土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『デュラララ!!』#22「解散宣言」の感想。

「私はただ、あなたが傷付いたり、誰かを傷つけたりしてほしくなかっただけなのに…。あなたからも逃げ出してしまった。私は…。」
『デュラララ!!』#22「解散宣言」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 気合い入ってるなぁw作画も良かったし、杏里の内面について言葉少なに多くを語っている部分もあった回だった。帝人たちダラーズの設定なり関係性や正臣の内面に関しては省略気味に感じて疑問も多かったけど、何よりセルティが杏里にヘルメットをかぶせる場面が良かった。今回の罪歌編のヒロインが杏里だったっていうことを再確認させられたよw帝人と正臣に寄生してしまっている状況を変えようと、空回りしつつも奮闘している姿が描き出されていて面白い。そして、何よりカズターノの再登場が印象的だったw罪歌編になってから平和島幽がOPとEDにしか登場してないっていうのに、大した役割だよww

■一歩進んで二歩下がった杏里と試金石を帝人に移し考える正臣

「見知らぬ人たちが助けてくれる。それが、夢を見ているみたいで…。」
「でも、私の夢は、いつでも私の嘘だった。明るく笑う幸せな家族の夢だけを見ていた。だから、これは夢なんかじゃない。現実。その手が、そう教えてくれていた。それから、ふいに気が付いた。この手を知っていると。触れたことなどなかったのに。これは…。」
「大事なことはなぜ、気付いたときには失っているのだろう。」

 こんな感じにセリフを分散させる方法が今までもよく使われてきた。つなげれば一連のモノローグになるんだけど、それを具体的な出来事の進行に合わせて小出しにする感じ。よく使われるモノローグは、そのキャラクターがその瞬間に思っていることを語らせる場合に使われることが多いように思うけど、この場合は作中のキャラクターが後から回想して、そのときの気持ちを説明しているような形になっている。ちょっと通常のモノローグとは意味合いや性質が違うような気がするなぁ。ナレーションに近いような気もするけど、そうでもないのかなぁ。。

「なんとかしなければ…、額縁を通して世界を見てきた少女は思う。しかし、額縁を超えて彼女の世界を訪れてくれた少年は、すでに捕えられていた。自らの過去という重いくびきに。彼はもう、逃れられない。」
#19「蒼天已死」より

 中身はと言えば、ようやく杏里が正臣の差し出す手に気付いた感じだった。今までの杏里は自分を取り巻く出来事をテレビの向こうでやっていることのように感じていて、額縁を乗り越えてきた正臣に対しても無感覚でいた。けれど、ようやく今まで正臣が手を差し伸べようとしていたことに気付いたんだね。自分の周囲で起こっていることは額縁の中に描かれた嘘の世界ではなく、現実の世界であるということを自覚できた。そんな瞬間だったと思う。そして、それに気付いたときには正臣が手を振りほどこうとしていて、もうどうしようもなくなっていてんだねw

「紀田くん…、どうして?」
「どうして…、か。黄巾賊にからまれてるとこを、俺が助けるなんておかしいってこと?」
「え?」
「さっすが、俺のエロ可愛い杏里ちゃんだぁ。そんな恰好も似合ってるね。ねぇ、ひとつ聞いてもいい?杏里ちゃんは何をしてるのかなぁ。こそこそ隠れて、何を探ってたわけ?教えてよ、杏里ちゃん…。何が目的!?」
「私は…、紀田くんが…。」
「俺が何、俺が悪いの?杏里を守ろうとした俺がバカ!?だよねぇ。」
「そんなこと、言わないで…。」
「帝人は何にも知らないの?あいつをどうするつもりだったの?」
「私は…。」
「あいつの…!あいつの気持ち、わかってて!!」
「紀田くんは、どうして竜が峰くんに言えないの…?」
「楽しかった!?俺を騙したり、あいつに取り入って…!!(何言ってんだ…、俺。)」

