土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『革命機ヴァルヴレイヴ』#05「歌う咲森学園」の感想。

「このこと、二人だけの秘密にしてくれないか?僕みたいなの、もう、増やしたくないんだ。」
「いいよ、その代わりわたしたち、二人ぼっちになりましょう。」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#05「歌う咲森学園」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承のうえお進みください。




 ぽかーんw突然ジングルベルを歌い出すショーコ、歌ってみました的な感じで咲森学園のPVを作ったり、エロっちい表現を織り交ぜたり、ネタ感が半端ない。というか、継ぎ接ぎが意図的な感じ。たとえば、『コードギアス 反逆のルルーシュ』でも学園祭の回があったけど、何かしら物語上の文脈が存在していた。今回は展開が物語という地面に足を付けていないような気配すら感じられる。それというのも、ライトノベル的な流れを受けての戦略なんだろうか。内容は明るい『無限のリヴァイアス』っていう感じで、さすがプレスコだけあって日常芝居は向いている。とりわけ今回は動画も良かった。

■ライトノベルの手法と二次創作への誘導

 記号的な表現を挙げるとキリがない。急に始まるキャットファイトとか、ボタンひとつで解決してしまう電力事情とか、自然に不自然な大人のいない設定とか、動機もそこそこに発展した三角関係とか、降って湧いたような青春部活モノの要素とか、いろいろとペラい表現が目立つ。基本的に、その設定や展開に至るまでの因果関係やキャラクターの動機付けが作品内部で十分に描かれないまま、なんとなく従来の作品群によって形成されている「こういう風景あるよね」っていう感覚で文脈を補って見せようとする方法を感じる。これはライトノベルで頻繁に用いられる方法だった。
 たとえば、『化物語』にしても『僕は友達が少ない』にしても、そこに登場するキャラクターはあらゆる記号を背負っている。巨乳とか委員長とかメガネとか妹とかツンデレとかオタクとか幼馴染とか、どれも典型的と呼ぶにふさわしい。実のところ、そのキャラクター単独では不思議な存在にしかならない性格付けや文脈のなさであるのに、なんの違和感もなく物語に登場してくる。それというのも、それまでの作品が構築してきた記号を踏襲しているからに他ならない。こういったものは、キャラクターではなく作品世界の設定とか、物語の展開とか、あらゆるところで発見することができる。パロディーと言うには、少し違うかな。
 ここで重要なのは、作品内部に文脈を持っていないということ。そして、これを見た人々が、好き勝手に文脈を補って物語を想像できるというところ。そもそも、作品が文脈を提示しないわけだから、何かしら見る側が補わなければ物語は成立することがない。そこで、見る側が自分の知り得ている知識を使って、なぜ、そんなキャラクターなのか、こんな物語の展開なのか、ということを妄想で自分好みの世界観に沿って構築していく。この手法を用いることによって、作品は百面相の如く、誰にとっても好ましい作品になる可能性を持つ。そして、コミケとかの二次創作につながっていく。どうやら、ここまで来ると、ヴァルヴレイヴはこの手法を意識的に使っているように思えてならない。
 まぁ、こういったことやってるから、アニメやライトノベルを見たことのない人々からは敬遠されてしまうんだけど…。ただ、こんな既存の作品によって典型が構築されている文化現象というのも、現代産出のものとしては珍しいんじゃないのかな。この作品の持つ、いわゆる「ネタ感」の背景はそんな感じだと思う。まぁ、好き勝手に物語を想像して楽しめばいいってことだ。ただ、ついにアニメオリジナルがライトノベルの手法を徹底して模倣したということに、少し警戒感はある。



 時縞博士とか、まさかの親が設計者という設定もガンダム的だったwしかも、宇宙を舞台にしたアニメお得意のオーバーテクノロジーだし。子どもたちだけの宇宙船で自治をするっていうのも、『無限のリヴァイアス』でしかない。ただ、SF的な設定とか世界観を徹底して煮詰めていないのは、それをやってしまうと暗く陰惨な世界観にしかならなくなっちゃうからなんだろうか。ハルト×ショーコ×サキという表向きの三角関係に加え、ハルト×エルエルフ×アードライという裏側の三角関係の展開がどうなることやら…。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/05/10(金) 04:28:22|
  2. 革命機 ヴァルヴレイヴ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lizardofsuturn.blog40.fc2.com/tb.php/387-a2ccf25b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。