土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『化物語』#02「ひたぎクラブ其ノ貳」

「ごめんなさい、それからありがとうございました。でも、もういいんです。それは、私の気持ちで、私の思いで、私の記憶ですから。私が背負います。なくしちゃ、いけないものでした。お願いします。どうか、私に、私の重みを、返してください。どうかお母さんを、私に、返してください。」
『化物語』#02「ひたぎクラブ其ノ貳」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 またもや冒頭はエロ要素から入るとは…w視聴者獲得のための方便なのか、本質的に遊んでいるだけなのか(^_^;)まぁ、どっちでもいいけど。。。ラストも「妹二人に起こされる兄」とは…ww

■セリフと映像表現

 なんか、違和感ありまくりなんですよね。。。なんていうか、セリフは小説の鍵括弧をそのまま読ませている感じで、映像による語りがあんまり見られないような…。だから、不思議なことに映像を隠して音だけで聞いていても話の流れがわかるんですw皮肉めいた言葉遊びが多いからそうなるのかもしれないけど、にしては映像表現による語りが少ないように思える。場面の設定は映像によって表現されているのは確かなんですけど、登場人物の心情に関してはまったくセリフにのみ頼っている。すっきりはっきり明確に心情を述べるあたりが、なんか独特な感じですよね。。。
 その反面、場面ごとの演出はやっぱり新房さんらしい斬新なものになっている。まぁ、それが新房さんに由来するものなのか、シャフトに由来するものなのかはわかりませんが…。絶望先生や夏のあらしなんかと同じ匂いを感じますね。そう考えると、この作品の映像っていうのは、それに登場人物の心情を表現する機能を求めているわけじゃなくって、むしろ「空気」を作っているっていうか、化物語の独特な世界観を演出している感じ。まぁ、作風からして人物描写ではなくって、怪異現象に伴うあれやこれやの世界観を楽しむものみたいですから、妥当な表現方法なのかな?

■蟹

 要するに、怪異現象を心理的作用の表れとして捉えようってわけ?『神霊狩』でも同じようなものはありましたけど。ただ、問題としては、『化物語』の場合は考証が不十分なように感じるところです。今回は「重し蟹」でしたが、この解釈に疑問がいくつか。

「重し蟹ってのはねぇ、アララギくん、だから、つまり、思いし神(重石神?)ってことなんだよねぇ。また、思い(重い)としがみ、つまり、しがらみってことでもあるんだ。」
「つまり、蟹に行き逢ったとき、戦場ヶ原は母親へのしがらみを切ったのだ。母親のことで、思い悩むことを止めた。思うのを止めた。重みをなくしたのだ。自ら進んで、ズルをした。」

 ここからも、この怪異現象が戦場ヶ原の心理作用によってもたらされたものであることがわかります。つまり、「思うことを中止する」っていうことが、「思い(→重み)を失う」っていう結果を導いたことになり、そういった現象を「重し蟹」という「名付け」によって抽象化して認識の共有に益したということなんでしょうか。自己防衛機制の一端とも言えるのかな?だから、この「蟹」はどこにでもいるし、どんな姿にもなりうると。だから、戦場ヶ原が自ら進んで心情と吐露して現実を受け入れることを認めた時点で、「思うことを再開」したために「体重が戻った」ということになるんでしょう。

「ごめんなさい、それからありがとうございました。でも、もういいんです。それは、私の気持ちで、私の思いで、私の記憶ですから。私が背負います。なくしちゃ、いけないものでした。お願いします。どうか、私に、私の重みを、返してください。どうかお母さんを、私に、返してください。」

 まぁ、それによって実際に体重がなくなったり、戻ったりするところは間違いなく「怪異」なんでしょうけどwwでも、戦場ヶ原にそう思わせた手順っていうのは、明らかに「怪異」ではなくって、心理的な誘導によるものに思えました。

 そして、話を戻して「考証が不十分」な点について。「重し蟹」の名称の由来について、「思いし神(重石神?)ってことなんだよねぇ。また、思い(重い)としがみ、つまり、しがらみってことでもあるんだ。」ってありますけど、ここに引っかかった。この解釈、無理でしょww
 「蟹」と「神」を通用させるっていうのも、「n」と「m」が交替するとは思えないし、「しがみ」が「しがらみ」だっていうのも、「r」が脱落するとは思えない。他にこういった音韻の変化が見られる例ってあるのかな?まず、そういう音韻的な疑問が一つ。そもそも、こんな伝承あるの?蟹を神様として祀っているっていうのが解らないし。。。ただ、検証の術がないんだけどねww
 本当かどうかは不明だけど、ここらへんの設定は衒学的な要素が強いように感じる。タイトルには「物語」ってあるけど、全然「物語」ではないところが変!心情表現だとか、人物関係だとか、そういった物語的要素は皆無だし、ファンタジーでもないw確かに虚構っていう面では共通するかもしれないけど、むしろ、これは「説話」の部類だ!!



 驚いたのは、戦場ヶ原のキャラクターが蟹を祓った前後でまるっきり変わっていたってこと。だって、「重し蟹」を祓ったってことは辛い過去を背負ったってことでしょ?それなら、戦場ヶ原は辛い表情になるべきだと思うんだけど、逆に今までの皮肉めいたキャラから明るい素直な可愛いキャラに変身w主人公は朝方まで家の布団に入ることができなかったようだけど、、、何してたの??w
 来週は「まよいマイマイ」なるお話らしい。さて、どんな話なんだろか…?

テーマ:化物語 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/07/14(火) 19:16:56|
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