土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『さらい屋 五葉』#09「お助けに参る」の感想。

「俺はおめぇさんのことを、どうしてぇのかわからなくなっちまった。初めはなんだか知らねぇが、面白れぇと思った。今はただ、うっとおしいだけだ。」
『さらい屋 五葉』#09「お助けに参る」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 なんか政之助が立派になってるぞ!w急に政之助が成長したような気がして、しかも弥一はいつの間にか政之助を牽制するような感じになっていて、どうにも前回と今回の話の間に文脈が少し抜けているような気がする。もう少し、弥一が政之助の野暮ったいところとか面倒なところを見て突き放すような展開があればわかるけど、ご隠居のもとで仲良さげに見舞いに行ってから急な変化のように思う。そりゃぁ、八木を呼び込んでしまったことは大失態だけど、そこらへんも含めて弥一は政之助をカバーするような器量を持っていたと思うんだけどなぁ。。それぐらいの寛容さがなければ、そもそも弥一は政之助を引き入れてないだろうし…。今回の弥一の反応にはちょっと腑に落ちない部分がある。自らの過去に関する負い目があるのか、政之助に注意を促すための方便なのか、弥一のセリフの背後には何があるんだろうか。それに、妹の登場も唐突で、なのに場に馴染み過ぎてる感じがするなぁ。。

■急に余裕を持ち始めた政之助

 そうだよ、政之助に「余裕」が感じられるんだよw今までは政之助が「あの余裕が欲しい」と言って弥一に憧れを抱いていただけだったけど、今回の政之助にはその余裕がいろんな場面に感じられた。なんなんだ、この急な成長は…w松吉救出の役目が彼を成長させたというのだろうか。。だとしたら、少し安易だなぁw
 第一に声の演技からして違う気がするんだよねぇ。トーンが低いというか、落ち着いているというか、いつものオドオドしたような雰囲気が感じられなくなっている。それに、大津屋の盗んだ木札を探しては怪しまれると配慮しているあたりも、いつになく気がまわっている。

「情けねぇ、俺は助けられてばかりだ。情けねぇ。」

 こんなふうにブルーになっている松吉に、「無鉄砲なだけだ」とか「誰も松吉どのを…」とか優しい言葉でフォローしたのも政之助だった。いつから他人をフォローできるほど余裕を持つようになったんだい?w

「それがしも、今回は無鉄砲であったか。人が無鉄砲になるのは、そうさせるものが、やはりあるからだろう。五葉の大切な仲間であるから。」

 え、自分も五葉の仲間だって認めてたんだwなんとなく、ずるずると五葉に関わってきていたのはわかっていたけど、口だけは「仲間ではない」と言うような曖昧な態度でいるのが政之助じゃなかっただろうか。しかも、自分も無鉄砲だったと客観的に反省する姿からは、余裕さえ感じられる。他人に対して鋭い突っ込みを入れることは、今までの弥一や梅造との関わりから表現されてきた。けれど、こんなにも冷静に自分を見つめなおすことのできるキャラだったっけ?今までだったら、「それがしも、今回は無鉄砲であったか。我ながら、差し出がましいことをしてしまったでござる。」とか言ってたんじゃないだろうかw最後の「五葉の大切な仲間であるから。」っていうセリフには、どことなく強引さが感じられるなぁ。仲間を守ろうとする気持ちによって、オドオドと自分に自信を持たなかった政之助が成長したっていう筋書きが先にあったんだろうか。

「では、五葉の金は何に…。あぁ、またこれは立ち入ったことでござった。」
「金持ちから取った金で呑む酒が、好きなだけだ。残りは賽銭箱に放ってる。五葉で勤めをしてるのは、イチさんに受けた恩をけぇすためだ。」
「律儀な方だ、松吉殿は。…また、これは余計なことを。」

 余裕だねぇw「律儀な方」とか偉そうに言ってるし、「これは余計なことを。」って言うくらいだったら、最初から言うなよ!w政之助がわかってて言っているように見えて、わざと「五葉の金は…」とか言うことで松吉から聞き出そうとしているように感じてしまう。妙に計算高さがにじみ出てきてしまっているため、今までの天然ボケ的な政之助のキャラからは遠ざかってるような感じがする。

