土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『シャングリ・ラ』#13「飛行少女」の感想。

「私たちは、いたずらに緑化に反対するのではなく、国民の命すら顧みない政府の暴挙にこそ、異を唱えてきました。それにも関わらず、状況は悪化の一途を辿るばかりです。地上が楽園ではなくなって、何年になるでしょう。しかし、先の総理発表でもわかるように、政府は私たちを裏切ったのです。そこに生きる場所があるのに、私たちに門を開く気持ちなどないのです。それならば、私たちは自らの手で勝ち取るしかありません。生きるための場所、アトラスを…。私たちメタルエイジは、未来を生きるための、未来を勝ち取るための、戦いを始めます!」
『シャングリ・ラ』#13「飛行少女」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


----------------------------------------------------------------------

 久しぶりのシャングリ・ラですwいやぁ、ようやく見られる話になってき…、おっと失礼。まぁ、正直なところとして、ここまでの話はグダグダな感じがして、「箇条書き的」とか「継ぎはぎ的」っていうのが適当なくらいに文脈を逸脱した展開を持ったシナリオに唖然としてました。この物語が前提とする世界観や設定を表現するのに苦労したのかもしれないけど、見るに耐えない部分があったのも確か。いや、絵はいいんですよ。ゴンゾですから。でも、相変わらず脚本が…。ここらへんの話はずっと前にしたので繰り返しませんが、ちょっとワクワクしてきました。
 今回はよかったかも。というより、ようやく物語の本筋に入ってきた感じがして、熱い展開を予想させる内容でした。っていうより、絵がやっぱりスゴイ!!CGもよかったし、クニコがステルス機に乗って駆けるところはゾクゾクしました。ここらへんはゴンゾの得意とするところですよねぇ。
 そして、ストーリー的にもよかった。っていうか、今までの流れがあるから、よく見えちゃうのかな?戦闘のシーンが続いたから、そこまで気を遣わなくてもいいような展開でもあったし(^_^;)ただ、KDこと近衛大地のキャラクターと、クニコとの会話がよかった。

「この戦いには、地上で生活する人、すべての未来がかかってるんです。」
「そいつはご立派な志だが、あんたら以外の誰がそんなこと望んでる…。」
「えっ?」
「心配はいらん。代金分の仕事は必ずこなすさ…。こっちはプロなんだからな…。」

 こういう、鋭いツッコミを入れるキャラって、意外と初めてなんじゃない?そう、今までの話で何がグダグダだったかっていうと、みんな生ぬるい会話ややり取りしかやってこなかった部分にも一因があると思うんです。なんていうか、お決まりのベタなやり取り、たとえば刑務所でクニコが他の女の子たちからイジメられて、それを逆に打ち負かしちゃって友情が芽生えているような設定。あるいは、モモコが攫われても健気に平気を装うクニコとか。そうじゃなきゃ、逆にモモコをいたぶる小夜子とか、涼子とか、ヒルコとか突飛なキャラクターを出すとか。なんていうか、それぞれが断片的で、互いに互いの考えがぶつかるような展開がなかったんですよね。水面下ではいろいろありましたけど…。まぁ、それぞれのキャラクターそのものも断片的で、なんていうか、ある種の「属性」をそれぞれに単純に付与しただけの、キャラクター自身が持つ過去や背景から自然と生まれ出てきた資質とは受け止められない設定なんです。つまり、こじ付け的な性格を付与されてたキャラクター性ってこと。。
 なんていうか、今までがシャングリ・ラの前提とする世界観や設定を概括するためだけのものだと考えれば、今回の話で本番になるってのも理解できるけど、それにしても、ちょっとその設定もぶつ切りにし過ぎた感じが。。。脉絡なかったし。なんか酷評しすぎですよね(^_^;)それに比べて、今回の近衛大地の登場はちょっと画期的。もう一箇所、クニコとのやり取りを。

「バカ言うな!そんなこと、できるわけないだろう!!」
「やってみせます!!」
「こいつらの動きは異常なんだ。お前には分からんだろうがな…。」
「相手がなんだろうと、ここで引き下がったら、すべてが無駄になる。仲間を裏切るくらいなら、死んだほうがマシです!」
「暑苦しい小娘だ…。お前みたいなのは、後で苦しむぞ!」
「そんなこと…、私、恐れません!!」
「わかったよ。やってやる。たとえ腰抜けだろうが、遊軍機を打ち落とすようなやつらは、俺も気に入らんからな!!」

 擬態装甲の無人と思われる戦闘機に追われているときの場面です。相変わらず、クニコは暑っ苦しいセリフを言うんですけど、それもスラっと指摘。「お前みたいなのは、後で苦しむぞ!」っていうのも今までなかったものです。特に「俺も気に入らんからな!」っていう個人的な動機でクニコに加担しようとするところがキャラクターとしてよかった。他の部分からもわかるんだけど、彼って何か過去の背景がしっかりと設定されているように思わせるようにセリフやら態度が描かれているんです。それがキャラの深みをいい感じに出していて、良かった。なんか、他のキャラってそういうのがなくって薄っぺらなんですよねwたとえば、石田香凛なんて典型的。外出拒否で親にも会えず、でも本当は親に会って甘えたいという願望も持っていて、ネットでは自分の才能ゆえに強気でいられるけど、そんな内面の弱みを突かれるとたちまちアウト。簡単過ぎる!ww設定としては有りなんでしょうけど、ちょっとベタに描きすぎた感じです。押し付けがましく描いちゃったから、見ている側が引いちゃうんですよ。その点、近衛さんはさらっと描かれていて、作品にいい風を送り込んだ感じがします。

 1クールを終えて、次回からは何かいい方向に物語は進んでいくんでしょうか?ちょっと期待しつつ、また来週。
 なんていうか、起承転結の「転」をどう描くかって大変なんですねぇ。『バスカッシュ!』もその時期だし、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』もちょうど「転」に位置するわけですよね。「起承」の部分もそれはそれで、基本的な世界観を提示することが難しいんだろうけど、「転」は物語が面白くなるかどうかを決定する大事なターニングポイントになりますから、なおのこと難しいように感じます。
 さぁて、どうやって物語を持っていくのか、次週は「変貌都市」です☆

 あ、つまらなかったら感想書きませんw

テーマ:シャングリ・ラ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/06/30(火) 02:28:37|
  2. シャングリ・ラ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lizardofsuturn.blog40.fc2.com/tb.php/59-a59f8d40
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。