 宮野さんの声が…。怒りを皮肉に交えつつ悲劇性とか狂気をも感じさせる部分を頑張って声で出していた感じ。わかるんだけど、さすがにやりすぎ感が(^_^;)沙樹を守れなかったトラウマを払拭するために杏里を守ろうと決めていたこともあって、正臣は「杏里」のことを考えるよりも「守る」ことを第一に考えるようになっていたみたい。本末転倒だよね…。さすが杏里は試金石っていうだけのことはあるwそんな「守る」ことに固執していた正臣からすると、守る対象が責める相手だったという構図は、やるせなくてしょうがないのかもしれない。そうして、守る対象を杏里から帝人に切り替えることで、防衛機制を働かせたわけですね。今度の試金石は帝人っていうわけだw
 杏里も素直に話せばよかったのに、ビンタして逃げてきちゃったからイケなかった。お互いに対話をすることなく憶測で勘違いしている点では、対面したところで何も解決へと進んでいない。この状況は四話くらい前からずっと引きずっているパラドックスだよね…。対話してしまえば解決するのに、対話する言葉を失っているキャラクターたちみたいな設定があるんだろうか。これでバベルの塔を意識したプロットを考えているならわかるけど、どうもそういう趣向はないような気もする。単に疑心暗鬼に陥った親友同士が悩み抜くっていう構図が見て取れるだけで、その三者鼎立の関係も無理感のあるものだっただけに、だいぶ薄っぺらに感じられるところではある。まだ解決をどう図るのかっていう部分が見えないだけに様子見しかできないけど、これで素直に仲直りってだけじゃぁ物足りないよね。

「私はただ、あなたが傷付いたり、誰かを傷つけたりしてほしくなかっただけなのに…。あなたからも逃げ出してしまった。私は…。」

 杏里は額縁の外に踏み出そうとしていたわけだけど、いいところで元居た場所に戻っちゃったんだね。自分で事態を解決することもできないままセルティに助けられたときには、自分の無力さを嘆いてか涙を流していた。いい感じだよねぇ。。なんだか芽が出そうで出ない感じの、細胞分裂真っ盛りな感じがある。そんな杏里の葛藤する様子が描かれていた部分に関しては、かなり惹きつけられた。

「一人でいる時間は長くて、私はたくさんたくさん考えました。そうしていると、二人の顔が浮かんできて、二人の笑顔が浮かんできて、消えません。」

 え、何を考えたの?「たくさん」とか「など」とか「とか」っていう表現は、気をつけて使わないと中身の無さを強調することになっちゃうぞwでも、やっぱり杏里は「夢」を見てしまってるんだよね。現実の正臣と帝人は笑顔なんて浮かべていないのに、まるで彼ら二人を亡くなった家族と同じような扱いをしているじゃないかw最初のセリフでは「私の夢は、いつでも私の嘘だった。明るく笑う幸せな家族の夢だけを見ていた。」って言ってたものを、そのまま「私の夢は、いつでも私の嘘だった。明るく笑う幸せな紀田くんと竜ヶ峰くんの夢だけを見ていた。」と置き換えられる感じ。せっかく前に進もうとしていたのに、これでは二歩下がったようなものだね。
 セルティにすべてを打ち明けた杏里だったけど、杏里が律儀にもセルティの顔があるであろう空間を見つめて会話する姿がツボだったwシリアスなんだけど、ありゃぁ滑稽だよww新羅が同じことをしても普通なのに、杏里がやるとおかしいっていうのは不思議な感覚だね。

■義賊ごっこ集団としてのダラーズ

「近くにいる人、誰か助けて下さい!集まって、みんな!」

 帝人くん、君の決意とはこれのことなんですか?wまた数に頼ってるよ…。進歩のない男だwしかも、帝人の力は杏里の救助に何も影響を与えていなかったし…。残念!w

「守衛のバイトもダラーズでお送りしました。(引用者;訳)」
「ちょっとお手伝いしました通りすがりのダラーズでした。いや、ほんとはもうやめようと思ってたんだけどさ。」

