土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『さらい屋 五葉』#10「汚い野良猫」の感想。

「自分にできないことを、人に教えちゃいけないよ、イチ。」
『さらい屋 五葉』#10「汚い野良猫」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 お竹の過去話がものの一分で終わってしまったw弥一の過去に迫りつつ、政之助の成長も描きつつ、どんどん最終話に向けて物語を盛り上げて言っている感じがする。その影でひっそりとお竹の話が終わってしまったw相変わらずの安定感だけど、前回の内容からあんまり進展したような気もしないなぁ。。何か新しい事件が起こったわけでもなく、ちょっと淡々としてしまった感がある。

■一人置いてかれる弥一

「余計なことはしないでおくれ。」
「女たちは郷里を思い出すと、寂しくなる。ならば、ここでの生活が苦ばかりでなければ、郷里を思い、悲哀に暮れることも少なくなるのではないかと。」
「案外、前向きな男だね。」
「たぶん、弥一どのからの受け売りでござろう。その日その日を楽しむ。それを聞いて、なるほど、と。弥一どののおかげでござる。」
「自分にできないことを、人に教えちゃいけないよ、イチ。」

 政之助は弥一に出会ったころから弥一の持つ余裕に憧れていた。菓子を買ってくるだなんて気の利いたことをするようになったのも、弥一のことを見よう見真似でやったのかなぁ。。いつも弥一は菓子を買ってきていたからね。政之助はここ数日をかけても進歩がありありと見える。松吉を自分から助けに行ったのもそうだし、八木に弥一のヤケドがなかったと嘘の報告をしたのもそうだし、次第に自分に自信を持って行動できるようになってきているように見える。政之助はそれまでの頼りない自分を乗り越えて、もしかしたら藩主から出された暇をも覆すようになるのかもしれない。要は、一度は社会から落伍したにもかかわらず、社会に復帰しようとしているってことだと思う。

「ここ数日じゃなくって、浪人が来てからなんだよ。」

 そんな政之助が弥一にとっては眩しくなったのかもしれない。人に裏切られた過去を持つ弥一にとって、最初は政之助の素直で不器用なところに安心感を覚えていたんだろうけど、日々に成長を続ける前向きさを持ち合わせていた政之助も弥一から離れて独り立ちしようとしている。結局は、弥一は最後まで一人ぼっちなんじゃないか、そんな愁いを帯びているように見える。遣り手婆が「自分にできないことを、人に教えちゃいけないよ。」っていうのも、心にシコリを抱えている弥一に余裕など端からなかったっていうことなんだと思う。弥一は子どもの頃からずっとグレたまま。弥一の姿っていうのは、余裕があるんじゃなくって、腐ってただけなのかもしれない。それがお人好しの政之助には余裕として映ったんだろうと思う。しかも、政之助はその勘違いを真似して身に付けたもんだから、弥一は置いてきぼりをくらったような気分になったんだろうかw

「しかしヤツは、面影が似ている。」

 どうやら八木も弥一の正体に気付き始めているようだし、九平一味がお縄になった原因を作った誠之進なる人物の話と合わせて、最終回で上手く片付けるつもりらしい。弥一は懐に匕首を忍ばせていたけど、誰を「邪魔者」として消そうと考えているんだろうか。八木を邪魔者とするのか、九平一味の残党を邪魔者とするのか、あるいは政之助を邪魔者とするのかw弥一がどんな結論を出すのか面白そう。

■明るみに出た弥一の過去

「イチさんと長く付き合いたいなら、関心を持たないこと。そうして欲しいって思ってるのが、素振りでわかるじゃない。」

 見事なまでにお竹の過去話はサラっと終わらせちゃったねwお竹の言っている弥一との付き合い方っていうのは、今までの話の中でも何度か同じようなセリフが出てきた。松吉やお竹といった面々は野暮を気にしてか弥一の過去には突っ込まないけれど、そこは政之助が野暮とわかっていながら聞いてしまう能力を生かして聞いちゃうんだよねwそれが弥一に変化をもたらせることになるんだろうし、自分に興味を持って聞いてきてくれる政之助のことも無碍にできないのかもしれない。

