンカするんだけど、それを熱血キャラと熱血否定キャラとのケンカに置き換えたところが良かったと思う。
 そして、そんな朝日をバックにしたアキトとアカツキを見て、「私、次の同人ネタ思いついた!」というヒカルのセリフでオチが決まるwヒカルはアキ×アカなのか、アカ×アキなのか、どっちを想像したんだろうかwオチも含めて、見事に話の筋が通った回だったと思う。

■アキト×メグミの盛り上がり

「それに、エステバリスも危険にさらさずに済みますしね。」
「回りくどいなぁ、メグちゃん。それを言うならアキトさんでしょ?」
「そ、そうですね。」
「あらぁ、言うわねぇ。」

 今回のラブコメは冴え渡っていたwとにかくセリフが同時平行でどんどん出てくる。主人公が話しているのに、その脇では他のキャラクターが騒いでいる感じ。アキトがメグミとユリカの二人からオンリーの特別回線を受けているときに、外ではホウメイさんがアキトにコンタクトを取ろうと必死になっていたあたりが象徴的な場面だった。そろそろアキトとメグミの関係も来るところまで来て公然の付き合いになってきて、ユリカがやきもちを焼くっていう展開になりつつある。もうすぐメグミに見放されるんだけど、それに向けた一時の盛り上がりなんだろうね。リョーコもエステ隊の進軍の際にアキトに料理を持ってきて、これはこれで伏線が張られていた。ラブコメとはかくあるべしって感じ?

■背景で存在感を主張する脇役

「バカばっか。みーんな、バカ。」

 ルリが活躍してたw何度もバカとつぶやくあたり、かなり楽しかったらしいwコスプレが好きだったのだろうか…。とにかく、今回の話では脇役の方々があっちこっちで騒いでいて、存在感を出しつつ、コメディー要素を強めるために頑張っていたと思う。
 たとえば、ナデシコが墜落する中でも真面目にナナフシの分析を続けるイネスさん、ナナフシのレールガンに関する性能を事前に知らせておらず「あれ?言わなかったっけ…。」とボケをかますムネタケジュニア、エステバリス隊のブリーフィングでエステのプラモで説明をするウリバタケ班長、出発するアキトを恨みがましくも爽やかな言葉で送り出すウリバタケ班長と整備班、戦車のスペックを専門用語を交えて説明してしまいイネスさん顔負けなウリバタケ班長、あれ、ほとんどがウリさんだwこんな感じで、わいわいがやがやといろんなキャラクターがセリフをかぶせてくるあたりが賑やかで楽しい。定着したキャラクターの「らしさ」を活用しつつ、細かく深くナデシコの世界観を広げている感じがする。

★今日のマキ・イズミ★

「オモチの怪獣、モチ・ロン。」
「車洗う…、それは洗車。」
「目にキッス、命中。」



 次回のホシノ・ルリ・サーガ第二部を経て、ようやく本編に復帰する感じ。とは言え、すぐに総集編になるんだけどねwその後は佳境に向けてまっしぐらだ。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/06/03(木) 04:54:56|
  2. 機動戦艦ナデシコ
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