土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『夏のあらし!』#01~#10の感想。

「もう暑さも、空の模様でしかわからないわ…。」
『夏のあらし!』#09「HERO」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 シャフトっていうと『ぱにぽにだっしゅ!』(2005)や『さよなら絶望先生』(2007)をイメージしちゃうので、最初に見たときは同じ匂いを強く感じました。なんというか、いろんなところに他のアニメのパロディーネタを仕込んでいるところや、OPの作りこみなんかは共通ですよね(^_^;)でも、内容はいたって真面目な…、というか単なるギャグで軽い感じに留まらない作品になっています。シャフトってこんな作品も作るんだwかなりの良作じゃないかなぁ、なんて思ってますけど。
 内容は基本的に「タイムパラドックス」を扱ったものですが、今のところ従来の作品とそこまで大きな違いはないのかな?ただ、パラレルワールドの存在を指摘しつつも、時間移動を行った当事者(以下、簡単に「跳躍者」と呼ぶ…。まぁ、北辰がジャンプするとき「跳躍」って言うじゃん?w)が改変前の世界の記憶を保持している点に注目しているところは新しいかも。確かに、過去に遡って歴史を変えてしまった場合、跳躍者自身の記憶も改変されなければ完全なる改変とは言えないもんね。そういった跳躍者の主観を問題として取り上げて、歴史ではなく認識の段階からタイムパラドックスを捉え直そうとしているところは興味深い。時間移動を扱った作品は他にも、『機動戦艦ナデシコ』(1996)、『GENESHAFT-ジーンシャフト-』(2001)#06「過去からのホットライン」、『アベノ橋魔法☆商店街』(2002)、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002)、『時をかける少女』(2006・原作1967),
『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006・原作2003)なんて、思いつくだけでいっぱいw『トップをねらえ!』(1988)の場合は…、少し違うかな。。。
 でも、この作品の一番いいところは他の部分にあると思います。時間移動を取り上げてSFチックにタイムパラドックスの矛盾をどう解決できるかなんていうのをやりながら、実際は俯瞰して見れば舞台である「方舟」そのものが「過去と現在が同居」するパラドキシカルな空間になってるんです。嵐山とカヤは過去の人間であり、その発想や感覚も彼女達が生まれ育った戦中のものに拠ります。そういった二人が現代の空間に存在して、なおかつ八坂や上賀茂と同じ時空間を共有している点が不思議。だから、何が斬新かって言えば「タイムパラドックス」に対する解釈ではなくって、むしろ過去の人間と現在の人間が同じ空間に存在して生活をともにしているところになるんだと思います。それも、外見的にはほぼ同年代の人間が。そのために、戦中から見た現在、現在から見た戦中が、それぞれの視点から描かれるんです。たとえば、上賀茂がカヤと一緒に初めて過去に跳躍した際に、カヤの恋愛感に対して上賀茂が疑問をぶつけます。山崎加奈子は「あんな不条理な死に方」なんて言って、今の人々の生き方からして戦中の「死」を「不条理」だと言います。伏見やよゐは加奈子に大して「今度の休電日の演芸会、見に来て下さいませんか?とっても楽しいと思います。女の子に戻れるっていうか…。」なんて言うことで、当時の「女の子」がどのような位相にあるのかを示します。他にも端々には過去と現在が互いに交錯する場面も多くあり、そこに登場人物の心情がまじりながら複雑な物語を展開させていきます。
 でも、相変わらずの短絡的なパロディーですよね(^_^;)ただ他の作品の登場人物を背景にそれとなく登場させたり、よーく見ないと気付かないようなところに他作品のキャラクターを隠したり、ストーリーの展開に多少なりとも影響を与えるような使い方をすることがない。いや、別に本気でそれをやったら盗用になるのかもしれませんが、ただ典故表現みたいに作品の下敷きとして二重の世界観を演出するために他作品の内容を踏まえることはやってもいいんじゃないのかな?今のような使い方では、単に「あー、これあの作品のあのキャラクターだ」みたいな、いわゆる「元ネタ探し」を視聴者にやらせるための「客引き」にしかならないwよく言えば「製作者の遊び心」なんでしょうけど…。
 ちなみに、「もう暑さも、空の模様でしかわからないわ…。」っていうのは加奈子のセリフ。彼女たちは幽霊ですから、気温を肌で感じることができないんですね。。だからこそ、季節や暑さを雲の形や光の加減といった「空の模様」でしか解らないってことなんでしょう。なんか文学的な表現だなぁと思って、取り上げました(^_^;)
 これ見てると、八坂がレントンと重なって見えますwいや、声が。。三瓶さんって少年キャラ似合いますよね☆それに、絶望先生やぱにぽにだっしゅでも出ていたあいぽん。いろいろアニメ見ていると、声に過去作品を感じてしまいますw

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/06/15(月) 02:55:43|
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