土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『バスカッシュ!』#15「ラン・アンド・キャノン」の感想。

「さぁ、早く…。月が君を待っている。」
「は、はぁ。。。」
「行くぞ!!走れ!急げ!跳べ!!」
「跳べっ、じゃねぇよ、おっさん!!」
「そうだ、おっさん。あんた、何やって…」
「私は伝説の行く末を見守る男…、そう!ミスターパーフェクト!!!」
『バスカッシュ!』#15「ラン・アンド・キャノン」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 うーん、佐藤竜雄さんが脚本やってる回とそれ以外とで激しい差があるのは気のせいだろうか…wそれだけスゴイってことですよね。。でも、具体的にどこが他と違ってスゴイのかわからないwwただ単に佐藤さん大好きだから、そう思えちゃうだけなんだろうか。。。
 いやぁ、今回はいろんな仕掛けをバンバン仕組んだ感じです。「プンプン匂いっぱなし…」ってやつです。巧妙ですよねぇ。。その代わり、前回までの過去話については、前回が急展開だっただけに、よっぽどフォローアップのためのシーンが必要だったようで…wしかも、フォローと同時に新たな仕掛けまで設置するという神業的なものまで。。さすがです。話は月へと行くはずだったんだけど、なんと、月に到着する前に追い返されちゃいました。

■佐藤竜雄さんの手法

 何がスゴイんだろう。。ちょっと分析してみましょう。ちょうど、佐藤さんが担当していない回との比較を行うと、そのスゴイ部分がどんなところなのかあぶりだせるんじゃないのかな?そういう意味でも、バスカッシュ!って興味深い作品ですよね。たぶん、佐藤さんが主要な回を担当して仕掛けを行って、他の回でその設定にしたがって他の脚本家が物語を展開していく流れなんでしょうね。脚本家として、佐藤さんを目の前にして、いい経験になるんだろうなぁ。。。いいなぁ~w
 まず、何がスゴイって、カットごとのつながりが有機的に反応しているってことかな。つまり、映像表現というか、場面のつながり方によって文法が出来上がっていて、言葉で説明しなくっても視聴者が何かしらの意味合いをカットのつながりから読み取れるような意匠がこらされているってこと。カットに無駄がないんですよねぇ。だから、セリフをキャラに語らせることが、どんな意味を持っているのかもよくわかる。よくやっちゃうのは、キャラにセリフを語らせることで物語の展開を進める方法ですけど、それだと説明的になっちゃって映像とセリフとが効果的に働かなくなっちゃう。その点、映像に与えるべき役割とセリフで表現すべきことと、しっかり有効に使い分けている感じです。そして、それらの描写に無駄がないから、テンポよくカットが展開していくし、それは疾走感を生んで見ていて飽きない。特に、今回はキャノンに乗ろうと疾走する最後の場面なんかは、勢いのある見事なものでした。
 他に、たとえば前回の話と比べると、何が違うのかよくわかる。前回は試合の途中にガンツが靴を届ける場面がありましたけど、こういうハプニングの使い方が微妙に下手だった。前回のはなぜわざわざガンツが靴を配達するのを遅れたのか、その設定が物語に与える効果が微妙だった。遅れたからっていって、ただ単にチームバスカッシュに逆境から勝ちあがるという展開を可能にしただけで、それ以外に用途がなかったんですよね。。それに、前回に限ってはカットごとのつながりがバラバラで、いろんな設定を詰め込みすぎた感もありました。
 その反面、今回はダンが逮捕されるというハプニングを用いたわけですが、それによって、なんとかダンを釈放させようと他のキャラが個々に動くという展開を可能にしています。たとえば、ハルカとジェームスがスカイブルーム王国側と折衝している際に、二人の反応が微妙に異なっていて、そこから二人の人物像が浮かび上がってくる。ジェームスは表立ったムーニーズの威光に頼ることができないとわかれば、「ミスターパーフェクト」とかいうベタなキャラで超法規的な手段によって事を成就させようとするし、そこから彼の「らしさ」みたいなのが見えてくるんですよね。それに、セラが部屋から出るときにハルカがセラの足に目線を落とすとき。この場面はよかった!それを見たジェームスが「足は正直…、かい?」なんて聞くんですよ。こんな演出って、好きですw単にセリフで説明的にキャラを立たせるんじゃなくって、行動とか人物の関係性からキャラの性格を浮かび上がらせる方法が素晴らしい。
 とにかく、こんな方法を使ってるもんですから、キャラが生き生きして見えるんですよね。ここらへんはガンダムにもよく見られたもの。キャラの性格を徹底して緻密に組み上げて、それをある世界観に放り込んで後は好き勝手に動かせる。決して、物語の展開を語らせるためにキャラがいるわけじゃなくって、キャラが主体になって描かれるわけです。ここらへんが生き生きして見える理由なのかな?
 それにしても、今回の冒頭でベルが「なぁんか、大昔のアニメで見たような風景だよねぇ。」って言ってるけど、あれってハイジのこと?wこんなメタなセリフを言わせるのも、佐藤さんはよく使う方法。でも、ヒツジのことを「おいしそうなワタアメ」とは…、スパンキーっていいキャラしてますよね。

