土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『東のエデン』#08「あらかじめ失われた道程をさがして」の感想。

「だが、実は我々ニートこそが増殖を続けるゾンビだとしたらどうする?」
『東のエデン』#08「あらかじめ失われた道程をさがして」より


以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 今回は次の跳躍のための「溜め」の話だったように思います。咲と朗の恋愛も、最初のものとは質が変わってきているようで、咲はもっぱら朗のモニター役としての位置付けに落ち着いている感じが…wっていうか、朗は黒羽の記憶ないのかな?
 サブタイトルが「あらかじめ失われた道程」ってなってますけど、たぶん朗の記憶のこと。今回は平沢一臣をはじめとするサークル「東のエデン」が朗の過去や実態を探ろうと躍起になります。朗が以前手に入れた近藤刑事のセレソン携帯の解体と分析を行うために、凄腕プログラマー「パンツ」こと板津くんのいる京都に咲とみったんと朗を派遣します。この携帯を分析すれば、朗の正体が分かるんじゃないか。そう思って、朗の監視を含めて咲とみったんを同伴させたのはいいけれど、逆に朗がうまくやっちゃった感じ。パンツに自分の正体を明かすことで、むしろ朗の動機に基づいて携帯の解体と分析が行われることになりました。っていうか、先に他のセレソンの履歴を分析することが先決なんじゃないのかよw今回もナンバー11にホテル・インソムニアでの一件の警察の介入妨害なんかやられてるし、ヒントはいっぱいあるはずなのに。。。
 話を戻して、そのパンツ。二年前に「一張羅のズボンを飛ばされたから、もう二度と外には出ない」と言って引きこもったそうです。本当の目的は二万人のニート失踪事件の真相を解明すること。他にも朗の絡んでいる事件に興味を持っているようで、そこに目をつけた朗が正体を明かして部屋に入れてもらった感じ。世間コンピュータなる意味不明なシステムを開発してるようで、いわゆる「凄腕ニート」に分類されるのかな?
 今までニートを擁護するような内容を持っていましたけど、ここに来て少し色合いの違った話が出てきました。それが部室での平沢と春日の会話。とりあえず、以下に引用しておきます。

「ゾンビ映画においては、ショッピングモールは頽廃する文明の象徴であり、少数派が引きこもる最後の楽園ですから。我々にとってあそこは、紛れもないエデンなのかもしれませんよぉ。」
「なるほど。だが、実は我々ニートこそが増殖を続けるゾンビだとしたらどうする?あそこに逃げ込みたいのは、本当は俺達じゃない誰かなのかもしれないぞ。」

 どんな意味合いなのかは今回だけじゃ読み取れないかな?でも、何か意味ありげな文脈です。ニートがゾンビだったとしたら、どうだっていうのか。本当に逃げ込みたいのは誰になるのか。話に出てくる比喩が具体的に何を指し示しているのかはわかりませんでした。次回以降かな?

 ここまで来て、何か物足りなさを感じてます。なんていうか、「空気」が悪い!wキャラクターの内面が出てこないし、単なる謎解き社会派アニメーションみたいな?深みがないように思えます。ストーリーを展開させることに重点が置かれているようで、説明的な印象が強い。たぶん、すべて最終話まで見終わって、すべて謎も解けて、そんな状態で改めて見直したら最初の印象とはだいぶ違ったものに見えるんじゃないのかな。。。いちおう、「いいアニメ」の基準のひとつは「何度見ても飽きない」とか「繰り返し見ると新しい理解に行き着く」とかであって、単純に一回見れば満足してバイバイできちゃうような作品はたぶん後に残らない。なんて、勝手に思ってますwちょっと言い換えれば、「消費」されるアニメじゃなくて、「消化」できるアニメがいいってこと。説明文は何度か読んで理解すれば立ち戻って読む必要性はそこまでないけど、物語文は何度も読むことによって新たな解釈が見えたりするってこと?ちょっと違うかw
 この『東のエデン』は繰り返し見るのに堪える得る作品になるのかな?どうも「ニート」とか「就活」とか「社会の閉塞感」とか、人の目を引きそうな要素をちりばめて、内容やキャラクター設定も口当たりのいいものになってるけど。いわゆる「骨」がない!のかな?フジテレビのノイタミナ枠であるから、いろいろと横槍が入っているんだろうか。。。
 アニメ研究なんかでは、誰もがそれぞれの立場や興味から自分の論理を宛てつけることが多いですけど、この『東のエデン』もそうなりそうな。。。社会的なアニメですからwたとえば、ジェンダー論とか、心理学とか、社会学とか、宗教性とか。そのアニメがそんなことを伝えようと作られたわけではなかったとしても、アニメ作品そのものが現実で起こる現象と並行させて捉えられることは多いと思います。似ているものとして、『源氏物語』の研究もそんな側面があるようにも思います。自分としては、作品そのものの解釈をやろうと思ってるんですけど(^_^;)

テーマ:東のエデン - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/05/29(金) 02:20:36|
  2. 東のエデン
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