土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『BLACK LAGOON』#10「The Unstoppable Chambermaid」の感想。

「猟犬なんて知らないよ。きっとどこかで死んだんだ。ロザリタなんとか言う女も、僕の知らない遠いどこかで、自分の罪を背負って、だから、ロベルタとはもう何の関係もないんだよ!ここには僕のロベルタがいるだけなんだ!!」『BLACK LAGOON』#10「The Unstoppable Chambermaid」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。






■現実のロベルタを直視しない幼いガルシア

「ダメだ!ロベルタを撃たないでっ!!」
「これくらいでくたばるようなら、苦労しねぇんだよ、坊主!」

 やっぱりガルシアは身を挺してロベルタを守ろうとはしない。結局はロックに身体を押さえ込まれてダッチの銃撃を可能にしてしまうんだけど、少しもロックに抵抗しないんだよね。口では撃たないでって言っているにも関わらず、身体は撃ってもいいように動いてしまっている。慣れない銃撃戦に恐くなっているだけなのかもしれないけれど、まだまだガルシアの子どもらしさが残っている描写だった。メイドのロベルタがターミネーターだったとは、信じたくても信じられないよねw

「ロベルタ!もういいんだよ、ロベルタ…。僕はこの通り、ケガもしてないよ。ねぇ、もう帰ろう!僕はもう、銃を持ってるロベルタなんて、見たくないんだよ。」

 最後までテロリストとしての能力を見せるロベルタを認めないんだよね。車の中でも、心配そうにずっとロベルタの名前を口にするも、自ら戦闘に割って入って止めようとする気にはなっていなかった。ロベルタが相当の手練れであることを信じずに、いつまでも純朴なメイドとしてのロベルタを信じようとしている節がある。ガルシアは目の前で起こっていることを直視することができていない。それにしても、ロベルタを大声で応援するガルシアって子どもだよねw運動会じゃあるまいし、銃撃戦で声が届くわけでもないだろうし、自分がロベルタに対してエールを送っているというアクションをしているようにしか見えない。勇気を振り絞って車の外に出たんだろうけど、ちょっと中途半端だった。
 ロベルタが筋金入りのテロリストだと知らされて、ロベルタ自身からも告白があったことによって、なんとか現実を否定して優しいメイドのロベルタを信じようとした心持ちも崩されてしまった。もはや、ガルシアにとって目の前のロベルタは自分の知っているロベルタとは違う存在になりかけている。

「若様の誘拐を許してしまったのは、私の不覚…。私には、一度捨てた鋼の自分に立ち返ること、それ以外に、若様をお救いする手立てはありませんでした。猟犬、番犬、犬と呼ばれたこの私が、命をかけて行えるただ一つの恩返しが、それだったのでございますよ。」
「いっ、犬だなんて言うなよ、ロベルタ!僕の家族だろ!?僕達は家族じゃないか!!犬だなんて、…そんな言い方するなよ!ダメだよ!!猟犬なんて知らないよ。きっとどこかで死んだんだ。ロザリタなんとか言う女も、僕の知らない遠いどこかで、自分の罪を背負って、だから、ロベルタとはもう何の関係もないんだよ!ここには僕のロベルタがいるだけなんだ!!」

 この告白を終えるとともに、夜が明けて場面が明るくなるっていうのが良かった。いわゆる情景表現っていうやつだね。空が明るくなるとともに、ガルシアの中で渦巻いていたロベルタに対する疑心も晴れていった。
 ガルシアはロベルタの過去を切り捨てた。でも、これって、何も進歩してないよね?前回もそうだし、さっきもそうだし、ガルシアは銃を持ったロベルタを一貫して認めていない。あれは夢の中の出来事であって、自分の知っているロベルタのしていることではない。そう言わんばかりの言動だった。だから、今のロベルタを銃口から守ろうか迷ってしまい、自分の身を挺してまで救い出そうということにはならない。バラライカの指摘によってロベルタの過去が明るみに出て、空も白んだわけだけれど、結局はガルシアは過去のロベルタを切り捨てただけで、それまでの言動と何も変わった部分は見られないことになる。
 言ってしまえば、今回の一連の事件を通して、ガルシアの子どもらしい青臭さを描き出すことに終止したようにも受け止められる。これが後の事件の布石になっているわけだから、それはそれでいいのかもしれない。けれど、ちょっと今回の事件だけを取り上げてみれば、特にガルシアが成長したわけでもなし、ロベルタに対する疑心暗鬼を幼心にどう対処するのかといった姿が描かれるに留まった。ロベルタの過去を切り捨てることによってロベルタを認めようとしてガルシアは、後にロベルタ自身が過去を切り離せないで猟犬の本能を爆発させる状況に悩むことになる。とは言え、まずは一段落ってうい感じ。

■同郷人だからこそフェアになるレヴィの戦い

「ぜってぇロクな生まれじゃねぇはずだ、お前なんか。ふんっ、どっから来た!言ってみろ!!」

 レヴィのコンプレックスが出てきた。ロックと沈没船の中にいたときもそうだったけど、レヴィは自分の生い立ちに対して少なからずコンプレックスを持っている。そのため、満足な環境で育ってきたロックの平和ボケした偽善に対して苛立ちを覚えたわけだし、ネオナチの船の上でも虐殺に近い形で銃を人に向けていた。

「こりゃぁ、ますます、結着をつけなきゃならなくなってきちまったぜ。」

 でも、なぜ同じ境遇で育った同士で戦っていると「ますます」結着を付けなければならないと思うんだろうか。相手が同じ土俵で生きてきただけに、完全にフェアな戦いだから負けられないっていうプライドが働くから?よくわからないなぁ。。ロックなんかのボケと戦ったところでフェアじゃないわけだから、弱いものイジメになってしまうっていうことなんだろうか。もはやレヴィにとってプライドを賭けた戦いになってるんだね。

「地球上で一番おっかない女の上位三人だ。」
「グラウンドゼロって気分だぜ。」

 そんな状況にバラライカが参入w本当におっかない上位三人って感じだよねwwバラライカにしてみればダッチに貸しがある分、レヴィが殺される前に止めに入ったっていうことなんだろうか。ロベルタに対しても復讐の相手はすべてカタがついたということを知らせて、今回の戦闘の意味をなくして戦意を削ごうという腹だったように思う。しかし、すでに二人の戦いにはそんな細かいことは関係なく、ただのプライドのぶつかり合いになっていたっていうことなんだよねwこれも同郷人だからこそのガチの勝負っていうことなんだろうか…。レヴィからしてもバラライカの口入で助けられたとあっちゃぁ、収まるものも収まらないのかな。



 あの二人の戦う姿を見た上で「女の子」って表現するロックって…wベニー曰く「あの女、一体、何でできてるんだ!!」ってぐらいなんだから、そんな可愛らしい呼び方は似合わないでしょ。まだまだロックってズレてるんだよね。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/06/14(月) 00:01:00|
  2. BLACK LAGOON
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