土星蜥蜴の「筆のすさび」

日々雑感。 アニメ文化に関する気ままな評論・感想を書き連ねます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『化物語』#06「するがモンキー其ノ壹」の感想。

「こんな仕組まれた奇遇がありえるかっ!!」
「うんうん。」
「さっきからどうしたんだよ。」
「こんな仕組まれた奇遇がありえるか、…か。思いつきそうで、なかなか思いつきそうにない、見事に状況に即した一言だったなぁ…と。当意即妙とはこのことだ!」
『化物語』#06「するがモンキー其ノ壹」より

以下、ネタバレが多分に含まれますので、ご了承の上でお進みください。


--------------------------------------------------------------

 俄然高まる評判と期待ってとこでしょうか。恋仲に発展したアララギとヒタギの関係はどうなるんでしょう。相変わらずの言葉遊びや「意味有りげ」な元ネタ要素の取り込みは続くわけですが、総集編をはさんで新たな話に進みます。まぁ、特に今回は話の基本ラインを打ち出した程度で中身は相変わらずなので、今回は切り口を変えて「メタ」と呼ばれる要素について考えてみたいと思います。

■メタ要素と「こんな仕組まれた奇遇がありえるか」の意味合い

 こういうときに言う「メタ」って定義が難しいように思います。なんていうか、劇中にて劇中のキャラクターなり世界が劇外の視点なり発想を取り込んでいるってことでしょうか?たとえば、劇中のキャラクターが話の筋とは関係なく視聴者に向けて「よい子はまねしないでね」って話しかけてくるのは典型的な例です。当然、劇中の世界は現実の世界とは離れたフィクションの世界として閉鎖された秩序が構築されているわけですが、そこにリアルな要素が絡んでくるってことです。だから、基本的には完全なるフィクションにおいて効果をあげる方法というか、フィクションでないとメタにならないものだと思います。言い換えれば、劇中の人物が劇外に出て物事を考えたりセリフを言ったりしていることをメタと呼ぶんだと思います。
 化物語はその点で微妙なライン。完全なるフィクションとは言い切れないような微妙な感じです。基本的にアララギくんは普通な高校生活を送っているという設定のようですし、リアルな高校生活を基調としている点ではフィクショナルな要素は薄らいでいるからです。 今回の話でメタっぽいのは「ギャルゲー」を出したところ。

「もしかして、あの方、アララギさんのことが好きなんじゃないですか?」
「ぁあ?んなわけ、ねぇだろ?ギャルゲーの主人公とかじゃないんだから。ある日突然、モテモテになったりするわけねぇだろ。」
「私の中の女の部分が間違いないと告げています。」

 「私の中の女の部分」ってなんなんだよ!っていうツッコミは置いといて、まぁ、視聴者のギャルゲーに対するイメージをメタな感じで劇中に取り込んだかたちです。劇中を飛び出した発想なのかと言えば、アララギくんの生活する劇中にもギャルゲーが存在する可能性は十分にありますから、そこが微妙なライン。でも、こんな感じでメタっていう場合には劇中なのに劇外の事柄によって思考される部分を言うものなんだと思います。
 そして、問題になるのは「当意即妙」と言われたアララギとスルガのやり取り。上に書いた通りの会話をするわけですが、単なる通常の会話とも読み取れますけど、実はこれってメタな要素なんじゃないのかな?そう考えると、意味の読み取り方が変わってくると思う。
 結論から言えば、「仕組まれた奇遇」ってのが作者による物語展開上の都合によって「仕組まれた奇遇」という意味合いでも読み取れて、その場合には典型的な「メタ」要素として読み取るべきだと思うのです。したがって、この場合にはアララギが劇中での役回りを超えて、劇外の視点から状況を判断して「仕組まれた奇遇」と発言したという解釈になります。その反面、確かに、スルガは二~三日にわたってアララギに付きまとっていたようですから、「仕組まれていた」とはスルガの意志によってのものだとも解釈できます。スルガは「奇遇ですね」と言い、それに対してのアララギの発言ですから、文脈を第一に考慮すれば解釈は劇中で解消されるものとも考えられます。
 でも腑に落ちないwやっぱりメタな読み方との両方を受け止めるべきなんじゃないのかな?これも言葉遊び的なトリックのひとつなんじゃないの?っていうか、そう読んだほうが面白いしww

■ヒタギのことばとヴァルハラ

「ところで知っている?アララギくん。私、男と別れたことがないのよ。だから、アララギくんとも別れるつもりはないわよ。」

 彼女はこう言いました。大事なのは「男と」ってところと「アララギくんとも」ってとこ。ってことは、「女とは別れたことがある」、もっと言えば「女とは付き合っていたことがある」、なんて言ったら考えすぎ?w言葉遊びだからねぇ。。どうもいろいろと勘繰っちゃいますwwそして、その相手はスルガだったんじゃないかとか…。逆に考えれば、他にも付き合っている男がいて、いまだに別れていないとか。。そうなると、「アララギくんとも」の「も」が生きてくるんですよねww「アララギくんとも別れるつもりはないけど、あの男とも別れるつもりはないわよ」ってな感じ?「も」は並列ですからね。。他にも例がないと「も」は使えないわけです。。それにしても、父親の仕事を手伝って十万円って…何やったんだろ。
 それと、ヴァルハラ。前回までは「おもしかに」とか「綱手」とか、何か「意味有りげ」な設定を使っていましたけど、今回はヴァルハラ神話なるものからの引用です。どうせ名前と簡単な設定を引き合いに出しただけで、深い取り込みはないんでしょ?なんて言ったら怒られるよね。。ウィキペディアに載っている知識をなんとなく流用しただけで、作品に大きく関わってくるような緻密な設定ではないように思えちゃいます。ラノベの病気ですよね…。うん。そういうことにしておこう!wただ、検証が面倒なだけです。無駄な作業になる公算が高いから手を出さないんですけどね(^_^;)ここらへんも相変わらずなところ。



 今回の話は何話までで区切りをつけるんだろう。蟹は二話で蝸牛は三話でした。
 それにしても、シャフトってずいぶん多くの作品を出しますよね。今回は絶望先生と同時進行だし。だいぶキャパシティーが広いんですね。。すごいことだ。。。

テーマ:化物語 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/08/09(日) 16:52:36|
  2. 化物語
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lizardofsuturn.blog40.fc2.com/tb.php/89-85d02442
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。