 ダラーズの組織の特徴は、リーダーをトップに据えた縦割り構造を持たないということだった。それぞれのメンバーが自分の意志で気ままに参加し、組織としての役割を彼らに押し付けることもない。これが、黄巾賊との抗争において、なぜリーダーの責任を問おうとするのかといった疑問点を出す理由にもなっていた。命令を出すようなリーダー的存在がいないのに、どこに責任を問えるっていうの?この点からもわかるように、ダラーズは個人が勝手に参加するものであって、組織としての機能はほとんど果たしていなかった。ただ、情報の共有に関してのみグルーピングがなされており、メンバーサイトを通じて発信される内容を知っているかどうかがダラーズである条件にもなる。
 そして、今回の彼らの行動には動機がまったく見えない。滝口はどうして戻ってきたの?カズターノはどうして手助けしたの?互助の精神を持つことはいいことだろうけど、そんなの勝手に個人でやっていればいいじゃないか。わざわざ自分のやったことを報告することの意味がわからんwかつて行われたラクガキの清掃作業もそうだけど、ダラーズにはボランティア的な行動をやる風習があるらしい。そうして、互いに誉めあうことで自分の行動に意義を持たせるっていうこと?穿ち過ぎかなぁ。。どうしてもダラーズの連帯意識の根源がわからないんだよね。それに、あれだけ大量のメンバーがいるにも関わらず、誤情報とか勘違いとか情報提供の時差とかから生じる齟齬がなかったのも不思議。親友の三人はネットでもリアルでも対話することができていないにも関わらず、ダラーズはいとも簡単にネットでコミュニケーションをやってるんだねwやっぱりダラーズっていう設定がわからない。。
 とは言え、ダラーズっていう、ゆるやかな帰属意識を持つ集団をネット上に作るっていう発想は面白い。池袋という現実のローカル性とダラーズのメンバーサイト参加者の共有するネット上におけるローカル性が一致しているからこそ、今回のようなことができたんだと思う。面白い現象だよねwネット上におけるコミュニティは地縁的なローカル性を保持することは難しいだろうに、様々な学校や会社や仕事に関わっている人が「池袋」をキーワードに同じコミュニティに集まっているところが面白い。世界と瞬時につながってしまうネット社会では、土地とか地域っていう発想は通用しないよね。そういった地縁性から離れて、同じ趣味とか思考を共有する人が集まってコミュニティを作ることはよく行われている。でも、こうやって現実の地域と密接にリンクするような形でネット上でもコミュニティが作られているのは面白い現象だと思う。

「見つかったんだ。もう、一番大事なことは…。」

 そして、突然の解散へ。あれだけ個人の主体的な意志でそれぞれが参加している中で、創始者が勝手にやめますと言ったところで実体は残っちゃうよねwでも、メンバーサイトを経由した情報の共有だけがダラーズという組織の枠であっただけに、サイトの閉鎖はダラーズを解散させるための自爆スイッチとして充分な機能を果たした。
 帝人は何を考えて解散させたの?結局、帝人はせいぜい杏里救出のためにダラーズメンバーを煽ったくらいで、自分では何もしなかった。杏里の内面はしっかり描いていた中で、帝人の内面描写はなおざりな感が出ちゃうよねwまさか、一番大事なものはダラーズなんかのような「虚構」を楽しむことではなく、「現実」の杏里や正臣といった親友との何気ない日常なんだ!とか言うオチに持っていこうとしているのだろうか…。それって、すでにセルティ編で導いた答えじゃなかったかなぁ。。帝人の描写に関しては、少し言葉足らず過ぎてわからなかった。前回までは長々と停滞感のある内容をやっていただけに、ちょっとバランス悪いような気もする。

■不確定要素を考えない臨也

 いきなり杏里のバストショットから今回の話が始まっていたから、最初から爆笑だったw法螺田が杏里を追いかけることで、ダラーズと黄巾賊との本格的な抗争に火がついちゃった感じだね。臨也も思うがままに動く駒を見てご満悦でしたwそれにしても、ダラーズが杏里を守ろうと動いたことは偶然だったわけだし、臨也の計画も不確定要素が多すぎるよねwここらへんは、いわゆる「みんなの好きなご都合」ってやつだ。いくら帝人が杏里を助けるためにダラーズメンバーに働きかけを行うだろうと踏んでいたとしても、ダラーズのメンバーが動くかどうかは読めないはずだ。あの組織にはリーダーからの命令もなければ、横のつながりから連帯感が生まれているわけでもなかった。



 いやぁ、前回までの停滞感があったせいか、今回の事態がどんどん展開する開放感は良かった。静ちゃんが「そんなに文字読めるか!!」というだけで法螺田に手を出したのはチート過ぎたけど、サイモンも出てきたことだし、いろんなキャラが絡み合いながら大団円へと動き始めた感じがした。静ちゃんを「池袋のフォルテッシモ」と表現したのは笑ったよwさて、最終回に向けてどう進むのやら。。

テーマ:デュラララ!! - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/06/11(金) 07:13:21|
  2. デュラララ!!
  3. | トラックバック:5
  4. | コメント:2

コメント

はじめてコメントさせてもらいます。

>■一歩進んで二歩下がった杏里と試金石を帝人に移し考える正臣

正臣の「トラウマ」や「試金石」の意味合いが私にはよく理解できないんですよね。正臣のトラウマの対象が過去の自分の「弱さ」にあるのなら話は単純で、現在の自分の「強さ」を証明すれば克服できるけど、その対象が「沙樹」にあるのなら「杏里」や「帝人」を守ったところで後悔の念は消えないと思うのですが?端的に言うと、正臣は今でもまだ沙樹のことが好きなんだろうと私は考えているので。

