土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

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『CANAAN』#06「Love&Peace」の感想。

「憎しみにのまれるものは兵士として二流だ。飼い馴らせない憎しみは早々に捨て去るといい。」
「ならば、愛にのまれるものは?」
「さぁな…、面白いじゃないか。滑稽でな。」
『CANAAN』#06「Love&Peace」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


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 わりと世界観の設定は雑なんですね。。。むしろ、そこに登場する人物の心情に単発ながらスポットが当てられる感じ。登場人物を取り巻く環境の設定はテキトーで矛盾もあって、人物の関係性も単発だから場面ごとにぎこちなさが出ることもあるけど、とにかくある場面だけでも何かやりたい表現をやろうってことを目的にしていると考えれば納得もできるかな?ひとつの場面は確かにひき付けられるようなところはあるんだけど、そこに持っていくまでの流れが無理筋もあって強引に感じちゃう。なんていうか、最近の作品にわりかし共通して見られる「意味有りげ」な設定ってどうにかならんのかな。。実際は「有りげ」だけど意味ないんだよねww細かい発見をして喜ぶような人のためにはいいんだろうけど、作品全体の中でその設定なり表現がなんら機能していないところが問題なんですよ。まぁ、本来は二流三流の作品になるべきものが、商業ベースで大々的に取り上げられちゃうっていうのにも問題はあるんだろうけど、それを意図的に狙う輩もいるから複雑だよね。。。

■設定のぬるさ

 今回は大きく分けて三つの「ぬるみ」を指摘したいと思いますw
 まず一つ目は、対テロ国際会議の様子。合衆国大統領のくだらない演説が何を表現しようとしたものなのかはさておき、あんな爆破やったらテロじゃなくって戦争になるでしょww警備会社としての信頼はガタオチで倒産だろうし、会場警備の責任を負っている中国は世界から非難轟轟だろうし、むしろその非難を回避すべく中国は全力をもって鎮圧に乗り出すでしょ。さらには、その後の外交的立場も相当に弱いものになるはずだから、そもそもあんな杜撰な会場警備の状態にするはずがないww中国という国レベルで意図的にあの爆破テロを起こそうとしない限り、あんな状況は生まれないはず。さらには、各国首脳のSPだって、あんなあからさまな退路の封鎖をナイス過ぎるタイミングでされたら誘導だということに気付くはずだし、その場合は地下じゃなくって航空手段を使える屋上方面に逃げるべきじゃないのかな。。。まぁ、描かれていない部分で追い込まれるだけの要素が設定されていると考えればなんとでもなるけど、あまりにも「ぬるみ」が目立った。
 次にカナンとマリアの関係性について。前回はすんばらしい省略と画面外設定によって二人は不自然にも仲直りしたわけですが、今回もその延長が見られましたwまずカナンは「思春期」に入った模様ww以前はカナンはマリアのことを単に「好き」だという感情だけで行動を起こしていた部分がありましたけど、どうやら心境の変化を迎えたようです。

「対テロ国際会議ですか…。依頼もしていないのに、ずいぶんと仕事熱心ですね。」
「よく言う。ヘビが関わっているって情報、自分で流しておいて。」
「先手を打つ…。すべてはお友達のために?」
「違う。マリアを失わないために…って、そう思ってた。でも、なんか違う。」
「やっと思春期に突入ね。」

 だそうです。スナイパーとしてシビアな世界で生きていながら、人格については小学生並っていう設定には不満もあるんだけど。。っていうより、「思春期」ってどういう意味で言ってるんだろう。別に思い悩んでるだけで、思春期に特有な症状はそこまで表れてないんじゃない?それよりも、依頼に来ているお姉さんがカナンを今まで小学生並の感受性としか受け止めていなかったという設定を読み取るべきなのかな。だとすれば、押し付けがましい理解だし、カナンの心情を表現するには不十分だよね。それに、マリアのほうも「ミノさんも、ユンユンも、カナンも、ちゃんと今の自分と向き合っている。私だって…」って言うんですが、ちゃんと向き合っている場面が描かれてない始末w特にユンユンは前回の最後に置手紙を残してマリアたちの前から去ったのを境に、完全に尻切れトンボですww具体的な表現がないにも関わらず、このマリアのセリフっていうのは浮ついちゃって単にマリアが勘違い女の子であるというメッセージしか伝わってこないwなんという表現の省略なんだろう…。。。この二人は前回の仲直りを境にして心境の変化が起こったようですが、どうして変化したのか、どのように変わったのかが具体的に表現されてなくって意味不明。「意味有りげ」だけどね(^_^;)
 そして、リャンの仕掛けた刺客であるボナーが最後の「ぬるみ」。今回の話にボナーは出てこなかったけど、はじめてリャンの内面に迫った表現がされたことによって、今までのボナーの理解がようやくつかめた感じです。要は、リャンはアルファルドに振り向いて欲しいっていうだけで、特にヘビとして刺客を差し向けたわけじゃないんですね。個人的な感情に由来する行動だったからこそ、本来的な目的は迅速な「殺し」ではなくってカナンに精神的な負荷をかけることに重きが置かれていたと見るべきなんでしょうか。つまり、カナンを突っつけばアルファルドの露わな反応を自分の手で引き出すことができる、アルファルドの内面的な悩みを自分も共有することができる、自分がアルファルドにとって特別な存在になれる。ってことなのかな?あるいは、カナンを殺してしまえば、アルファルドが気にしている対象がいなくなって自分に目を向けてくれるってこと?でも、そう考えたところでボナーを刺客として使うことの有効性がないことは変わりないと思うんだけど。結局はマリアをおびき出してカナンの苦しむ様をアルファルドの目の前で見せることで、アルファルドの鉄壁を突き破って内面を知ることができるって思ったようだけど失敗に終わるし。空回りじゃない??どう考えても、ボナーの刺客は物語をちょっと面白くするためにご都合的に差し向けられたとしか理解できない。。。ここらへんも強引な感じ。

■リャンとアルファルド

 今回のポイントはリャンとアルファルドの関係性でした。リャンはお姉さまに自分だけを見て欲しいらしく、その歪んだ欲望がカナンへの憎しみになって表れていたようです。アルファルドは過去のシャムとの関係からカナンに対して何かしら特別な感情を抱いているようで、それに対してリャンは嫉妬しているんですね。「姉さまを変えたカナン」とか「姉さま、今日こそ、その心のうち、拝見させていただきます。」っていう発言からも、そんな心境を読み取れました。さらには、マリアとアルファルドも過去に何かあったようで、特別な関係性にある様子。もうご都合主義もきわまった感じですww
 そして、一番の見せ場が上に掲げたセリフの場面です。リャンはカナンと電話がつながっている状態でマリアを殺そうとしたわけですが、それをアルファルドが阻止したんです。リャンは大好きなアルファルドに裏切られた気持ちになったんでしょうね。。冷徹なアルファルドとのやり取りを終えて次の行動の命令を受けてからは、無表情になってロボットのような口調で行動を実行に移していました。まぁ、次週のリャンは荒れるか壊れるかどっちかなんでしょうけど、ユンユンの如くフェードアウトなのかもしれませんww



 切ろうかとも思ったけど、まぁまぁ見続けることはしようかな?とにかく、感想は今日で最後にします。カテゴリもしばらくしたら独立を解除して「カ行」に編入の予定w最終回まで見終わったら、まとまった感想を最後に書こうと思います。

テーマ:CANAAN - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/08/09(日) 15:03:03|
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