土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」の感想。

「鈴原…、口が紅い。」
『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 うきゃぁ~、イチャつきやがって!!いい感じに文脈が絡みあって、泉水子と深行の心情があふれんばかりに伝わってくる。たまらない!あの奥手な泉水子がいつのまにやらヤキモチを焼くまでになり、さらには自分の気持ちに素直になろうと律するところまでになるとは…。未熟な二人が異能力と恋の両面で少しずつ変化していく様子がいい具合に描かれていて、じわじわと面白い。何度見ても面白い。ただ、こうなってくるとアニメである必然性みたいなものは薄れて、小説のための記念碑的な意味合いぐらいしかなくなってしまうかもしれない。そうは言っても、今回の話数は神がかり的にいい感じの展開だった。

■仕草に見られる心情描写

「宗田たちが奥の手を見せてもいいと思ったのは、よくよくのことだな。その友達をなくしたくなかったら、絶対に姫神の話をするなよ。」
「えっ?どうして…。」
「宗田は、俺が術者としてたいしたことないのを知っている。だからこそ、仲間にできると思っているんだ。鈴原のことも、俺のパートナー枠だと思っているように。」
「でも、隠し立てしたらいけないんじゃ…。」
「別にいいんじゃないか?俺が無能だから、有利な立場に立つことぐらい。」
「つまり、パートナーと見られても構わないってこと?あれって深雪くんってこと、あるのかな。」
『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」より

 最後の泉水子のセリフはモノローグだった。前回の一件について、パソコン画面から呪いの力が発動し、そこから泉水子をかばって突き飛ばした手を深行のものだったと思いたい気持ちが出てくる。本当はどうだったかわからないけど、だからこそ深行の手だと想像したくなる泉水子の気持ちが切ない。
 今回の話数では、こんな感じの行動とか仕草を介した心情の吐露が多かった。泉水子を突き飛ばした手が深行のものであったならば、それは深行が泉水子を守ろうとしたことになる。そんな深行の気持ちを期待してしまう泉水子の乙女心が良かった。
 図書館で深行が本の端っこをぺらぺらしていたのは、深行の泉水子に対するいらだちの表れだったと思う。深行の肩に宗田真響が手を載せた場面も、それに対して泉水子は我慢できなかった。

「別に、何もなくしたわけじゃない。同じ立場になんてなれるはずもなかった。一人だった、最初から。」
『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」より

 そんな経緯もあって、泉水子は深行に近付けないことを悔やむ。自分で気付いているかどうかわからないあたりが、なおのこといじらしい!顔を真っ赤にして、それでも泣かずに我慢する表情もいい感じだった。

「一人で気を取り直すことぐらいできる。自分自身の声を聞こう。誰がどう思っているかと、そればかりを気にせずに。」
『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」より

 こうやって自分を律するようになったところも、たまらなく良かった。雪政と高尾山に行ったときにも、自分から進んで深行の立場を守ろうとしたのもいい。なんというか、背伸びをしようとしている泉水子が健気で…。しかも、そのときの服装が深行との思い出のある目深な帽子だった!山なのに!!深行が自分のことをどう思っているかではなく、自分が深行に対してどう動くべきなのかという、主体性が出てきていたように思う。あの内気だった泉水子が…!
 ちょっとした仕草や行動でしかないけど、その積み重ねによって泉水子の内面がにおい立つような表現になっていた。小説で言えばト書きの部分に見られる物語文の常套手段だけど、それをアニメという映像表現の中でセリフに置き換えることなくうまいこと描写していた。いい感じ。

「この場を阻止する権利など、君にはあるの?」
「あると思います。」
「うそっ!!」
「パートナー枠だろ?」
「話しかけるなって言ったくせに、仲間だと見られたくないって!!」
「あぁ言ったよ。だからって、どこに顔を突っ込んでいるんだよ!!まだ魂胆がわかっている分、雪政のほうがマシじゃないか!!」
「深行くんがへそ曲がりだから、こういうことになっているんじゃない。」
『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」より

 そうして、互いに言葉に出さないで内々に秘めていた思いが、最後になって一気に溢れ出す。この展開もすごく良かった。深行に対して臆することなくケンカしている泉水子もいいけど、何より、自分を守ろうと駆けつけてくれた深行に対する嬉しさが言葉の裏側に込められていて良かった。やっぱり自分のこと心配してくれていたんだっていう安心感がなければ、ここまで積極的に深行に対する思いを口に出さなかったはず。本当に乙女心っていう感じで、なんとも微笑ましい。

■やっぱり少女趣味

「姫をお守りするのは、本物の騎士だ。そこにいる小姓ではなくてね。」
「ばかばかしい。もうたくさんだ!俺は下僕じゃないし、お前を見るのもまっぴらだ!!」
『RDG レッドデータガール』#05「はじめてのお化粧」より

 泉水子はお姫様であって、深行は白馬に乗った王子様なんだよね。深行の目の前には本物の騎士である雪政が立ちはだかり、深行はそれを越えなければならない。そんな泉水子の取り合いみたいな状況が目の前で繰り広げられ、しかも深行は泉水子のためだとは直接的に言わないながらも、騎士になろうと努力する。そんな姿は泉水子にとってカッコよくないわけがない。少女趣味的というか、王道というか…。
 そう考えてみると、この鳳城学園という閉ざされた空間が『西の善き魔女』のトーラス女学校に重なってくる。さらには、泉水子と深行と雪政の関係性がフィリエルとルーンとユーシスの関係性そのものに見えてくる。というか、似過ぎている?どちらの学校空間も、特別な家柄や能力を持った人々が集まって、互いに牽制し合うような構図が取られていた。主人公の女の子を幼馴染と騎士が取り合うような関係性という点で、両者ともに一致している。荻原規子さんにとって、この一連の風景は基本なんだろうか。そう考えてしまうと、ちょっと本作での新たな意味合いとはなんなのかが気になってくる。これから展開における視点のひとつかな。



 人が滅ぶとか、ちょっとアニメ的な展開に引き寄せられ兼ねない要素が見えてきた。う~ん、このまま内面描写に特化した流れでいて欲しいけど…。それと、ここにきて作画クオリティーが著しいスピードで悪化している。前回から海外動仕を使い始めたけど、今回は作監が5人になった。そのためかはわからないけど、ちょっと泉水子のデザインが統一されていないように感じるカットが少し…。これからアクションシーンが増えそうなのに、大丈夫かな。。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/04/14(日) 04:29:11|
  2. RDG レッドデータガール
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