「お前さん、わかりやすすぎる。避けてるのが、ありありとしてるぞ。」

 政之助の人を無警戒にさせる力っていうのはスゴいよねwこれも人徳っていうやつなんだろうかww八木との会話の中で、次第に弥一の過去が明るみに出てきた。弥一は養子先の都合で上手いこと処理されちゃったわけだけど、世間向きには流行り病で亡くなったっていうことになってるみたい。これが嘘だとわかっている以上、本物の弥一が井戸に落ちて死んだというのも信じがたいかもしれない。本物の弥一が死んだことも、あるいは家の都合によったのかな。
 そんな過去のことを夢で弥一が振り返った場面から始まり、八木の語りも入り、ご隠居の話もあり、弥一が今までどのような経緯を辿って今に至っているのかも漠然とつかめた。九平一味をお縄にしたきっかけを作ったのも誠之進らしいし、物語は最終回に向けて着々と布石を敷いていってる感じがする。

■余裕を持ち始める政之助

「おめぇは、弱いことにしておきな。」
「なぜ?」
「てんでバラバラの俺らがつるんでるのを、ヤツは気付いてる。おめぇさんは、見た目通りの男を演じるんだ。これ以上、俺らに関心が向かねぇように。とっ掴まったら、おしめぇなんだぜ?」

 疑問に思ったのは、八木くらいの剣の腕前ならば、政之助がわざと手を抜いていることぐらい見抜けるはずでしょ?いつだったか弥一だって見抜いていたくらいなんだから、気付かないわけがない。なのに、八木はそのことについて語らなかった。もしくは、八木は本当は気付いていたんだろうけど、特にセリフとして描かなかっただけなんだろうか。妹の目からしても「兄上…、剣の腕だけは優れていたはず…。」なんて言われちゃうぐらいだから、八木も気付いていたと考えるべきだよね。

「それがしの言葉で、どうこうなるとは思えぬ。」
「しっかりなさいませ、兄上。」
「今は文兄さまが家長なれど、政兄さまがおられる限り、我ら弟妹は政兄様に逆らえませぬ。」
「帰れと言ったとき、帰らなかったではないか。」
「時と場合がございます。」

 やっぱり政之助って野暮ったくて素直なわりに、鋭く突っ込むんだよねwこの物事を見るときの鋭さが自分に向いていてるからこそ、自分に自信を持てない状況にもなっていたんだと思う。それが、弥一との出会いを通じて、少しは気楽に構えることができるようになったんだろうか。

「気の利く男になっちゃって…。」
「もともと先生はあぁだよ。心根が優しいのさ。」

 それにしても、前回もそうだったけど、政之助の成長の具合が著しいwここまで歴然として成長してますよ~って描かれてしまうと、さすがに成長の過程が省略されてしまっていることも浮き彫りになっているように思う。確かに心根が優しいってのは前からなんだろうけど、質問攻めを逃れるために菓子を買いに行くという方便を使う器用さは以前には見られなかったところだと思う。いや、そんなこと本人は考えてなかったのかな?wやっぱり、ただ女たちのことを気遣って菓子を買いに行ったのかもしれない…。ここらへんの政之助の心情描写は少しどっちつかずで曖昧だったように思う。八木に「ヤケドはなかった」と見もしていない情報を流したのだって、政之助にどういう意図があってのことか微妙だった。嘘がバレやすいってことを弥一に釘を刺されているにも関わらず、わざわざ気付いてくださいと言わんばかりに八木に報告するっていうのも、なんだから気が利いてるんだかボケてるんだか、物語を展開させる都合上からあてつけられたのか、なんだかよくわからない表現だった。



 最中が食べたくなってきた。熱くて渋いお茶に、栗の入った最中だったら最高だよね。。あぁ、餅が入っていてもいい。抹茶だったら、この上ない。葛きりも食べたい。あんみつもいいなぁ。。わらび餅もたまらないなぁ。。あんな絵を見せられたら、たまったもんじゃないねw毒だ。

テーマ:さらい屋五葉 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/06/19(土) 00:01:00|
  2. さらい屋 五葉
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lizardofsuturn.blog40.fc2.com/tb.php/330-57273b8e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。