■過去話の回収と新たな仕掛け

 アイスマンに関しては、ソーイチに左手を修理してもらって一件落着。あっさりwでも、その部品を見て、ソーイチが「しかし、このパーツのライン、独特じゃな…。まさか…。」なんて言って匂わせます。プンプンとwwセラについても、あっさり父の死を受け止めながら、「足は正直」らしく何か影を落とすような表現をしています。それに、「答え…、あそこにあるのかなぁ。」なんて言って月を見ながら物思いにふけってるし。なんだか、転んでもタダで起きない感じw回収と同時に新しい仕掛けを施すなんて、こんな荒業できる人ってなかなかいないですよね。

■バスカッシュ!の描く宇宙

 めちゃくちゃファンタジックな宇宙になってますwそもそも、月があんなおっきくって、キラキラしてる時点で現実の宇宙や月を意識しているわけじゃないってことは明白ですけど(^_^;)今回はキャノンが打ち上げられたことで、よりバスカッシュの描こうとしている宇宙がどんなものなのかはっきりしました。
 まず、キャノンそのものがメチャクチャ適当wあんなボールみたいなの、龍丸とかいうアニメで見た以来…。。。あれじゃぁ、死ぬでしょwwwそれに、月で出てきた人の手型のロボット?みたいなやつ。あのイメージって、グレンラガンで出てこなかったけ?まぁ、その動きも宇宙っぽくなかった。あんな動きはできないでしょww
 ってな感じで、現実の宇宙ではありえないような設定がほとんどなんです。でも、それはなぜかと言えば、バスカッシュが描こうとしているものは現実的なリアリティではなくって、虚構におけるリアリティだからなんじゃないのかな?現実的に描こうとすれば、細かい設定を矛盾しないように緻密に組み上げなきゃいけなくなる。そうなると、物語を進める上で大きな障害になっちゃうんですよね。。。だから、そういったものはすべて度返しにして、キャラの生き生きした様や人間関係といった部分に焦点を絞ってるってことですよね。だから、都合のいい宇宙で構わないんでしょう。



 さぁて、来週のバスカッシュ!は「アンダーグラウンド」。あなぐらに住んでるシモンとかカミナって名前の人が出てきたりしたら面白いですよねwさすがに、ビッグフットはガンメンに見えないケド・・・。
 ジェームスって何者なんでしょう。そろそろ正体を明かしてほしいところ。ポジションがよくわからないんですよねぇ。。。ルリ的に言えば、「ジェームスさんって、イイモノなんですか?ワルモノなんですか?」って感じwアカツキ・ナガレ的な位置なんでしょうか。懐かしい。。。

テーマ:バスカッシュ!-BASQUASH- - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/07/12(日) 17:07:35|
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