土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『バスカッシュ!』#13「シーユー・オン・ザ・ムーン」の感想。

「あたし、ダンと初めて試合をしたときに、心の底からワクワクしたんだ。あんな気持ち、初めてだった…。」
「あぁ、すげぇよなぁ。夢中でゲームしてっと、なんか、こう、バスカってよ。」
『バスカッシュ!』#13「シーユー・オン・ザ・ムーン」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 ちょっと、いや、ないでしょw少しがっかりな「転」への動きでした。っていうか、作画も崩れかかってるし、ルージュとダンの関係性が急展開過ぎるし、というより、この話自体が急展開過ぎるし、脚本もシーン展開がまごついてる感じがしたし、何より、表現が取ってつけたようなあからさまなものだったのが痛かった。ベタ過ぎる…というか、予めこんなダンとルージュの関係性に持っていこうっていうのが先行して、ちょっと説明が過ぎるというか恣意的過ぎた。

■作画
 いや、何が崩壊しているかと言えば、セラとルージュの表情。特にセラはあからさまだったかな…。まぁ、絵に関しては無頓着なんですけど、それにしても、セラやルージュの気持ちを顔で表現するとしたら少し崩壊気味だったような気がします。それに、エクリップスとの試合もほとんどが止め絵だったし、#07みたいにアドレナリンが放出されるような熱い試合ではなかった。あのお祭りみたいなアドレナる感覚はいいですよねぇ。でも、今回はそれがなかった。今回の話は、とにかく製作者の想定している方向性に意図的に突き進んだ感じがして、「事務的」「説明的」な回だったと思います。

■ダンとルージュ
 無邪気なダンと思いつめるルージュの対比が切なかったですね。。。というより、本来は切なく演出するべきだったかも。でも、あまりに説明的な関係性に陥っちゃったので、ちょっと興醒めな部分があった。唯一、二人の関係性をいい形で表現できてると思ったのは、ルージュが月に帰るときにダンが「軌跡」を地上に描いていたところでしょうか?ダンがルージュを追いかけて、名前を叫ぶところはベタ過ぎるなぁ、と思って少し辟易としちゃいましたwなんか、ルージュがメガネかけてるし。あれは、さすがに媚びてるでしょw
 ただ、ルージュが「作られた人間」であるとしたら、それは『機動戦艦ナデシコ』のホシノ・ルリとかと同様に、人間ではない立場から人間らしい心情(=ダンへの憧れと恋情)を抱くという構図が成立していて良かったと思います。通常の人間ではないからこそ、ダンの無邪気なバスカッシュに対する熱血とかこだわりみたいなものに憧憬を抱くんでしょうね。この設定は、いろいろな作品で用いられますけど、かなり有効な表現方法だと思います。

■噛ませ犬としてのエクリップス
 結局、エクリップスは「伝説」を求めるための噛ませ犬だったんですね。だからこその、強化人間。まぁ、ダンからしてみれば、シトロンはアイドルイエロー、ルージュはアイドルレッド、ヴィオレットは…、なぜかアイドルむらさきwきっと、ダンはパープルという言葉を知らなかったんですねwそれにしても、ヴィオレットの存在感が薄すぎるwやっとルージュとの絡みでまとまったセリフが出てきた感じですw

■ミユキの背中と眼
 今回のミユキはかなり良かったかも。たとえば、ダンの居場所ぐらい、私なら知っていると思いながら、見つけることができなかった。とか、幼馴染なのに、なぜかダンは自分とではなくルージュと足踏みからしてシンクロ率が高かったっというとこ。あるいは、ダンが軌跡を放っているときを見つめるミユキの眼。嫉妬…なんでしょうか?そんな単純なものじゃないのかな。。。今までは女房役に徹していて、それに甘んじてたミユキだけど、ちょっとこれからルージュとの土俵にのぼるのかな?ルージュの対ダンの態度は今回はちょっと説明が過ぎる程ベタでキャラが今までとは変わったと思うくらいの急な転換だったけど、今回のミユキの背中と眼はすごく良かった。

■そのほか
 なんかOPの歌聞いてると、どれだけプロモの曲が機械を使った作品なのかがわかりますよねwアーティキュレーションとか全然違うし、ブレスのタイミングも違うんじゃないのかな?とにかく、ベタに歌い上げちゃってて、残念な感じです。まぁ、生っぽい感覚は伝わってきますし、進化するOPEDと考えれば、バリエーションのひとつとしてアリなんでしょうけど。遊んでますよねw
 あと、スパンキー。一升瓶を抱えているところとか、トイレを占領しているところとか、妙に小ネタっぽくも哀愁ただよう表現となってる気がします。
 それと、花を母親の墓に手向けるセラ。町が壊されて落胆するセラ。ここらへんも、設定としては良かった。でも、特に町が壊されてっていう部分の表現は押し付けがましかった。もう少し、父親との対面のシーンをもう一度作るとかして、具体的なやり取りから町が壊されることに対するセラの違和感を演出してほしかった。ちょっと、内面を描こうとしているのに、表立った説明的なセリフや映像表現によって味わいを失った感じです。



 とにかく、シリーズ構成的には素晴らしい構成力だなぁと、勉強させてもらう気持ちでいっぱいです。さすが、佐藤竜雄さん。起承転結がしっかりしているし、全体の統制は取れているし、最終的に作品としてはすごくまとまりのある良質なものに仕上がる気がします。それに、佐藤さんが脚本を担当している回はすごくいい!なんていうか、生き生きしているというか、表現が鮮やかな感じがします。さわやか、かつ言うことは言うし、それが押し付けがましくなく、熱血的な要素もはらみつつ…。シーンのテンポのよさもベテランだなぁと感じさせるポイントだと思います。
 なんだか、制作サイドがスタッフの変更だとか揉めてるなんて話がありますが、作品そのものにはあんまり影響を持ってないんじゃないのかな?ある程度ははじめから想定できたはずだろうし、予定されていたスタッフ変更とも思わせるような作品の統一感だと思います。とにかく、佐藤竜雄さんがシリーズ構成・脚本である限り、勉強になる良質なアニメになると期待をしつつ毎回見逃さずに見ようと思います。

テーマ:バスカッシュ!-BASQUASH- - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/06/27(土) 02:54:17|
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