「恩人になるのではござらんか、八木どのも。」

 また余裕だよwこうやって松吉を上手から諭そうとしている時点で、政之助の立ち位置が今までと違うような気がするんだよねぇ。急に登場した妹に対しても「皆に迷惑をかけてはならぬ!」とか言ってお兄ちゃんぶりを発揮していたけど、急に政之助が立派になったように見えてしまうwなんだか一話分見逃していたんじゃないかと疑いたくなるような政之助の成長ぶりだった。

■迫る八木と闇を深める弥一

 うわぁ、大津屋に踏み込んだ町方に八木がいるし!木札まで取り戻してるし!こっそり政之助に手渡してるし!不敵な笑みを浮かべてるし!w
 政之助を大津屋に送り込んだのも八木だったし、ガセをでっち上げて大津屋に踏み込んだのだって八木だし、すべては八木の思うツボになりかかってるみたいだ。さしずめ、弥一の過去なんかについてもサッシがついているんじゃないのかなぁw隠密っぽい動き方で、正攻法にこだわらない解決の仕方をするっていうのは「やり手」だね。

「浪人、面倒ごとを持ち込んで来やしねぇかと、煩わしく思ってやしたが。世話になっちまいました。」
「あいにく、面倒ごとを持ち込むやつなんだ。政は…。」

「調べるも何もって感じで…。先月、その八木ってやつに代わったようですね。北町奉行筆頭与力、やり手だが、型にはまらぬ男だそうで。」
「八木家の養子か?」
「そうなんで?」
「そんなことを、耳にしたような気がするなぁ。また調べといてくれ。」

 弥一がお怒りの様子です。政之助の警戒心を持たない抜けている面も含めて、手駒として使いこなしていた今までだったと思うけど…。どうして急に政之助を寛容に受け止められなくなったんだろうか。前回から八木とのつながりは弥一も気付いていただけに、むしろ手を打たなかった弥一の失態とも言うことができる。というか、今までの弥一だったら手を打っているはずだったと思うなぁ。なぜ急に政之助にすべての責任を押し付けるような、器量の小さいことをするようになったんだろうか。

「俺はおめぇさんのことを、どうしてぇのかわからなくなっちまった。初めはなんだか知らねぇが、面白れぇと思った。今はただ、うっとおしいだけだ。」
「そいつをどうにかしろよ、政。あの八丁堀に怪しまれて、カマかけられたら、騙せやしねぇだろ。だから、会うなって言ってんだ。」

 弥一の表情が暗いなぁw政之助が急成長を見せるのに対して、反比例するかのように暗さが増してきている感じ。政之助も藩主から暇を出されたことで社会からあぶり出された存在だったにも関わらず、ここに来て社会に適応し始めているように思う。第一、自分から松吉を助け出そうと動き出したことは大きかった。弥一は誠之進としての過去をトラウマに持っていて、自分を除け者にした養子先や面倒を見てくれていたのに自分を売った奉公人の弥一を憎むなりしていたんだと思う。それは社会の悪い部分を見たことと同義だろうと思うし、そんな過去もあって弥一は政之助に同類としての意識を持っていたんじゃないだろうか。だけど、政之助は泥沼から抜け出して、社会に復帰しようとしている。なぜ政之助だけ…、っていう気持ちなんだろうか。弥一は政之助の成長を眩しく感じているっていうこと?だから、急に政之助に好意を抱かないようになっているのかもしれないし、そのために、いつもの好意的なフォローアップがされずに事態の悪化を招いたのかもしれない。弥一と政之助の間に溝が出来始めている。
 そして、この会話を終えてからも「しかし、上手いな弥一殿は…。先ほどの一言には驚いた。」とか言って、また冷静な分析を行っているあたり、余計に政之助の余裕と急成長ぶりが感じられるwやっぱり、いつもの政之助じゃない!w



 九平一味の居所を町方に売った野郎っていうのが次回以降の伏線なんだろうね。ってことは、お竹の過去話はやらないのかな?こっちの作品も、最終話に向けた帳尻合わせに向けて余念が無い感じになってきたwどうやって政之助の成長と弥一の闇を幕引きにするつもりなんだろうか。

テーマ:さらい屋五葉 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/06/12(土) 00:01:00|
  2. さらい屋 五葉
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