土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」の感想。

「私が相楽くんを巻き込んだんだ。思わずそう言ったら、それが真相だったことに気が付いた。期待していると思いたくなくて、真響さんには、相楽くんを貶し加減に言っていたことも…。」
『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 泉水子と深行の物語も進めつつ、今回は真響と真夏と真澄にスポットを当てた回だった。しかしながら、う~ん、ちょっとヒドい。感情の脉絡が途切れたり、意図を汲み取りかねるカメラワークが悪目立ちしたり、尺の切り方もテンポ感がつかめず、シナリオの解釈が不十分なためにコンテ段階でヘタれ、なんとも歯がゆさを残す部分ばかりが目立った。確実かつ無情に物語の時間は進むものの、そこで行われた登場人物の営為が失われてしまった感じがする。大事な回だったのに残念。。

■自立へと志向する女の子

「やっぱり真響さぁ、やりすぎだって。」
「そうかな。」
「このくらいやっても、後で笑って許してもらえると思ってるだろ。自分が女だからって。」
「私は私だからと思っているだけよ…。」
『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」より

 真響もスゴいことを言う。要は、女だとか男だとか関係なく、自分自身の「宗田真響」という人格や資質のために、相楽深行が許すと思っているってことでしょ?自らの女性としてのジェンダーに頼ったり、それを否定することなく、自分を自分として立たせようとする姿勢は潔い。ここらへんの女性像は『西の善き魔女』のフィリエルやアデイルやレアンドラといった女性たちにも共通すると思う。

「私が相楽くんを巻き込んだんだ。思わずそう言ったら、それが真相だったことに気が付いた。期待していると思いたくなくて、真響さんには、相楽くんを貶し加減に言っていたことも…。」
『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」より

 そして、泉水子もまた自分自身と対峙する。深行との関係性において、相手の存在に甘えたり期待してしまっていたことに気付いたということだと思う。なんだか、いかにも恋愛っていう感じがする。自意識と自惚れのバランス感覚?結局は、泉水子自身が深行に対してどう向き合うのか主体性を示すしかなく、そこに深行の思惑や泉水子に対する感情は少し関係がなくなる。でも、そうなると自分の中から深行がいなくなってしまうようでもあり、じゃぁ、自分と相手との関係はなんだろう、みたいな感じ。悩める乙女ですね。

「俺は指図する立場じゃない。本人が選べば?」
『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」より

 冷酷な深行の一言が泉水子にグサりと刺さった。もう、たまらない。つまるところ、泉水子と深行にしても、真響と真夏にしても、今回は自分とパートナーとの関係性に悩む点で共通していた。

「俺、今回いろいろ考えちゃったよ。俺たち人間には、成り行きに任せずに決断して終わらせる方法があるんだな。真響は真澄とも、俺とも一生一緒にいられるわけじゃない。それは、真澄も俺もわかってる。だけど、真響だけがまだわかっていない。」
「どうして、そんなこと言うの?」
「今、終わらせる潮時だという気がしたんだよ。今ならまだ間に合う。俺がアイツを一人にしてしまうよりは…。」
「何を終わらせるって言うの?言いなさいよ。真夏…、何を終わらせる潮時だって言うの?」
「どうして真澄を置いて来たんだ!俺を選んじゃいけなかったのに!!」
「真澄は無傷じゃない。傷付いている方を、悲しんでいる方を大事にするのは当然のことよ!あんた、自分が悲しんでいることさえわかっていないの!?」
「俺は、タビが死んで悲しいんじゃない。そんなの、タビに失礼だ!俺が悲しむとしたら、タビの守りがなくなって、嫌でも向き合う自分のことだよ!!俺は真響が一番大事で、真響は俺が一番大事じゃ、もうダメなんだ!!」
『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」より

「まだ考えてる。俺はやっぱり、真澄と同じものになった方が、真響の側にいてやれるのかもしれない。」
『RDG レッドデータガール』#07「はじめての迷子」より

 ここらへんの最後が微妙に理解しきれない。なんだか文脈のパーツが零れ落ちてしまっているような気がする。タビの安楽死を前にして、自分と真響との関係性に悩む真夏なんだろうけど、なかなか読み解けない。話の流れはわかるんだけど、真響と真夏の思考の首尾がつながらない感じ。うむむ。次回を含めて、補って理解するべきなんだろうか。あまりにも二人の主観的なセリフばかりが並ぶために、地の文を描いたり客観的なセリフが入ったりしない限り、ちょっと理解しにくい状況に陥ってしまうのだろうか。今までは仕草や表情といった身体表現でそれを補っていたのに、それがなかったようにも思える。



 好みの問題かもしれないけど、コンテ演出が微妙な感じ。総作監やキャラクターデザインを務めてから、少しずつ演出の経験を積んでいるベテランの人っぽい。オープニングも担当していることから、割と制作サイドが丁重に扱っている気配も感じられる。監督も遠慮して口出ししなかったのかな?それとも、内容を詰め込み過ぎたために無理が生じたのか。ちょっと今までの話数に比べてみても差が開き過ぎていると思う。何より、こんな大事な回がヘタれてしまったことが悔やまれてならない。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/04/28(日) 03:05:44|
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