>■義賊ごっこ集団としてのダラーズ

ダラーズの連帯感の由来はアンチ黄巾賊じゃないですか?黄巾賊に敵視されて現に実害も出ているわけだから防衛意識も働くだろうし、またそうなるように臨也が誘導しているのではないかと。

>■不確定要素を考えない臨也

いや、胸の大きな女子高生がピンチなんだから普通は助けませんか?それに甘楽こと臨也はダラーズのメンバーの実名やその行動パターンについてある程度把握できているのでは?以前の回で門田がダラーズに入ったきっかけがメールで誘われたからって話があったけど、臨也がそうやって裏でメンバーを増やしていったんだと私は解釈していたのですが。

ここの過去記事で狩沢のことを電波と書いていたのが印象に残っています。他のブロガーさんの間では狩沢に共感できるといったかわいい意見が多かったもので。
  1. 2010/06/11(金) 18:34:07 |
  2. URL |
  3. モリヤ #4ifQ3KdE
  4. [ 編集 ]

モリヤさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
どうも自分の説明が言葉足らずだったようなので、いくつか補足を…。

> 正臣の「トラウマ」や「試金石」の意味合い

 確かに、正臣は今でも沙樹のことが好きなのかもしれません。今でも病室に通っているし、「どうして、こんなときに沙樹に会いたいだなんて…。」(#19「蒼天已死」より)なんていうセリフもありました。でも、同時に、彼女の存在が今の正臣にとって“しこり”になっていることも確かです。

「正臣は過去から逃げられないよ。今悩んでるのだって、過去に絡んだことなんでしょ?逃げられないんなら、戦って倒しちゃえばいいじゃん。」
「お前との過去についても、戦って清算できるもんなら…、したいけどな。」
「どうしてできないの?」
「沙樹と戦うなんて、できるわけねぇって。」
(#19「蒼天已死」より)

 正臣がトラウマに思っているのは「“沙樹”を守れなかった」ことではなく、「沙樹を“守れなかった”」ことだと理解しています。沙樹のことを好きだと思っていることは変わらないにしても、それだけに、沙樹を前にして“守れなかった”という過去の事実が負い目になります。すでに沙樹を前に自分の“強さ”を証明すべき事件が過去となっている以上、正臣に自分の“強さ”を証明する方法はないと思います。沙樹はドタチンに救助され、リーダーは逮捕され、ブルースクウェアは解散し、証明しようにも遺恨のある相手がいません。彼は一度しかないチャンスを逃してしまった。沙樹の言う「過去から逃げられない」という表現から、正臣の感じている精神的な負い目を“トラウマ”と考えていました。
 今回の杏里が大ケガをした事件は、この沙樹が大ケガを負った事件と状況が重なっています。沙樹に絡んで自分の“強さ”を証明できなくても、杏里にケガを負わせた罪歌は今も野放しであり、それを自分の力で組み伏せることが何よりの“強さ”の証明になる。過去のトラウマと今の状況とを重ね合わせて、今の状況を解決できたならばトラウマも払拭することができる。正臣の負い目を少しでも晴らすには、確かにこんな方法もありかなと思います。

「もし黄巾賊の抗争に巻き込まれて、君の好きな女の子が大ケガをしたんだとしたら…、なるほど、なるほどぉ、確かにこれは沙樹ちゃんの件と同じ状況だねぇ。君はこう思ってるんじゃないか?自分は確かに沙樹のことが好きだったはずだ。だけど、怖くて、彼女を助けることができなかった。自分の愛は偽りだったのか?彼女の身体が目当てだったのだろうか。自分は自分が思っているほどに、彼女のことが好きじゃなかったんじゃないか、ってね。やがて、それはむしろそうであって欲しいという願望に変わった。ならば本当に好きな子のためなら、自分は命をかけて戦えるはずだ。その試金石なんだろ?園原杏里って子は…。」
(#20「黄天當立」より)

