土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」の感想。

「姫神を守る者に半端ものはいらない。」
「姫神のためと言えば、それで何でも罷り通ると思っている、お前の料簡が気に入らない。」
「与えられたチャンスを生かせないなら、終わりだな。世間に出れば、彼女は幾重にもガードされる。泉水子に直に接することができるのは、学園にいる間だけだと言うのに。」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。




 もう泉水子ちゃんが可愛いくて仕方ない。ずっとこのままでいて欲しい。あそこまで丁寧に泉水子と深行のキャラクターを構築しただけに、安定した関係性とキャラクター性が半端ない。それが、急に「わたしって、人類の敵だったの。」とか言い始めると、ポカーンとしてしまう。わざわざ物語の筋立てを展開・収束させるためにSF設定を持ち込まなくてもいいような…。もったいない。最後まで二人の物語として終止させられればいいんだけど、それがSF展開の道具立てに成り下がっちゃうとしたら残念。うーん、やっぱり『西の善き魔女』を脱することはできないのだろうか。

■今日の泉水子

「相楽くんだって、姫神の話に乗っていたのに…。」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

「わたし、他の女の人の話をするの好きじゃないから。」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

 この可愛い嫉妬がたまらない!ついに、泉水子と姫神と深行の三角関係に突入なわけですね。

「この前、姫神にいい加減ビビらされたから、ギャップ有り過ぎ!!」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

 泉水子と姫神のギャップ萌えにハマる相楽も面白かった。というか、同一人物なのに姫神がいることによって自然とギャップが生じるって、萌えの天然記念物みたいな存在じゃないか。泉水子を見るだけで、あ、姫神とのギャップが…、って思うわけでしょ?ちょっとズルいw凛々しい姫神としての泉水子と、ドジッ娘で引っ込み思案でぽわぽわな本来の泉水子と、そのギャップが意図せずに常に付きまとうって、それはもう可愛いのなんの。魔法少女モノに通じる、少女のメタモルフォーゼへの憧れも背景にはあるんだろうか。

■文化祭という悪魔の舞台設定

 とにかく、文化祭っていうのはアニメ制作上では鬼門と言わざるを得ない。あれほど労力のかかるゲスト回はないわけだ。たった一話か二話しか出てこない文化祭にも関わらず、文化祭の雰囲気を出すためには多くの設定を描き起こさなければならない。そうでないと、あっという間に安っぽい空間になってしまい、一気に文化祭としてのリアルさや説得力がなくなってしまう。文章表現では「文化祭」と一言あれば、読者は勝手に自らの文化祭の体験から頭の中で賑やかな風景が思い描かれる。けど、それを実際に映像として表現するためには、多大な労力を必要とする。
 今回もあちこち工夫が見られた。特に、3Dによるモブキャラの大量投入が特徴だったのかな。割とロングショットを多く使って、そこに3Dのモブを多く配置することにより、画面の情報量を上げる。そうすることで、文化祭の賑やかさを演出しようとする意図が感じられるものだった。
 ただ、どうしても先の京都アニメーションによる『氷菓』の文化祭が頭にあるため、それに比べて劣っているように見えてしまう。あちらは3Dモブの多様は見られなかったものの、とにかく小物から衣装からモブキャラから、何から何まで新規ゲスト設定の物量が半端なく多かった。たった1カットにしか出てこない画面の端にチラっと見える小物だけでも意匠のこらされたものであり、そんな配慮がすべてのカットに散りばめられ、もう賑々しい雰囲気が画面からはみ出していた感じだった。こっちの作品の学園祭も頑張ってはいるんだけど、まぁ、比べるのが酷なのか。

■嵐の前の伏線

「鈴原、本当はお前が姫神と同一人物かもしれないって、ありだと思うか?」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

 ここに来て、深行までも雪政と同じ結論を自然と導き出してきた。泉水子自身の認識としては、前回に言及があった通り、同一人物ではないと思っている。ただ、どうしても姫神の話を聞いていると、実は二人が異次元同位体であるというSF展開への布石として頭に浮かんでくる。

「あのね、泉水子。不用意な態度でシンパシーを抱くことは、一番誰のためにもならないんだよ。」
「シンパシー?」
「君が幽霊に同情したということだよ。」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

「今でも同じに二人が好き?」
「あぁ、そういう意味。」
「好きだから、わたしたち会いたいと思ったり、相手のことが知りたいと思ったりするんでしょ?」
「鈴原さん、彼氏いる?」
「えっ…!?いないよ、どうして?」
「たとえばさ、俺が行き場のない霊を見かけて、こいつらこのままじゃダメだなぁっと思って、喰っちまうことがあるだろ?それも、好きのうちだよな。」
「えっ、それはどうだろう。」
「俺がそいつらと一つになっても構わないと思ったということは、嫌いじゃないってことだろ?」
「そうだね。相手のためを思って、相手を引き受ける気になるというのは、そうかな。」
『RDG レッドデータガール』#10「はじめての学園祭」より

 この二か所は離れたシーンでの言及だったけど、おそらく、つなげて考える必要があると思う。要は、次回の決戦で起こることに対する伏線っていうことなのかな。キーワードは「行き場のない霊に対するシンパシー」なんだろうか。なんにせよ、次回は文化祭編のオチになる予感。



 はてさて、次回から時空転移と量子論的多宇宙解釈による豪華絢爛たるSF展開を盛りだくさんでお送りいたします。っていう感じでもないけど、不安。物語が終わるだなんて、いやだい!

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/05/20(月) 03:33:29|
  2. RDG レッドデータガール
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