土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『BLACK LAGOON』#09「Maid to Kill」の感想。

「僕、知らなかったんだ。ロベルタがあんなに…、人を殺せるような人じゃないんだ。なのに、どうして…。」
『BLACK LAGOON』#09「Maid to Kill」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 ようやくブラクラの本領発揮っていう感じの楽しい回だったwロベルタ強すぎでしょww生身でいながらターミネーターと同じ性能を持つって、どんだけだよ…。爆発ありカーチェイスありガンアクションありの映像的な派手さも備えながら、ロベルタの本性を垣間見たガルシアの逡巡がよく描かれていたと思う。それにしても、なんとロベルタの眼が澄み切っていたことか…wメイドで猟犬で純情という、どう考えても同居できないキャラクターを成立させてしまうロアナプラが素晴らしくフィクショナルな空間として機能していた。

■交わる目線に込められた二人の逡巡

「僕、知らなかったんだ。ロベルタがあんなに…、人を殺せるような人じゃないんだ。なのに、どうして…。」

 この頃のガルシアくんはまだまだ純粋というか、腹を決めていなかったんだね。コミックス最新巻でのガルシアくんを知ってしまうと、この汚れのない彼の様子っていうのがどうにも泣けてくる…。
 このセリフって、ロベルタが激しい銃撃戦で相手をバッタバッタと撃ち殺している場面を直視して、それでもなお言っているんだよね。人を殺しているのを実際に見ているにも関わらず、それを受け入れたくない気持ちがそのまま表れている。本当は人を殺せるような人間ではないのに、何が彼女をこうまでして冷徹に人を殺せるようにしてしまったのか…。そんな問いかけがガルシアの頭の中で渦巻いているのかな。ただショックを受けるだけではなくって、彼女にそうさせた原因が何かを考えているところが、賢いのか何なのか。単なる防衛機制として事実を何とか歪曲させるためにそんな可能性を考えているとも言える。だけど、とにかくガルシアがロベルタのことを心の底から信頼しているということが伝わってくる表現だった。

「あんなロベルタ、嫌だ!!」

 でも、結局は負けちゃうんだよね。。ガルシアもまだ腹を括ってなかったということの証明でもある。ロベルタのことを信頼していて、なんとか彼女の行為を受け入れられるような理由付けを行いたかった。けれど、やっぱり目の前で獅子奮迅の激戦を繰り広げているロベルタを見て、正直なところを言ってしまうんだよね。ここらへんの反応を見せるところが、まだガルシアが青臭さを残しているいい部分だった。信頼はしているけれど、自らの抱いていたロベルタ像が崩れることに対して耐えられなかった純朴さが出ているように思う。結果、今のロベルタを否定して、自分からロックの手をつかんで、この場から立ち去ろうとした。ロベルタが自分を守ることに拘る理由や背景について知らなかったわけだし、当然の反応でもある。これがロベルタの動機を知るに至ると、必死になる理由もわかって猟犬モードのロベルタを受け入れることにもなるんだよね。そういった筋書きは、コミックスの最新巻で扱われていた部分だった。まずは、純朴なガルシアとロベルタの関係性が示された場面だった。
 このセリフを聞いた瞬間のロベルタの眼がキレイだったwあの場面になって、初めてロベルタのメガネの下が映像に出てくるんだよね。澄んだ眼をしていたよ…。最後の場面でダッチたちを乗せた車に取り付いたときも、そんな澄んだ眼が映されていた。どちらもガルシアと目線を交えた場面で、助けるためには猟犬としての本能を出さなければならないが、そうしてしまうとガルシアに無用な怯えを与えてしまう。ガルシアも今のロベルタを信頼するべきか逃げるべきか逡巡を見せるけれども、同時にロベルタも迷いを持っていた。そんな二人の微妙な駆け引きが描き出された目線だったと思う。

■いまだロアナプラに理想郷を夢見ているロック

「僕は信じてる。彼女が必ず助け出しに来てくれることを…。」
「いいなぁ、君は。そういうものを心に抱けて…。きっと助けに来てくれると君が信じてる、そのメイドのこと。それは本当かどうかはよくわからないけど、強い信念を抱けるなんて、きっと素晴らしい故郷だったんだろうなぁ。」

 今回のロックはイイ子ちゃんな感じがしたなぁ。まだ彼は日本にいるつもりらしいwこんなこと言ってたら、またレヴィに罵倒されちゃうじゃんw
 ロックは正しいこととか信頼することとか、信条を貫くことに対して憧れを持っているように感じる。それは#05「Eagle Hunting and Hunting Eagles」でレヴィと沈没船の中で口論したときにも表れていた。盗掘に際して、死者に敬意を払えだの、矜持はないのかだの、ボーナスを手に入れるために見境なく物色するレヴィに対して変にキレイゴトを並べていた。ここらへんのロックはいまだに健在っていう感じだね。
 ロック自身、日本の社会で上司の言うことを聞き、飲み会になれば一気飲みをさせられ、というような従属した生活を送っていた。そこでだって、当然、ロックがレヴィやガルシアに言っているキレイゴトが通用するわけではない。ロックにとってのロアナプラは彼岸に位置するわけだから、そんな彼からしてみればロアナプラはキレイゴトさえも通用するようなカッコイイ空間であると思っているんだろうか。他者から押し付けられて行動するのではなく、自分の意志を貫くことのできる場所として考えているようにも思える。そして、ロックの貫こうとしたのは正義感にも似たようなヒロイックな発想だった。社会のしがらみから離れた空間であるのだから、打算や媚びとは無縁の場所として人間的に正しいことを貫けると信じているのかもしれない。確かに、ロアナプラは法律の及ばない地域なわけであるし、社会性が皆無な中では公共性もなく他者から生き方を押し付けられることなどあるはずがない。

「いやぁ、そういや、僕の家族の者はどう思ってるんだろうかってね。」
「それって…。」
「いや、なんてことない話さ。」
「母ちゃん恋しいか?」
「どうだかな。そんなだったら、こんな土地からは、きっと早くにおさらばしてるかもね。」
「ロック、つまらねぇ話だぞ。それは自分に都合のいいママンを追い求めて拗ねてるだけの、クソガキの発想だ。」
「理想についての話さ。信じられるものを心に抱いているかどうかという…。」

 ロック、ホームシックなのか?wロックはガルシアが同郷人に強い信頼を寄せていることから、それを素晴らしい故郷だと言った。これって、つまり自分の故郷は素晴らしくないってことだよね?したがって、恋しかったのならば早く帰っているとまで言っている。要は日本って嫌な場所だったなぁっていう愚痴を言っている感じ。
 そこで、レヴィはすかさず鋭い突っ込みを入れるんだよねwママンの話を言っているけれど、言い換えれば、自分の所属している社会に勝手な理想を重ねて、現実との違いに絶句して逃げてきただけっていうことだと思う。ロックのセリフは理想について語っているから、浮付いているように聞こえるんだよね。まさしく、レヴィの突っ込みは鋭かった。だけど、ロックが自分で理想のことを語っているだけだと認めてしまうのが、どうにもタチが悪い。いつになったらロックは現実を見るようになるんだろうねぇ。。



 ヴィソトニキがキター!!wあのバラライカを中心にゾロゾロとメンバーが集まってくる場面ってシビレるよね。。ボリスも「大尉殿、久しぶりに戦争ですか。マフィアごっこは身体が鈍っていけませんな。」とか言って、カッコ良すぎるでしょ。。っていうか、あんたちのやってることは「戦争」じゃなくって、「戦争ごっこ」でしょ?w

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/06/07(月) 14:24:40|
  2. BLACK LAGOON
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