土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」の感想。

「わたしは世界に、殺されない!!」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承のうえお進みください。




 いい回だった。サキ回だった。積極的にライトノベルの手法を取り入れつつ、かと言ってアニメアニメした内容や手法から離れるわけでもなく、根っこはアニメで枝や葉の部分をラノベでやった感じかな。エルエルフに話の筋立てを客観的に整理する役目を負わせていたり、ヒロインのショーコに観客の目線を持たせたり、しっかりと物語世界が組み上げられているように思う。

■反逆するルキノ・サキ

 もうルキノ・サキにルルーシュ・ランペルージの姿が重なって見えて仕方なかった。両者とも、世界によって否定された存在であり、その価値体系を破壊しようと足掻く点が共通していると思う。ルルーシュの場合はブリタニアという弱肉強食・能力主義を国是とする価値観によって否定され、それを覆そうと黒の騎士団を率いて世界と戦った。ルキノ・サキもまた、自分をアイドルと認めずに契約解除を通告してきた世界への復讐心を抱いてヴァルヴレイヴに乗っているようだった。

「貧乏、暴力、アルコール、犯罪、ほんっと、毒みたいな親だった。親から逃げるには、あの最低な世界から逃げ出すためには、有名になるしかなかったの。」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

 本人は嘘だって口では言っていたけど、どこまで嘘として受け止めていいのかわからない。後半ではサキが誰かにビンタされるシーンや、アイドル時代のイジメっぽい場面もフラッシュバックで投影されている。自分の価値というものを、自分の外側の人間が決めるものとして描かれていたと、そう受け止めていいんじゃないのかな。

「ねぇ、ハルトはさぁ、一人ぼっちのヴァンパイアになって、どうだった?」
「ルキノさん!?」
「わたしはね、ずっと…。」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

 果たして「ずっと」の続きがなんだったのか。これからのサキの物語が気になるところではある。一人ぼっちのヴァンパイアという孤高さに安易に酔いしれるのか、あるいは、通常の世界が持つ価値体系から逸脱したことを喜ぶのか、どうなんだろう。ギアス能力者は孤独になると言うけれど、ヴァンパイアはどうなのか。

「自分の存在を世界に刻みつけないと、消えてしまうから…。」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

「人に期待するのは、とっくに辞めたの。自分でやってみせる…!」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

「震えてる…、こんな。怖い…。わたし、不死身なのに!」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

「わたしは世界に、殺されない!!」
『革命機ヴァルヴレイヴ』#06「サキ・カムバック」より

 自分、自分、自分。決して自分の価値は世界によって規定されるものではなく、自らが自身の価値を発見して体現するのだという決意なんだろうか。こんな自我の獲得にまつわる話の展開は非常にアニメアニメした感じがする。中二病と言われればそうだけど、そこまで記号化されたものではない。また、自分の持つ資質を否定してきた世界を悪として考える発想は、ダークヒーローものを定義付ける一因でもある。やっぱりルルーシュでしかない。これを脇役に与えた効果がどのように働くのか。



 木村さんと言い、戸松さんと言い、演技がいい感じ。プレスコの強みが発揮されている感じがする。ただ、やっぱり『紅』のときみたいな日常芝居のほうが、よっぽどプレスコの強みは最大限に発揮されるのかな。結局、戦闘シーンなんかは短句の積み重ねがどうしても多くなるから、それほどアフレコとの差が出ないのかもしれない。そこらへん、どうなんだろう。。。

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/05/20(月) 02:02:19|
  2. 革命機 ヴァルヴレイヴ
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2

コメント

>ショーコが父親の死を受け入れて
まずこれが間違いです。
後にハルトが自分がショーコの父親の死に関わったことを知るであろうことを考えても、ショーコが父親の死を乗り越えているわけがない。
あのシーンは父親の死という悲しみを抑えつけても友人を助けに行こうというシーンであり、台詞もその表れ。
それを空虚だといい、サトミもアキラの生存を望んでいるのにショーコの自己満足だと断ずるあなたは偏った見方をしていると言わざるを得ません。
  1. 2013/08/02(金) 23:19:42 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

全然理解していないというのもそのためで、あなたはハルトとショーコはラノベ的主人公、サキ等はオリジナルアニメ的主人公という思い込みに固執し、それに適合するように解釈を捻じ曲げているんです。
有名になりたいという思いはいつの間にか消えさり、ハルトが獣になったらころすとまで言ったくせに、すぐに暴行を受け入れたサキこそブレブレで状況に流されているだけだというのに。
  1. 2013/08/02(金) 23:22:31 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

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