 確かに、帝人や杏里を守ることは、沙樹を守ることと直接的には何の関係もありません。二人を守ったとしても、過去の出来事が変わるわけでもない。
 かつて、沙樹への思いと窮地に飛び込む怖さを天秤にかけて、そのときには怖さが勝っていた。それは自分の思いが本物であるのか疑うきっかけになるし、かえって、本当に沙樹のことを好きだと思う場合には本人に顔向けできない状況になります。この正臣の抱える沙樹に対する矛盾した状況を打開するために、もっと言えば、沙樹を好きでいることの許しをもらうために、杏里や帝人を守れるかどうかを試金石としているのではないでしょうか。これは正臣自身の心持の問題であって、いわゆる“ケジメ”ってやつだと思います。たぶん、正臣は男気を示したいんですw



> ダラーズの連帯感の由来

 大事なのは、ダラーズがネット上の“つながり”しか持たない、お互いの顔も知らない集団だということです。誰とも知らない人を仲間だと思い、その仲間への手出しを組織全体へのケンカであると思えるほどの連帯意識が生まれると考えるには、少し飛躍があると思います。第一、もしかしたらダラーズは虚構の組織なのかもしれないという可能性のあることも忘れてはいけません。メンバーサイトに書き込まれていることでさえ、単なる誰かが妄想したことだという場合だって考えられます。そのような中、ダラーズメンバー個人vs黄巾賊の図式(事実)から、ダラーズvs黄巾賊という図式(事実?)へと広がるには、少し文脈が足りません。だからこそ、なぜ“アンチ黄巾賊”でメンバーが一致して行動しているのかわからない。アンチ黄巾賊で彼らが集団として動くというのは通常の組織だったらわかるのですが、このような虚構の集団である以上、連帯する動機の根源としては“アンチ黄巾賊”だけでは物足りないと思います。その足りない部分が何なのかは、次回以降の記事で考えたいと思います。



> いや、胸の大きな女子高生がピンチなんだから普通は助けませんか?

 胸が大きくなくても、女子高生でなくても助けます(´・ω・`)キリッ…嘘です、大きいとやる気が出ます。女子高生なら、なおさらですw
 当然、臨也はダラーズのメンバーを把握していただろうと思います。でも、メンバーの数は多すぎるし、その行動パターンまで把握していたわけではないのでは?

「正直、驚いてるよ。ネット上で相当の人数がダラーズを名乗っているということはわかっていた。だが、今日、突然集会をやるなんて言って、わざわざ集まるのがこんなにいるとはねぇ。あはぁ、人間とは本当に想像以上だねぇ。」(#12「有無相生」より)

「俺たちのボスは、来るものは引きずり込むって方針でね。尤も、途中から人を集め始めたのは俺だけど…。」(#12「有無相生」より)

 このセリフからもわかるように、彼らダラーズの行動は臨也の「想像以上」なわけです。ダラーズの行動予測に関しては、必ずしも臨也の読みがあたるわけではないようです。この状況を踏まえるなら、今回のダラーズの一連の行動に関しても、臨也のコントロール下にあるわけではなかったと考えるのが自然ではないでしょうか。その意味で、今回の臨也の計画にもダラーズの行動という不確定要素があったと考えました。せいぜい臨也のできることと言えば、杏里を大切に思う帝人をけしかけるぐらいだった。ただし、「人を集め始めたのは俺」とあるように、やはり臨也がメンバーを把握していたことは間違いのないことだと思います。
 人を助けることに疑問を差し挟む余地はありませんが、助ける相手が杏里だったことの偶然には少なくないご都合を感じます。他にも黄巾賊にやられていた人間はたくさんいたし、あの滝口だって襲われた張本人だった。確かに、帝人が杏里を守ろうとダラーズに働きかけることは読めるとしても、ダラーズと黄巾賊が事を構えるほどの事態に発展する“きっかけ”を杏里に求めることは難しいと思いました。まぁ、物語を前にすれば、どうでもいい些事ですが…。



 思えば、臨也って自分の想像を超えた行動をする人間に対して、興味を持つ嗜好を抱ええていました。だから、想像通りの行動しかしなかったマゼンダさんには「君の生態は予定通りで退屈だったよ。」と一瞥を投げかけた。ダラーズが想像以上の動きをしたことに興奮していた。そんな臨也は今の状況をどう思ってるんでしょうか…。思い通りになっていることを喜んでいるみたいだけど、以前の彼だったら「つまらない」とか言って冷めてしまうんじゃないでしょうか。デュラハンの首という目的があるために、手駒として思い通りに動いてもらわないと困る部分はありますが…。前半に作り上げた臨也のキャラクターが、物語を作るために犠牲になったような気がしてなりません。
  1. 2010/06/12(土) 03:21:46 |
  2. URL |
  3. 土星蜥蜴 #-
  4. [ 編集 ]

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